清水義範【やっとかめ探偵団】
著者:清水義範
価格:628円
カテゴリ:一般
発行年月:1988.5
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-70733-0
やっとかめ探偵団シリーズ第一弾!
Twitterで目にした「やっとかめ」という言葉に反応。
レビューには「名古屋弁が読みにくい」というのもあったが、それはその通りだろう。
外国語を、たとえ理解できたとしてもいちいち頭の中で翻訳してからと聞いた(あるいは読んだ)瞬間に理解できるかの違いというか。
ただ著者が清水義範というのに、自分ではちょっと「?」だったのだが。Wikipediaを読んで納得できた。
しかし表紙は好きになれそうにない。
小さな駄菓子屋「ことぶき菓子店」は、毎日お客が引きも切らない。
そして、近所のおばあさん連中のたまり場にもなっている。
そんな中で起きる日常の「謎」を解く本だと思い込んでいたのだが、事件は何と殺人だった。
まつ尾は店番があるから、おばあさん連中を調査・聞き込みに使い、自身は安楽椅子探偵である。
小さい事実を積み重ねて真実を探る「捜査方法」が面白い。
名古屋弁を話せないために署内で浮いている若い刑事は、「ことぶき屋」にしょっちゅう寄ってはまつ尾にヒントを貰っている。
かれはこの事件で、大きく成長したことだろう。
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