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2022.09.22

曾野綾子【ビショップ氏殺人事件】

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著者:曾野綾子
価格:990円
カテゴリ:一般
発売日:2021/12/22
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-207155-1

作家・曽野綾子の知られざる真価を示す、ミステリ作品集。殺人、犯罪、事件を題材とし、犯人捜しの要素を含みつつも、人間心理、人生や運命の綾、明暗を描こうとしている点に特徴。いずれも一九六〇年前後に集中的に書かれた作品群である。表題作は、『宝石』誌の編集に携わった江戸川乱歩がみずから依頼した経緯があり、しかも本格物。乱歩は本作を掲載できたことを「いささか自慢していいのではないかと思っている」と自讃している。

冒頭「ビショップ氏殺人事件」は、被害者の友人から頼まれてちゃんとした報告書を作るべく関係者に話を聞いていく男の目から見た話。丹念に紡がれた話を読んでいく内に、彼の足跡とおなじ過程をたどって真相に到達できる。

 最後の報告書は、それをまとめたもので解りやすかった。


「華やかな手」とあるが、幼い頃から左手が手首から無い大学の先生、黒田の話。


「消えない航跡」

これも、「腕輪がジャラジャラ」のあたりで犯人が判る。

「競売」

この詐欺グループは相当手慣れたものだが、同じものがまた競売に出されていることに被害者たちは気づかないのだろうか?


「人生の定年」

なんとも嫌な性格の被害者だが、それでも犯人にあまり同情できないのは何故だろう?


最後の「佳人薄命」は、この「佳人」の元夫というのが自分勝手で、なんか到底許せないような存在だった。

 

えーーっ、あの曾野綾子って本当?という第一印象だったが……。

それにしても随分と差別的な言葉が出てきて驚かされる。
曾野綾子は知的でこうしたことにも理解がある人かと思ったが、かなり酷い認識だった。

 

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