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2022.09.30

喜多川泰【手紙屋】

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著者:喜多川泰
価格:1,650円
カテゴリ:一般
発行年月:2007.8
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
利用対象:一般
ISBN:978-4-88759-570-5

主人公といっしょに働くことの意味を見つめ直す本。

 

【運転者】がよかったので、著者の他の本も読みたくなった。

「書斎カフェ」という、何とも幸せになりそうな喫茶店の設定が面白い。

そこからのハガキで招待された、この店の「特別席」に座ることの出来た僕は、「手紙屋」との10通のやりとりで果たして夢が叶うのか?

 

「目の前にあるものに全力を注いで生きること」
これが本書のキーワードと言える。

次第に「手紙屋」の正体が分かってくるような気がしたが、まさにドンピシャリ、当たっていた。

 

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2022.09.29

出生率2.95の町、何とかなりそうな安心感 「奇跡の」岡山県奈義町

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出生率2.95の町、何とかなりそうな安心感 「奇跡の」岡山県奈義町

「みんなで、子どもたちのことを大切にしよう。育てていこう。そういう雰囲気をどうつくれるか」をポイントにして、町挙げて取り組んできた結果だ。

以前おとずれた時、住みやすそうな町だと感じた。たしか移住を勧める看板か何かがあったような。
医療費もほぼ無料に近かったのでは。

当たり前の取り組みといえばその通りだが、実行できるかどうかが大きい。

また高校生一人あたり年13万5千円を3年間支給という制度もある。
高校生がバス通学をしてくれることで、高齢者の車確保にもつながるのだとか。

担当者の言葉が素晴らしい。

少子化対策は、最大の高齢者福祉なんですよ

 

画像はちょうど10年前、奈義町山の駅。

 

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【博士の愛した数式】

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今まだ読んでいる途中なのだが、切なくて何度も泣いた。

一生懸命ルートに数式を教えたことも、一緒に野球観戦したことも、何も記憶に残っていない。
いや、本人は覚えていないのだから平気なのかもしれないが、その記憶のことを思うと泣けてくる。

あまりにも悲しすぎる。

 

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2022.09.28

【婦人之友】22年10月号

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ゆっくり読書するのにいい季節です。

長引くコロナ禍、ちょっと疲れを感じるとき、読みたかった「あの本」を手にとってみませんか。“忙しいけど本好き”な皆さんの読書法も。

 

ついつい、「本を片手にじぶん時間」という言葉に釣られて購入。

何人かの読書の姿勢と本棚や整理法の紹介。

「あの人の本棚」の青木奈緒さんは幸田文さんの係累のようだ。青木玉さんの娘さんだろうか。

常連の山崎美津江さんの本棚もあったが、この方はいかにもおばちゃん然としていて あまり好きでない。

読書グッズは、あまり参考になるものは無かった。

あと、読んだ本の処分方法としての「バリューブックス」の紹介があった。
ここは一時頼んでいたが、何か使いにくかったような印象がある。

あと、「がんになっても」という座談会がよかった。

自身がんになった方たちが、「一人じゃない、つながる社会へ」と相談する場所を作って活動されている体験談。

「マギーズ東京」「ピアリング」「ハロースマイル」といったところの紹介があった。
調べてみよう。

 

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2022.09.27

ダルビッシュ6回 2失点 8奪三振(87球)

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6連勝&メジャー自己最多タイの16勝目!
リーグトップの24度目QSも達成

この球場では初めての勝利だという。
高地にあって、ピッチャーには不利なところだとか。

専門的なことは判らないが、打者をきりきり舞いさせての奪三振は、いつ見てもかっこいい!

 

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2022.09.26

池永陽【おっさんたちの黄昏商店街】

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著者:池永陽
価格:990円
カテゴリ:一般
発売日:2021/04/05
出版社: 潮出版社
利用対象:一般
ISBN:978-4-267-02288-3

それぞれが自らの弱さと向き合いながら、支え合い、真っ直ぐに生きる「昭和黄昏商店街」の仲間たち。

 

この土地で生まれ、育ち、そして年を取った幼なじみたちが、廃れてきた商店街を何とかしようとして結成した「町おこし推進委員会」。そこへ昭和大好き高校生の翔太も加わり、色々な策を考えていく。

この辺の話は非常に面白い。

彼らが小学生の頃からの憧れだったレコード屋の恵子は結婚して苦労した挙げ句、離婚して店を娘に任せて好き三昧の老後を楽しんでいる。

その七海を、翔太は密かに憧れをもって眺めている。

「推進委員会」のメンバーは同時に自警団も兼ねていて、商店街を巡って起きる色々な問題にも対応していく。
そのメンバーの一人が「忍者」だという設定も面白かった。

だが、七海と翔太の色恋騒ぎには、少々辟易。

ここはあっさりとおっさんたちとの交流で終わってほしかった。

以前読んだ【下町やぶさか診療所】もそうだったが、下品な表現が多くあまり続けて読みたい作家ではない。

 

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2022.09.25

シュレッダー

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10年あまり使っていたシュレッダーの調子が悪くなった。
随分酷使したものなぁ。

代わりにやってきた一台。

今のよりややコンパクトだが、スッキリしている。

線状の裁断では無く、クロスカットしてくれる。
また窓があって、溜まった量も確認出来る。

唯一の欠点は、箱が引き出せず捨てる度に上の部分(かなり重い)を持ち上げねばならないこと。
まぁ、その分外側はこぼれることもないのだが……。

 

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2022.09.24

桜井輝子【毎日楽しい! 色の日めくり配色帖365】

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著者:桜井輝子
価格:2,200円
カテゴリ:一般
発売日:2022/04/25
出版社: SBクリエイティブ
利用対象:一般
ISBN:978-4-8156-1274-0

『配色アイデア手帖』の著者の最新作!

正直、期待していたのとは全然ちがった。

もっとも、専門家用であることは解っていたのだが。
それでも、色を見ているのは楽しい。

1日1分、楽しく読むだけで
「一生もの」のセンスと色の教養が身につく!

この前半部分は確かだ。望むらくは、後半も身につきますように!

 

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2022.09.23

置き配

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外へ出にくいので、宅配をよく利用する。

せっかく配達して戴いても、インターフォンごしに「ベンチに置いといてください」と応えることが殆どで、滅多にドアを開けない。

Amazonは「置き配」というのを設定していて(というか今はこちらがデフォルト?)、何の連絡も無く商品が置いてある。
その後「配達完了」のメールが届き、置いてある状態の写真が添えられていることもある。

朝日新聞「好書好日」で、柴崎友香さんが置き配について書いていらっしゃった。

誤配の際のAmazonの対応についてと、アメリカでの通販注文についてで、「日本の宅配関連の仕事の大変さに思いが至った。」

当方も一度誤配で配達されなかったときがあったが、その時のAmazonの対応はよかった。

他の宅配業者(クロネコちゃんや佐川急便)も当初はいちいち「置いといてください」と応えていたが、最近では「置いときますね」で済んでいる。
たまに「冷凍品ですよ」とか「お花ですよ」というひと言を添えて。
「はい、すぐに取りに行きます」と応えているが、インターフォン越しとはいえこちらからは姿が見えるわけで、本当に「ごくろうさま」と思う。

ありがとう

 

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2022.09.22

曾野綾子【ビショップ氏殺人事件】

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著者:曾野綾子
価格:990円
カテゴリ:一般
発売日:2021/12/22
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-207155-1

作家・曽野綾子の知られざる真価を示す、ミステリ作品集。殺人、犯罪、事件を題材とし、犯人捜しの要素を含みつつも、人間心理、人生や運命の綾、明暗を描こうとしている点に特徴。いずれも一九六〇年前後に集中的に書かれた作品群である。表題作は、『宝石』誌の編集に携わった江戸川乱歩がみずから依頼した経緯があり、しかも本格物。乱歩は本作を掲載できたことを「いささか自慢していいのではないかと思っている」と自讃している。

冒頭「ビショップ氏殺人事件」は、被害者の友人から頼まれてちゃんとした報告書を作るべく関係者に話を聞いていく男の目から見た話。丹念に紡がれた話を読んでいく内に、彼の足跡とおなじ過程をたどって真相に到達できる。

 最後の報告書は、それをまとめたもので解りやすかった。


「華やかな手」とあるが、幼い頃から左手が手首から無い大学の先生、黒田の話。


「消えない航跡」

これも、「腕輪がジャラジャラ」のあたりで犯人が判る。

「競売」

この詐欺グループは相当手慣れたものだが、同じものがまた競売に出されていることに被害者たちは気づかないのだろうか?


「人生の定年」

なんとも嫌な性格の被害者だが、それでも犯人にあまり同情できないのは何故だろう?


最後の「佳人薄命」は、この「佳人」の元夫というのが自分勝手で、なんか到底許せないような存在だった。

 

えーーっ、あの曾野綾子って本当?という第一印象だったが……。

それにしても随分と差別的な言葉が出てきて驚かされる。
曾野綾子は知的でこうしたことにも理解がある人かと思ったが、かなり酷い認識だった。

 

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2022.09.21

新しい一歩

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実はこの40年間ほど関わってきたことを止める決心をした。

40年と言えば、大学を出て定年退職になるほどの年数ではないか。
そうだ、自分も定年だ!

そのあとは、いっさいこの関係には携わらないつもりだ。
つまり、以前いた会社に顔を出したりしないということ。

ここまでが、第一段階。

後継者三人にも話をして、納得してもらえた(と思う)。

表題の「新しい一歩」の中身は次回になる。

 

画像は9年前のこの日だが、中秋の名月であったらしい。
もっと加工してから載せればいいのだが……。

 

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【ダ・ヴィンチ 2022年10月号】

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表紙の福山さん、何だかすごく年を重ねたようね。
そりゃそうか、もう53歳だものね。

湯川があまりにも若々しいので、余計にそう感じるのかもしれない。

特集は、「東野圭吾最前線」と題して、ガリレオシリーズの映像化とか、福山雅治インタビューだとか。

【沈黙のパレード】映画公開に向けての宣伝とも言える。

インタビュー記事で、これからもずっと湯川を演じ続けると仰っていたが、水谷豊の「相棒」みたいに?

 

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2022.09.20

ドラマ「禁断の魔術」

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9年前のシリーズは見ていなかったのかなぁ。

何だかドタバタしているようだが、9年前もそうだったようだ。

映像化で気に入らないのは、草薙だけで充分なのに、女性キャストを作っていること。視聴率に関係するらしい。
それでも今回公開映画の柴咲コウならまだしも、このドラマの女性刑事は出しゃばりすぎ。

ドタバタしていると感じたのは、渡辺いっけいの助手とか、警察の捜査員とか。

古芝伸吾役と倉坂由里奈役の若者ふたりは爽やかで感じがよかった。

今回は、湯川と古柴の交流が胸を打つ。
湯川は古柴の高校の先輩で、廃部になりそうだった科学クラブに手を差し伸べる。
二人の写真を見た元担任教師が、「こんな嬉しそうな湯川君は初めて見た」というセリフもよかった。

中村雅俊は、さすがだ。

以下、ネタバレあり

終盤、湯川は教え子を守るためにみずから犯罪者のなろうとする。

「教え子に正しく科学を教えられなかった自分への罰だ」と言って。

最後、古柴の姉を見殺しにした代議士が自首したのには救われた。

 

画像は11年前の北上川流域。

 

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2022.09.19

花キューピット

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「日比谷花壇」からの再々のお誘いで、自分で自分に花を贈った。

届いたのは、「リンドウのウッドバスケット」という小ぶりだが可愛いアレンジメントだ。

勿論最初はお供えにする。

花が届くのは、たとえ送り主が自分でも嬉しいものだ。

 

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2022.09.18

小川洋子【とにかく散歩いたしましょう】

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著者:小川洋子
価格:
カテゴリ:一般
発売日:2015/07/10
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-790412-8

たとえ何があっても、愛犬と散歩すれば前に進める・・・心温まるエッセー集。



小川洋子さんは、こんな文章を書く方だったのだ。というほど、著者の本を読んでいるわけではない。

表紙絵の何とも心温まること。ラブちゃんのバンダナがかわいい。

本書で何より嬉しかったのは、それぞれの章で色々な本が紹介されていることだった。
しかも(関係ないけど)関西在住でいらっしゃる。

あらためて、最初から読み直して気になる本をチェックしていこう。

 

と思いながら読んでいたのだが、終わりに近づくに従って、その本の紹介が何となくうっとうしくなった。
あとがきによれば、週刊誌の連載コラム4年分をまとめたものだった。

こうした同じテーマの連載ものはその時どきで読むにはいいが、まとめるとしつこくなってしまうと改めて思った。

 

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2022.09.17

デジカメ? カメラ? 写真?

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17年に膝関節の手術を終わったあと、デジカメを新調した。

歩けるようになったのだから、毎日散歩をして写真を写して廻ろうと。

これはちょうど、【整える習慣】にもある「毎日写真を撮る」を実践することになる。
当時はこの本の存在すら知らなかったが。

だがしかし、その願いもむなしく、デジカメはあまり活用されることも無く眠っている。

それに、凝った写真をとるわけではないので、iPhoneで充分なのである。

勿論構図だとかZOOM機能だとか、いい機能はやはりデジカメに一歩譲るのだが、手軽さで言えばiPhoneに軍配が挙がる。

 

画像は3年前、福島からの帰途。東北新幹線からの風景。

 

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2022.09.16

福澤徹三【侠飯]】

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著者:福澤徹三
価格:649円
カテゴリ:一般
発売日:2014/12/04
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般

就職活動中の大学生が暮らす6畳のワンルームに転がり込んできたヤクザは、妙に「食」にウルサイ男だった! 異色グルメ小説。

 

「侠飯」と書いて、『おとこめし』と読ませる。

良太は大学4年生。12月も半ばになったというのに、内定を貰えていない。
40%くらいまではその良太やその友人たちのダラダラした生活を描いて、冗長である。

ある夜コンビニへ行こうとした良太は、ヤクザ同士の打ち合いに巻き込まれる。
銃弾から彼を救ってくれたのは、抗争中の一方のヤクザで、その結果彼柳刃は良太の部屋に転がり込む。

ここからが、メチャクチャ面白くなって一気読み。

キチンとした(?)ヤクザは礼儀作法も日々の暮らし方もしつけられるから、ヤクザと聞いて想像するより礼儀正しい。
堅気を傷つけないといったこともわきまえている。

今野敏の任侠シリーズもそうだったし、藤原伊織の描く若頭などはカッコ良すぎた。

さて本書だが、タイトルが「侠飯」とあるように、転がり込んだヤクザ柳刃の料理のオンパレードだ。

自分は外へ出られないから、手下の火野を使って良太の留守に冷蔵庫や炊飯器を買い替え、食料も仕入れている。

そうそう、最初に来た夜、良太の部屋はグチャグチャで、冷蔵庫には食材が殆ど無かった。

それをあっという間に火野が茶の間をかたづけ、柳刃は「冷蔵庫にあるもの」でおいしい料理を作った。

次の日からは世界的に有名なカードを使ってネットショップで食材を調達、真似をしたい料理が並ぶ。
調味料にもこだわりを持っている。

良太が影響を受けて少しずつ変わっていくのが楽しかった。

そして、そして、思いも寄らないどんでん返し!


シリーズもののようだが、この最後を読んで、あとはどんな風に続けて行くのだろう?

 

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2022.09.15

接触通知アプリ「COCOA(ココア)」を利用停止へ

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接触通知アプリ「COCOA(ココア)」の利用が停止になるらしい

停止日などは今後発表されるとのこと

自分も入れているが、幸いにしてというか、接触者と遭遇したことは無い。
もっとも、感染者が自己申告しないと出てこないからあまり意味はないような気もしていたが、帰宅すると必ず確認していた。

 

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2022.09.14

鴨長明【漫画方丈記】

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著者:鴨長明
価格:1,485円
カテゴリ:教員
発売日:2021/09/10
出版社: 文響社
利用対象:教員
ISBN:978-4-86651-407-9

解説・養老孟司「日本の古典で1番読んでもらいたい本」

「日本最古の災害文学」という言葉に反応

長明が暮らした頃の都は、さまざまな災厄が襲ってきた頃と言える。
高校の古文では、単純に上っ面だけ習っていたのだと、今さらながら思う。

大火が起き、大風(竜巻のようなものか)が吹き、それなのに「福原遷都」が行われて都は荒れ果てていく。
その福原遷都も失敗で、年末には京へ戻ってくるはめに。

その後も飢饉で人々は飢え、そこへ大地震が襲う。
本書を見ると、当時は随分地震も多かったようだ。

そして、長明自身の庵での生活が描かれる。

「方丈の庵 大解剖」という章では、「シンプル快適ワンルーム」というのに笑ってしまった。
まさにその通りで、昨今の「ミニマリスト(単身者)」の部屋と似ている。

なかなかに、面白い本だった。

 

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2022.09.13

つくつくぼうし

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つくつくぼうしの声を認識したのは、今年は9月に入ってからのような気がする。
もっとも、8月後半は家にいなかったから。

以前なら、高校野球が終わってふと空を見ると鰯雲が浮かび、つくつくぼうしが合唱していたなぁと思い出す。

自然の感じ方も、環境によって変わってくるのかもしれない。

 

画像は7年前、青森のベイブリッジ。

 

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2022.09.12

うだひろえ【家族で挑戦マンガ 暮らしが良くなる片づけ】

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著者:うだひろえ
価格:1,210円
カテゴリ:一般
発売日:2022/02/24
出版社: 主婦の友社
利用対象:一般
ISBN:978-4-07-450789-4

コミックエッセイスト、うだひろえさんの片づけマンガ。

著者ご当人の家の片付け記録。
昼ご飯を食べながら、チラチラと見ていく。

アドバイザー(収納アドバイザー?)の指導を受けながら、家族全員で取り組んでいく様子が描かれている。

絵よりも文字が多くて、コミックとしては読みにくい本だった。

内容は、いずれもこれまでと同じもの。

(著者の家が)うまく片づいて、ストレスが無くなってよかったね、というだけの本。
unlimitedでなければ、お勧めしない。

 

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2022.09.11

【魔術はささやく】

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読書メーターを使っていると、時々過去のレビューに「いいね」のつくことがある。
本書もその一つで、他の方のレビューを読んでいて、色々思い出した。

これは宮部みゆき初読みで、当時始まったばかりの「新潮文庫の100冊」で呼ばれた本。

即、宮部ファンになり、このあと次々と読んでいくようになる。

だが他の方のレビューにも出てくる「三人の女性の殺害」については、まったく覚えていないのだ。
映画版で山口智子がその被害者の一人だったらしいが、まったく記憶にない(映画の記憶ではなく女性の存在)。

ただひたすら守君が可哀想でいとしくて、彼をとりまく人たちのことでいっぱいだった。

特技(?)として、鍵を開ける方法を教えてくれた老人。
アネゴ的同級生。
時折フラッと旅に出る、バイト先の本屋書店員。  など

守は、父を罪に落とした人を裁かない。彼が自首するのを待つ。

最後のセリフは【家へ帰るんですよ】じゃなかったかなぁ。

サブリミナル効果といのが、怖かった。

 

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【魔術はささやく】(04.11.09)

 

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2022.09.10

奥田英朗【我が家の問題】

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著者:奥田英朗
価格:616円
カテゴリ:一般
発売日:2014/06/25
出版社: 集英社
レーベル: 集英社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-745197-9

それぞれの家族に起こる、ささやかだけれど悩ましい「我が家の問題」。人間ドラマの名手が贈る、くすりと笑えて、ホロリと泣ける平成の家族小説。

 

冒頭作【甘い生活】は、甲斐甲斐しい妻の待っている新婚の夫の葛藤。

クスリと笑えるというか、いつの間にか夫に肩入れする自分がいる。
男性同僚の無責任なアドバイスや、同期キャリアウーマンの適切な言葉に納得できる。

「犬も食わない」喧嘩が出来るようになってはじめて、一人前(二人前??)の夫婦かもしれない。

それにしてもこの妻の姿勢、うっとうしいことこの上ない。

【ハズバンド】

夫の会社であったソフトボール大会で衝撃を受けた妻。

「夫は仕事が出来ない人なのか?」という疑問から始まって、妄想は膨らむばかり。

しかも会社の業績は今ひとつで、リストラ対象になったらどうしよう。もうすぐ子どもも生まれるのに。

そこで考えた作戦が、何とおいしいお弁当を作ることだった。
手抜き感のない、かといって飾りすぎないお弁当。

もうちょっと劇的な変化があるのかと思ったが、少々肩透かしで終わった。

次の【絵里のエイプリル】は、高校生絵里の目線から両親を見る。
祖母が母と間違えて絵里に両親のことをベラベラ喋ったことで判った「もしかしたら両親は離婚?」疑惑。

ここで学校友だちに相談するというのが、ふしぎだった。

あとで弟も知っていたことが判り……、となるのだが、そのまま終わってしまった。
不消化感が残る。

 

他も、同じような話がつづく。
これまでの奥田作品よりは、面白いと思えなかった。

 

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2022.09.09

91歳の買物

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5日付けの朝日新聞「声」欄に、91歳の方が投稿しておられた。

ポイント7倍デーには、スーパーへ買いものに出かける。
1時間に1本のバスに乗ってたどり着き、帰りのバスの時間を考えるとたった15分で買物を済ます必要がある。

乗り遅れてタクシーを呼ぶと、嫌そうな対応しかしてもらえない。

といった内容だったが、そもそも買物それ自体(行きから帰りまで)のサポートがあればいいのに。

当地の生協では、(多分)日や時間を決めたバスがあるようだが。

 

画像は7年前の9月9日、東京駅にて。

 

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2022.09.08

西村京太郎【十津川警部、廃線に立つ】

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著者:西村京太郎
価格:990円
カテゴリ:一般
発売日:2021/03/30
出版社: KADOKAWA
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-111253-3

いまは廃線となった鉄道を舞台に十津川警部が挑んだ難事件。在りし日の鉄道路線へのノスタルジーをかきたてる短篇傑作選。

「廃線」という言葉に、つい反応してポチった。いずれも廃線を扱った短編集。
と言っても【十津川警部、廃線に立つ】というタイトルの短編があるのではなく、まだ走っていた線で今は廃線になった路線を扱った短編を集めたもの。

神話の国の殺人】( 高千穂線)

十津川の学生時代の友人がからんだ事件など。
「など」と書いたのは事件は二つあって、それぞれに友人が絡んでいたから。

EF63形機関車の証言】(信越本線横川・軽井沢間)

このスイッチバックの話はおもしろかった。

また、小さな駅での駅員さん丹精の花壇は、越美南線でも楽しく眺めていただけになつかしい。
こういうのが、ローカル線のいいところだったのに。

今は、在来線で直接つながっていないのが何とも悲しい。

【青函連絡船から消えた】(青函連絡船)

これはまた奇怪な、かなり困った事例。

連絡船も廃線と言うのかな?

休暇を取って青函連絡船に乗っていた十津川の部下が、よりによって喧嘩の挙げ句乗客の一人を海は突き落としたのではという事件。

【北の廃駅で死んだ女】(天北線)

 ここでは、十津川は実際に北海道へは行っていない。
当初見つかった被害者が美人で警察も何となく好意的に思われたが、彼女の真の姿を知るにつれ、何となく見る目が変わっていったような。

 

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2022.09.07

高校野球

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今年の高校野球は、大阪桐蔭が負けた日に終わった。もっとも、テレビを一度も観てはいなかったのだが。

唐突に、昔の高校野球を思い出す。
高校1年生のとき、甲子園では早実の王が活躍していた。

が、プロには行かなかったが、同じ時に岐阜商業の清沢さんという優秀なピッチャーがいた。
卒業後は慶応大へ進学、その後住友銀行に就職されるも、毎年高校野球の審判を努めておられた。

実はこの年、お二人ともノーヒットノーランを達成している。

清沢さんの記録のあと、王が記録をしてちょっと影が薄れた感じになって残念だと思ったような記憶がある。

その清沢さんは、途中敗退する。
「清沢、延長で力つく」という見出しが、当時父が読んでいたデイリースポーツの一面記事見出しだった。

 

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2022.09.06

【からだにいいこと】

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とある記事を監修したという方の紹介記事で知った雑誌。

タイトルが「からだにいいこと」だけあって、健康に関する記事が多い。

特集である「一生太らない骨活」というのは、関係ないなぁ。

お弁当がおいしそうだった。
家にいても「お弁当を作っておいて食べる」というのをしたいなぁと思いつつ、面倒が先に立つ。
それでも、好きなお弁当箱を断捨離できない。弁当箱入れも、箸入れも。

肝心の記事は、「買いすぎをなくして快適に」で、監修者が普段ブログで展開されている「必要なものだけを買えば、お金と時間が余るよ」という内容で、実際のミニマリストの紹介も。

全体に絵が薄っぺらな感じで、これはこれで好感度が高いのだろうか?自分は好きでないが。

Kindleのunlimittedで読んだので、重さや質感などはわからないが、お手軽雑誌という位置づけのようだ。

 

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2022.09.05

西村玲子【玲子さんののんびり老い支度】

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著者:西村玲子
価格:1,650円
カテゴリ:一般
発売日:2018/06/13
出版社: 主婦の友社
利用対象:一般
ISBN:978-4-07-429708-5

70代になって大きな病気を体験。
残りの人生への向き合い方も微妙に変化した、玲子さん流「老い支度」をイラストと共に綴る。

 

著者のイラストは、【暮しの手帖】に掲載されていた頃からファンだった。

柔らかいタッチのイラストで表現された服装も、大好きだった。

本書にある「白いブラウスと黒いパンツ」は、自分も好きなスタイルだ。
今はスーツとしてのボトムスではなく、違う素材で楽しみたいと思っている。

やはり自分は、こうしたカッチリとした服装が合っているような気がする。

もう一つ、著者が病院で見かけられたという老婦人のワンピースもステキだった。

キッチン・ダイニング・リビングを取り払って一部屋として暮らすのもいいなぁ。
我が家の場合、プラス和室が二部屋あるので、これらを見わたすようにしたいなぁ。

いまWikipediaで、昨年1月に亡くなっておられたことを知って、ショックを受けている。
やはり、肺がんは怖い。

 

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2022.09.04

入院

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8月末に8日間、入院していた。

今回の入院に関しては、色々「いやだなぁ」と思えることがあった。
夢にやけに昔の人たちが出てくる。勿論これは歓迎すべきことなのだが、なんだか「早くおいでよ」と呼ばれているような気になったりした。

最悪だったのは、個室が取れなかったこと。
電話が多いし、途中ZOOMミーティングもある。

前回(2年前の夏)は、入院中伸び伸びと過ごしていた。

ブラインドを少し開けて休むと、朝5時頃にはほの明るくなる。
起き上がるが、6時まで待って入口の扉を開ける。

まだこの年は家族の出入りは自由だったので、息子や娘が来てくれた。
短時間でも、顔を見ると嬉しい。

担当の先生とお話しできたのも、個室だったからではと今は思う。

 

ところが今回は、他の階でしかも4人部屋だったのだ。

この部屋のことは、また書く。

 

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2022.09.03

中島京子【樽とタタン】

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著者:中島京子
価格:605円
カテゴリ:一般
発売日:2020/08/28
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
サイズ:16cm/242p
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-102231-4

懐かしさと温かな驚きに包まれる喫茶店物語。

 

いわゆるほのぼの系の本とは違い、著者の書き方はかなり露骨(だと思う)。表現ひとつにしても、ほのぼの系にはあまり出てこないような言葉がある。

それはさておき、放課後を喫茶店に預けられている少女が見た「大人の世界」。

その喫茶店には大きなコーヒー豆の樽がアクセサリとして置いてあり、少女はその中に入って色々見聞きする。
表紙カバーには樽に座っている少女が描かれているが、本当は中にはいって開いている口から顔を出しているのだ。

登場人物がいずれも一筋縄でいかないところが、面白いというか、何というか。

【ぱっと消えてぴっと入る】がよかった。

少女の就学前。保育園に馴染めぬ娘のために、父方の祖母がやってきて同居する。

ふたりは昼間を公園で過ごしたりしているうちに、(あとで判ったのだが)この喫茶店にも出入りするようになる。

母は、4人分の朝ご飯と二人用(だが恐らく自分用も)のお弁当とおやつも作り、自転車で仕事に行く。
こちらも凄いことだなと思えた。

で、その祖母は、死後の世界を信じていない。これは田舎の住民としてはあまりないような。
「ぱっと消え」たらそれでおしまい。
ではなく、生きている誰かの胸の中に「ぴっと入る」。

ここで開かされた祖母の長男戦死の話が響く。おそらく、自分の胸の内にも入っているから。
そう、母親はいつも、自分より先に逝った子どものことを思っているのだ。

 

収録作はほかに

「はくい・なを」さんの一日
ずっと前からここにいる
もう一度、愛してくれませんか
町内会の草野球チーム
バヤイの孤独
サンタ・クロースとしもやけ
カニと怪獣と青い目のボール
さもなきゃ死ぬかどっちか

ユニークな登場人物たちが楽しかった。

 

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2022.09.02

ドラマ「くろねこルーシー」

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AmazonのPrimeで、時折新しい映画の紹介がある。

ふと見ると、「くろねこルーシー」というタイトルと山本耕史が目に入った。

本は読んでいたが、ドラマになっていたとは。
連続ドラマだったようなので、とりあえず第一話を観てみる。

「俺は日本一黒猫に横切られる男」だというリストラされた主人公は、再就職した初日から調子が出ない。

次の日は父の7回忌で休んで実家へ。

行ってみると、母親が飼っていた黒猫二匹の遺影もあった。
前日に亡くなったのだという。

ところが、夜寝ているとふとんの上で暴れる、黒い仔ネコ二匹。という思いもよらない事態に。

こんなエピソードだったけなと思いつつ、どうやら主人公が二匹の仔ネコを飼うことになる模様。

続きを観るかどうかは、判らない。

 

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2022.09.01

9月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:4295
ナイス数:1293

空をこえて七星のかなた空をこえて七星のかなた感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-d6bbeb.html
現在と過去をうまくつないで、しかも最先端

の話で終わりました。
読了日:08月30日 著者:加納 朋子
運転者 未来を変える過去からの使者 (喜多川 泰シリーズ)運転者 未来を変える過去からの使者 (喜多川 泰シリーズ)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-9c455d.html
ちょうど誕生日に、いいお話しの本を登録できました
読了日:08月26日 著者:喜多川 泰


小さな巣をつくるように暮らすこと小さな巣をつくるように暮らすこと感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-f29cd9.html
ステキなインテリアたちでした
読了日:08月25日 著者:岩﨑 朋子


紺碧の果てを見よ (新潮文庫)紺碧の果てを見よ (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-329993.html
今の若者たちが、こんな経験をしなくてすみますように!
読了日:08月25日 著者:須賀 しのぶ


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2004/08/post_29.html
随分以前に読んでいました
読了日:08月22日 著者:歌野 晶午


ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 4 (集英社オレンジ文庫)ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 4 (集英社オレンジ文庫)感想
ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 4

読了日:08月22日 著者:小湊 悠貴,井上 のきあ


有栖川有栖選 必読! Selection5 他殺岬 (徳間文庫 さ 1-129)有栖川有栖選 必読! Selection5 他殺岬 (徳間文庫 さ 1-129)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-049bf6.html
話は予想通りの展開でしたが、表紙カバーに違和感があります
読了日:08月22日 著者:笹沢左保


有栖川有栖選 必読! Selection6 求婚の密室 (徳間文庫)有栖川有栖選 必読! Selection6 求婚の密室 (徳間文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-8ca98a.html
コブ付きの探偵として、ちょっとおもしろい趣向です。
読了日:08月16日 著者:笹沢左保


もちまる日記もちまる日記感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-9b883f.html
生まれて1歳半くらいまでの記録です。続刊は無理でしょうね、仔ネコの頃のかわいさは今や「ふてぶてしさ」に変わっていますから。
読了日:08月16日 著者:下僕


整える習慣 (日経ビジネス人文庫)整える習慣 (日経ビジネス人文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-5aaa91.html
出来るところから、はじめてみましょう。
読了日:08月15日 著者:小林 弘幸


離婚してもいいですか? 翔子の場合 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)離婚してもいいですか? 翔子の場合 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-9ba193.html
いつもニコニコの翔子ですが、その笑顔には無理がありました。
読了日:08月13日 著者:野原 広子


共犯者 (新潮文庫)共犯者 (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-de0f69.html
表紙の絵が、何だかとてもかっこよかったです。該当する話はなかったような……。
読了日:08月06日 著者:松本 清張


今日もどこかの食卓で今日もどこかの食卓で感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-a26051.html
読むと言うより、眺めて楽しむ本です。
読了日:08月02日 著者:イイホシユミコ,一田憲子


任侠浴場 任侠シリーズ (中公文庫)任侠浴場 任侠シリーズ (中公文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/07/post-c39268.html
このシリーズ、とにかく面白いです。
読了日:08月02日 著者:今野敏



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岸壁の母

20150821141214

 

♪ はーはーは きましーたー きょうもきた

突然聞こえてきたフレーズ

片方だけ突っ込んだイヤホンから流れてくる。

今回Kindleが読めなくなって困った夜中の過ごし方。
思いついてラジオを付けたのだが、その内眠ってしまっていたらしい。

つづいて「松の木小唄」など聞こえてきた。

「ラジオ深夜便」3時台の誰か一人の作家特集らしかった。

で、この「岸壁の母」。
いつ聞いても心に迫る。

母の気持ちというのは、いつの時代でも一緒だ。

 

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