堂場瞬一他【偽りの捜査線】
著者:今野 敏,誉田 哲也,堂場 瞬一その他
価格:902円
カテゴリ:一般
発売日:2022/06/07
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-791888-0
人気作家7人が描く、警察小説アンソロジー!!
これは面白そう!
今野 敏, 誉田 哲也, 堂場 瞬一, 大門 剛明, 長岡 弘樹,鳴神響一, 沢村鐵の七氏だが、初めての方もいらっしゃる。
【手口】
順番通りでは無く、まずは堂場 瞬一の【手口】から読み始める。
後にシリーズ化される【ラストライン】の岩倉が出てきて、ビックリした。
彼が交番勤務から所轄の刑事課に挙がってきた頃、27歳時の事件だ。阪神淡路大震災の年とある。
この頃から、彼は抜群の記憶力を持っていた。
まだまだひよっこの刑事だが、それがあのように変わっていくとは。
【レイン】
誉田 哲也【レイン】は、公安刑事の(学生時代以来のライバルとの)競争と、堕落と。
途中で展開が見えてきたが、読後感は非常に悪かった。
【手綱を引く】
著者の大門 剛明氏の本は、読んだことがないような。
登場する犬たちが、可愛くていじらしくて、涙が出てくる。
自分を犠牲にしてまで、犬と恋人の名誉を守った野見山。
後輩の桐谷は元ヤンキーとのことだが、犬への愛情が溢れている。いい後任になるだろう。
鳴神響一【虚飾の代償】
何だか怪しいなと思っていた人物が、まさに黒幕だった。
現場の警察官たちは、いいようにあしらわれていたことになる。
これも、読後感悪し。
【裏庭のある交番】は、タイトル通り。
この裏庭が、事件のポイントになる。
定年後、相談員としてパートで交番勤務をしている女性(元)警察官の慧眼に脱帽。
もっとも、話の展開は途中から判って来る。
ツバメが、もう一つのヒントになっている。
著者の【教場】は、一巻目だけ読んだ。
今期「月九」に、キムタク主演で帰ってくる。
沢村鐵【類まれなるランデブー】は、面白くなかった。
近未来の話だろうが、結末も中途半端だった。
今野 敏【ニンジャ】
適材適所という言葉通りの、二人の警察官。
その長所を生かして使っていくのも、上司の役割だ。
さすが、今野敏。面白かった。
初出を見ると、7作中6作までが、「オール読物」21年12月号掲載とある。
本書一冊分を収めて、なお他の作品も多い。
こういう雑誌を毎月読むのは大変だろうな。
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