中央公論新社【少女たちの戦争】
編者:中央公論新社
価格:1,430
カテゴリ:一般
発売日:2021/11/09
出版社: 中央公論新社
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-005476-1
【太平洋戦争開戦80年企画】
戦時にも疎開や空襲以外の日々の営みがあり、青春があった。
表紙は、【この世界の片隅に】のこうの史代さん。
太平洋戦争開戦時に20歳未満だった27人の「少女たち」にとっての、日常や戦争についてのエッセイ集だ。初出はそれぞれ違う。
昭和元年生まれの瀬戸内寂聴さんから始まって、13年生まれの佐野洋子さんまで、少女たちが綴った日々の営み。
最初の方には、石井好子さん、佐藤愛子さん、杉本苑子さんなど。
そして、茨木のり子さんの「はたちが敗戦」や竹西寛子さんの「被爆前後」など。竹西寛子さんは広島在住だった。
田辺聖子さんは「田辺写真館焼失、母は強し」を書いていらっしゃる。
中村メイコさんの「戦争の〈おかげ〉」も、父上の好判断がよかったと言えよう。戦争末期、富雄にいらっしゃったとは。近鉄に乗ってたどり着かれたのだった。(自分はまだ大阪ではなく京都にいたが)
どの文章も読んでも、当時の少女たちの一途な思いが伝わってくる。
もう、こういうエッセイを書くような時代が来ませんように!
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