笹沢佐保【昼下がり 夜明日出夫の事件簿】
著者:笹沢佐保
価格:660円
カテゴリ:一般
販売開始日:2021/03/05
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
ISBN:978-4-06-185643-1
距離と時間の謎と格闘する夜明探偵が、不可能殺人のアリバイを崩す!
元警視庁警部、今はタクシードライバー「夜明日出夫の事件簿」三冊目。
偶然乗せた客は、ごく近所の住民だった。
彼女 十和田は乗ると言うより、目の前の家から逃げてきたと思われるような状況だった。
話を聞き、そ後その家の主、十和田の勤務先の社長でもあるのだが、鐘淵に会ったりしている内に、夜明の心には鐘淵への疑惑が生まれてくる。
折しもその鐘淵の伊勢の別荘で、女性が殺される。
彼女は、十和田の高校時代の同級生だった。
その後、被害者菜々子と関係のあった生臭坊主も殺される。
と、登場人物は非常に少ないのだが、犯人の鉄壁のアリバイは崩れない。
以前読んだ【一方通行】と似たような設定だったが……。
本書の刊行は94年だから、今日とは大きな違いがある。
「15年の壁」というか、「15年で時効」というのがなくなったことである。
現在なら、この殺人(というか脅迫)は、あり得なかった。
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