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2023.04.19

鮎川哲也【下り“はつかり”】

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著者:鮎川哲也
価格:1,210円
カテゴリ:一般
発行年月:1999.3
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:4-488-40302-6

本格派の驍将・鮎川氏の新作推理小説集。

 

掲載順では無く、読んだ順に書いていく

【下り“はつかり”】

何か違う短編集で読んでいる。

ネガのトリックは、先に読んだときにも感じていた。

著者が男性だからか、セーターを裏返しに着たら妻は気づくと思うが。
それとも、妻も共謀?

書名でもある【下り“はつかり”】が、全てを語っている。

【ああ世は夢か】

帝大生であっても苦学生たちは、夜は流しをしてたつきをたてていた頃の話。
そうした学生である水木と伊集院は、ある日このところ世間をl騒がせている殺人犯を見つけて手柄を立てる。
だが……

無骨な薩摩隼人の純情が哀しい。
こういう結末は、後を引く。

 

【霧の湖】

あ、これも読んだことがある。というか、本書そのものがややはり再読なのか?

温泉の湯質というのは、時に偽物があるということだけは、しっかり頭に入れておこう。

 

【砂とくらげと】

午睡の習慣をうまく利用された感があるが、ま許容範囲かな。
クラゲの毒って、本当に恐ろしいんだ。

 

【夜の断崖】

これは初読だと思う。

女性編集者が、同僚のちょっとしたひと言から、作家殺人事件の犯人を当てるというもの。

緻密な推理を聞いた彼女の恋人であるトップ記者の、
『ミナを女房にした暁には、うっかり浮気もできないと思うと、空恐ろしくさえなってきた。』
という言葉に笑える。

 

【暗い河】

満潮時に川の流れが逆流することを利用した犯人の巧妙なトリック。
潮の流れで川が逆流する時間を調べるのは、その地に詳しいものだ。

今回は遠く瀬戸市(あ、藤井君の居住地だ)にすむ昔馴染みの友人を使ったところがミソ。

 

やはり、どうも再読のような気がするが、今回一番心に残った【ああ世は夢か】を覚えていないはずがないし……。
と、どうでもいいことは放っておこう。

 

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