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2023.04.24

小西マサテル【名探偵のままでいて】

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著者:小西マサテル
価格:1,540円
カテゴリ:一般
発売日:2023/01/07
出版社: 宝島社
利用対象:一般
ISBN:978-4-299-03763-3

第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。
日々の出来事の果てにある真相とは――?

 

第一章(第一話)を読んで驚愕した。

これは……?レビー小体型認知症 の老人が、安楽椅子探偵なのか?
第二章(第二話)以降も、そういう謎解きがあるのか?

楓は小学校の教師で、尊敬する祖父は校長を務めて退職したが、今はレビー小体型認知症を患っている。
最近では、幻視の兆候がよく現れており、楓も心を痛めている。

だがある日、楓が話したことを、物語を紡ぐように解説してくれた。
しかもその時の風景が、祖父には見えているのだ。

これに勝る、証拠はない。

第二章以下も、楓の話を聞いて筋道を立てて解説していく物語がつづく。

第二章に出てきた楓の同僚の後輩という男性には、いい感情をもてなかった。

第四章の「33人いる」は、楓のクラスの話。

設定が、かなり安易な気がする。

第五章では、楓の同僚岩田が殺人容疑で逮捕され、彼女は四季と一緒に懸命に目撃者を探しに歩く。

このあたりから、楓の身辺に色々変化が起きる。

一つは、無言電話など、ストーカーに遭ったこと。
もう一つ、四季に告白されてしまったこと。

そしてこの章で、岩田が養護施設出身であることや、自分自身祖父以外の家族がもういないことなども明らかになっていく。

最後はストーカーの思いがけない正体も判り、まずはいい終わり方と言える。
途中のミスリードもさほど不自然では無いが、如何にもの感はあった。

楓と四季の間でかわされる外国ミステリーの話が、色々参考になった。
しかしそれらの本を、祖父は全て読んでいるのだった。

第二章で出てきた【たんぽぽ娘】を読んでみよう。

巻末ちかく、「このミステリーがすごい」の関係者からの決定過程など、興味深く読めた。

 

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