鴨長明【漫画方丈記】
著者:鴨長明
価格:1,485円
カテゴリ:教員
発売日:2021/09/10
出版社: 文響社
利用対象:教員
ISBN:978-4-86651-407-9
解説・養老孟司「日本の古典で1番読んでもらいたい本」
「日本最古の災害文学」という言葉に反応
長明が暮らした頃の都は、さまざまな災厄が襲ってきた頃と言える。
高校の古文では、単純に上っ面だけ習っていたのだと、今さらながら思う。
大火が起き、大風(竜巻のようなものか)が吹き、それなのに「福原遷都」が行われて都は荒れ果てていく。
その福原遷都も失敗で、年末には京へ戻ってくるはめに。
その後も飢饉で人々は飢え、そこへ大地震が襲う。
本書を見ると、当時は随分地震も多かったようだ。
そして、長明自身の庵での生活が描かれる。
「方丈の庵 大解剖」という章では、「シンプル快適ワンルーム」というのに笑ってしまった。
まさにその通りで、昨今の「ミニマリスト(単身者)」の部屋と似ている。
なかなかに、面白い本だった。
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