西村京太郎【十津川警部、廃線に立つ】
著者:西村京太郎
価格:990円
カテゴリ:一般
発売日:2021/03/30
出版社: KADOKAWA
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-111253-3
いまは廃線となった鉄道を舞台に十津川警部が挑んだ難事件。在りし日の鉄道路線へのノスタルジーをかきたてる短篇傑作選。
「廃線」という言葉に、つい反応してポチった。いずれも廃線を扱った短編集。
と言っても【十津川警部、廃線に立つ】というタイトルの短編があるのではなく、まだ走っていた線で今は廃線になった路線を扱った短編を集めたもの。
【神話の国の殺人】( 高千穂線)
十津川の学生時代の友人がからんだ事件など。
「など」と書いたのは事件は二つあって、それぞれに友人が絡んでいたから。
【EF63形機関車の証言】(信越本線横川・軽井沢間)
このスイッチバックの話はおもしろかった。
また、小さな駅での駅員さん丹精の花壇は、越美南線でも楽しく眺めていただけになつかしい。
こういうのが、ローカル線のいいところだったのに。
今は、在来線で直接つながっていないのが何とも悲しい。
【青函連絡船から消えた】(青函連絡船)
これはまた奇怪な、かなり困った事例。
連絡船も廃線と言うのかな?
休暇を取って青函連絡船に乗っていた十津川の部下が、よりによって喧嘩の挙げ句乗客の一人を海は突き落としたのではという事件。
【北の廃駅で死んだ女】(天北線)
ここでは、十津川は実際に北海道へは行っていない。
当初見つかった被害者が美人で警察も何となく好意的に思われたが、彼女の真の姿を知るにつれ、何となく見る目が変わっていったような。
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