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2023.04.23

吉村達也 【城崎温泉殺人事件】

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著者:吉村達也
価格:785円
カテゴリ:一般
発行年月:1999.12
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-264737-3

雪の温泉街の密室で、女として恋に生きる男を襲った悲劇を描いた、感動の旅情ミステリー。

 

内田康夫の【城崎殺人事件】のあと、偶然見つけた本。
なんだか城崎づいているが、実際にもう一度行ってみたい。

本書の刊行は、95年。
まだまだ今のようにトランスジェンダーへの理解がほぼ無かった頃の話。
主人公が、信頼する女性教師に自分のことを打ち明けるが、まったく取り合って貰えない。結果、最初の悲劇が起きるのだが……。

高校の校長だった百瀬の一人息子明は、男の身体だが心は女性だ。

その明は、恋人五十嵐との暮らしを夢見ている。
だが五十嵐には婚約者がいて、どっちつかずのままだ。

この五十嵐という男の優柔不断と無責任が、さらなる悲劇を招いてしまう。

同じ城崎署が出てきて、無論著者が違うから刑事たちも違うのだが、なんとなくおかしかった。

本書にはもう一人、百瀬の教え子で警視庁捜査一課につとめる志垣という刑事も登場する。
彼はあくまで、百瀬の相談相手に徹してはいるが、独自に推理を巡らせてはいる。

この百瀬と志垣が城崎へ向かうのだが、途中立ち寄る舟屋という民宿が興味深かった。

そして、著者による取材ノートが、本書一番の収穫だった。

 

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