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2022.11.04

喜多川泰【賢者の書】

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著者:多岐川恭
価格:1,320円
カテゴリ:一般
発行年月:2009.8
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
利用対象:一般
ISBN:978-4-88759-733-4

何の変哲もない、いつもと同じ一日が始まったはずだった。
仕事も私生活もうまくいかず、くすぶっていたアレックスの前に、不思議な少年サイードが現れる。

 

舞台がドイツなので、これまでとちょっと違う印象。

仕事も家庭もうまくいってなくて逃げ出してきたアレックス。
たどり着いたのは、少年時代に過ごした、当時は好きでなかった町の小さな公園だった。

そこへサイードという少年が現れて、「九人目の賢者」を待っていると言う。
彼はこれまで八人の賢者に出会い、その度にピースを一つずつ貰って、「賢者の書」という本の表紙に埋め込んできたのだ。
その賢者の内には日本人もいるのが、何だかおかしかった。

その「書」を読んだアレックスは、そこに記されているさまざまな教えを知る。

「第七の賢者」の教え「幸福」が、今の時代だから身に染みる。

自分の幸せのみを求めるものと、他者の幸せを望むもの。
勿論理想通りには行かないだろうが、もう少し想像力があればと思うことも多い。

家に帰ったアレックスは、次の賢者が息子だと覚る、といった話。

賢者の教えは、当たり前のようでいて、それぞれ身に染みるものだった。

 

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