今野 勉 他【それでもテレビは終わらない】
著者:今野勉 是枝裕和 堤真理子 音好弘
価格:616円
カテゴリ:一般
発売日:2010/11/09
出版社: 岩波書店
レーベル: 岩波ブックレット
利用対象:一般
ISBN:978-4-00-270797-6
テレビ草創期から制作者として画期的な番組づくりを試みてきた村木良彦。彼の作品に影響・触発された著者たちが、テレビがまだまだ秘めている可能性、地方発ドキュメンタリーの力、いまこそ必要とされているテレビのあり方などを綴る。
必要があって前半は何度も読んでいるのだが、今回は後半だけ読む。
本書は村木良彦という、テレビ界に大きな影響を与えた方の追悼のような本である。
シンポジウム「テレビメディアの可能性」が面白かった。
「村木良彦の思想を手がかりに」というサブタイトルがついていて、今野敏、是枝裕和、森まゆみ、堤真理子の4氏が語るというもの。
今野敏は「七人の刑事」の担当者だったのだ。
是枝裕和は、ちょうど「誰も知らない」で有名になった頃。
この中の、映像と書いたものの比較が面白かった。
何かセリフがあって、そのあとは登場人物たちの動きやしぐさで情景がわかる。対して「書き物」は、それを字で説明する必要があるといったことだったか。
観ることでそれこそ「一目瞭然」なことが、字だとクドクドと説明する必要があるというのは確かだ。
そこに、テレビ(に限らす映像)の利点がある。
もう10年以上前の本だが、今も「テレビは終わっていない」。
是枝裕和監督は、「東京国際映画祭」で橋本愛さんとトークセッションをなさっていた。
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