ドラマ「三千円の使い方」
以前読んだ、原田ひ香の【三千円の使いかた】がドラマ化されるというので、観てみた。
3世代四人の女性たちのお金に対する考え方を描いているのだが、原作とはかなり違うようだ。もっともストーリーは、ほぼ忘れている。
77歳の琴子。夫の死後息子の家で同居を始め、庭仕事を趣味にしているが、夫の遺産はしっかり守っている。
その息子の嫁、智子。しっかり者の主婦で、夫や後に同居する次女の弁当も作ってやっている。典型的な良妻賢母だ。
長女真帆は、消防士と結婚して娘もあり、堅実な家庭を築いている。
次女美帆は銀座でおしゃれなマンションで一人暮らし。そんなに高給取りではないが、恋人もいて青春を謳歌している。
それぞれのお金に対する考え方が、なかなかに面白かった。
ご近所で祖母の家に住みつつ、アルバイトでお金が貯まったらフラッと海外へ赴く青年の描き方も、いい感じだ。
この青年は、琴子のボーイフレンド的存在と捉えても嫌な感じはしない。
智子が、戻って来た次女のお弁当作りも文句も言わず引き受けたとき、ちょっと違和感があった。
小さな不満がやがて爆発するようだが……。
夫は口数が少なく、妻の少しずつ溜まっていた不満にも気がつかない。
祖母琴子役が、中尾ミエさんだったことに驚いた。【60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと】での素敵な表紙絵から、いい老後を送っていらっしゃるとは思っていたが。
往年のヤンチャぶりとはまったく違う落ち着いた老婦人役で、なかなか好感が持てる。
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原田ひ香【三千円の使いかた】(21.10.21)
【60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと】(21.12.29)
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