« 映画「検察側の罪人」 | トップページ | 「賽銭は100円以上で…」都内の寺が異例のお願いをした理由は…… »

2023.01.03

垣谷美雨【あきらめません! 】

Photo_20221225103101

著者:垣谷美雨
価格:1,705円
カテゴリ:一般
発売日:2022/05/25
出版社: 講談社
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-527768-3

ミサオ(80代)、郁子(60代)、由香(30代)は世代をこえて「私たち」を取り巻く問題に立ち向かう!

 

夫の田舎への移住を決めたときから、これは困難を引き寄せるなと思った。

そして現実は、想像以上に厳しかったようだ。

途中でイライラしてしまった。読み続けるのが嫌だが仕方ない、投げ出せないから。

 

そんな中でも、いわば「同志」を得て奮闘する郁子を応援したい。
そしてその「同志」であるミサオや由香も、潔い。

対して、男どもの「あるある」にゾッとする。

「男ども」と一括りにするのは良くない。
郁子の夫は、中学時代の恩師に「男はこうあるべし」と説得されて一時おかしくなっていたが、高校時代の友人に諭されて、元の夫に戻った。それどころか、積極的に郁子を応援してくれる。

この地で生まれ育った由香も、職場でのセクハラや義父の理不尽に対決していく。その夫も、夫の母もしっかりした人物だ。

郁子の義母も、しっかり気働きが出来ていて、由香の義母が家出してきたのをかくまったり、因習に囚われない生き方の出来る人だ。

それぞれの人物がかなり類型的に描かれており、結末が見えるという欠点はあるが、なかなか痛快な展開だった。


|

« 映画「検察側の罪人」 | トップページ | 「賽銭は100円以上で…」都内の寺が異例のお願いをした理由は…… »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 映画「検察側の罪人」 | トップページ | 「賽銭は100円以上で…」都内の寺が異例のお願いをした理由は…… »