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2023.05.31

山本甲子【ひなたストア】

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著者:山本甲子
価格:715円
カテゴリ:一般
発売日:2020/02/06
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406740-8

転職サラリーマンのV字復活物語!

 

この著者の話は先が読めるが、それでもホッと出来る結末には癒される。

今回は、リストラされた上に友人の伝手で就職できた先の社長に疎まれ潰れそうなミニスーパーに「研修」に出された主人公の、踏ん張りの物語。

自分自身が頑張ったと言うより、周りの人たちを大切にした結果なのだが。

社宅の隣に住む老女は、元教師で、今も彼女を慕う教え子たちが多い。
この一見お節介そうな女性の人脈をたどって店を再生させるアイデアは、主人公自身が生み出したものだ。

良い回転を見せ始めると、周囲の人たちも変わっていく。

この主人公には、もう一つ家庭の悩みもあったのだが、それも話し合い不足だったようだ。

驚いたのは、ここに出てくるスーパーは、著者自身の近所にある店の状態とほぼ同じだったことだ。

でも、こんなお店、近くに出来ないかなぁ。

 

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ポッドキャスト つづき

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ポッドキャストがメインテーマの小説を読んでいるとは、先日書いた。
しかし、「GooglePodcast」を覗いても、一杯あって何が面白いのか判らない。
「おすすめ」とか「人気」とかはあるが、これでは一般人が発している番組など見つけて貰えないのではと思った。

その中で偶然「武田鉄矢の三枚おろし」というのを見つけた。
一人ではなく、相棒の女性(アナウンサー?)がいて、その週のテーマを決めて喋っていらっしゃる。

偶然というのは重なるもので、紹介していらっしゃる本が内田樹さんの編集なさった本で、その中で岩田健太郎さんも書いていらっしゃった。
ちょうど今読んでいる本【共有地をつくる】にも内田さんが登場し、里山のことなど書かれていた。

またその【共有地をつくる】の著者も登場。経営していた喫茶店のことなどを書いていらっしゃるようだ。

一つのことが別のことを呼ぶって、偶然だけでは片付けられない気がする。

 

関連記事

ポッドキャスト(23.05.21)

 

画像は4年前の5月30日。こちらも京都の鉄道博物館にて。
左下にあるのは「ミゼット」。ご存じの方は少ないだろう。大村崑のCMがあったっけ。

 

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2023.05.30

【ラブカは静かに弓を持つ】

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著者:阿檀美緒
価格:1,760円
カテゴリ:一般
発売日:2022/05/02
出版社: 集英社
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-771784-6

武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。

 

「ラブカ」というのはサメの一種で、深海に住んでいるという。
本書では、深海に潜んでひっそりと的を伺っているスパイという意味があると書かれていた。

そのスパイを命じられたのが、主人公 橘。
まさに「孤独な戦い」を挑んでいた。
表紙絵も非常に美しく、書影は帯のないものがほしかった。

かなりのイケメンである橘が、非常に的確に描かれている。
小説の表紙は、こうでなくっちゃ!

第一楽章では、橘が音楽教室(ここではミカサ)に潜入を命じられて、講師の浅葉とも少しずつ打ち解けていくようになる。
浅葉の紹介で、ともに生徒である何人かとの交流も生まれ、だが、自分の職務を一瞬たりとも忘れてはいない。

第二楽章になると、浅葉が勉強しなおしてコンクールに挑む話が出てくる。
いつしか潜入から二年が経ち、裁判も近づいてきた。
承認として法廷に立つことになる橘だが、そこへ浅葉を巻き込むことに耐えられなくなる。

それからは、もう止めることが出来ない勢いで読んでいった。

慎重で、周到で、自分以外を信じていない、孤独な男

 

実際にJASRACがヤマハに職員を潜り込ませていたことがモデルではあるらしい。
そちらは主婦で、現実にはヤマハが勝訴していたと思う。

しかし本書を読む限り、橘はそういったことを全部昇華した存在のようで、あたかも背後でチェロがずっと演奏されているような気持ちで読んで行けた。

久々に、良い本を読んだ。

 

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2023.05.29

「叡王戦」3連覇の藤井聡太六冠 一日駅長に 三陸鉄道 宮古駅

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「叡王戦」3連覇の藤井聡太六冠 一日駅長に 三陸鉄道 宮古駅

いつぞや車掌服姿の時も嬉しそうだったが、今回も笑顔満開。
こういう「勝者の罰ゲーム」はいいなぁ。

 

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西村京太郎【十津川警部 L特急しまんと殺人事件】

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著者:西村京太郎
価格:946円
カテゴリ:一般
発売日:2015/01/16
出版社: 徳間書店
レーベル: TOKUMA NOVELS(トクマノベルズ)
利用対象:一般
ISBN:978-4-19-850954-5

行方不明 になった三田村刑事の叔父夫妻。夫妻を探しに旅に出た彼が、旅の途中で特急“しまんと”の車中の殺人事件に遭遇。さらに足摺岬での転落死事件を巡り、叔父が容疑者として追われることになった。二つの事件を結ぶ見えない糸を辿り、十津川警部は四国へ向かった。

 

宗教がからんだ話は、あまりいい後味を残さない。

たしか【静おばあちゃんにおまかせ】にも宗教団体に乗り込む話があったが、信じ込んでいる人たちは難しい。

タイトルの「L特急しまんと」だが、最初の殺人事件があっただけで、あとは関係ない。
それでも、作中色々な列車が出てきたのは、楽しかった。

四国はほんの入り口しか知らない。

一度高知へ招いて頂いたのだが、翌日が徳島でその次は大阪で会議だったので、残念ながらお断りしたことがある。
今でも残念だ。

あの「日本三大ガッカリ名所」は、見ておきたかったのに。

それはそれとして、「四国は(海の)青の国」というより「(列車が山の中を走る)緑の国」だという登場人物の感想が面白かった。
山の中でも飽きないし、乗りに行きたいなぁ。

 

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コンビニ大手、今期中に雑誌棚の完全撤廃検討

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コンビニ大手、今期中に雑誌棚の完全撤廃検討…週刊誌1000円時代へ突入「文庫は1600円、新書は1200円」いったい誰が買うのか

以前は、コンビニで雑誌を買っていたこともある。
今は、Dマガジンでほぼ用が足りている。これに入っていない雑誌でたまに購入するのは、「婦人之友」くらいだ。

それにしても、本代が高すぎるような気がする。
文庫本の1000円超えなど、信じられない。

 

画像は6年前。退院時にランチをした場所かな?

 

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2023.05.28

役所広司さんにカンヌ映画祭男優賞

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役所広司さんにカンヌ映画祭男優賞 「怪物」で坂元裕二さんに脚本賞

カンヌ映画祭男優賞といえば、柳楽優弥君を思い出す。もう20年近く前のことになるのか。

今回も、是枝裕和監督のことが出ていた。柳楽君の受賞作「誰も知らない」も、是枝監督の作品だった。

是枝監督は、【それでもテレビは終わらない】の印象が強いのだが。

 

画像はカンヌ。Wikipediaからお借りしました。

 

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辻村深月他【時の罠】

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著者:米澤穂信他
価格:539円
カテゴリ:一般
発売日:2014/07/10
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-790146-2

綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、“時”をテーマにしたアンソロジー

 

米澤穂信もあったので読んでみたが、狙いの本編はまったく面白くなかった。残念!

もう一つ、万城目学の【トシ&シュン】も、万城目らしいのかもしれないが外れだった。

 

冒頭作、辻村深月【タイムカプセルの八年】は、PTA(親父会なるもの)のめんどくさい付き合いを嫌っていた語り手が、かなり積極的に息子を救う行動に出るのが面白かった。実は自分の生活が脅かされるのを恐れたのではあったが……。

結局妻も息子も、そのことを知らないままだったのだろう。だが息子は、担任の本質を早くに見抜いていたようだ。

こういういわゆる「熱血教師」(受け狙い教師とも言う?)って、いるんだよね。
教師の本分は、やはり子どもたちにしっかりした学力をつけることではないのか。

最後の湊かなえ【長井優介へ】も、タイムカプセルを扱っている。

湊かなえは何となく敬遠してきていたが、本作はよかった。

「時」は時に罠を仕掛ける。小学校時代からの思い込みが、タイムカプセルを開けるときになって、初めて明らかにされる。
家庭教師だった緑川先生の、なんとも言えぬ粋な計らいに涙が出る。

だが、語り手の今の苦境が無くなったわけではないが……。

 

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2023.05.27

松田 哲夫【悪人の物語 (中学生までに読んでおきたい日本文学 1)】

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著者:松田哲夫 (監修, 編集)
価格:1,980円
カテゴリ:中学生
発売日:2010/11/01
出版社: あすなろ書房
利用対象:中学生
ISBN:978-4-7515-2621-7

山村暮鳥「囈語」/森銑三「昼日中/老賊譚」/芥川龍之介「鼠小僧次郎吉」/
宮沢賢治「毒もみの好きな署長さん」/中野好夫「悪人礼賛」/野口冨士男「少女」/
色川武大「善人ハム」/菊池寛「ある抗議書」/小泉八雲「停車場で」/
吉村昭「見えない橋」/柳田国男「山に埋もれたる人生ある事」

 

このシリーズ、初っ端が「悪人」という括りなのは、何とも皮肉な気がするが……。
「悪人」というのはこんなもんだから、中学生になるまでに勉強しておこう、ということか??

この中では、野口冨士男の【少女】が良かった。
ネタバレになるが、たしかに誘拐は犯罪だ。しかももっとも卑劣な。
しかしこれを読むと、主人公に肩入れしたくなってくる。

 

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オフィス365

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日中使っているときは、パソコンは電源をいれっぱなしで、たまに蓋を閉じておく。
スリープでもなく、蓋を開ければそのまま続きが出来るように。

それがある日、マイクロソフトのオフィス365を使えと言ってきて、見に行くまで画面が出てこない。
そんなもの購入したくないので、出てこない方法をググってみた。

ありがたいことに対処法が見つかった。
助かったー!

 

画像は3年前、お供えで頂いた花。

 

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2023.05.26

青山美智子【月の立つ林で】

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著者:青山美智子
価格:1,760円
カテゴリ:一般
発売日:2022/11/09
出版社: ポプラ社
利用対象:一般
ISBN:978-4-591-17535-4

つまづいてばかりの日常の中、タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』の月に関する語りに心を寄せながら、彼らは新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく。

 

【一章 誰かの朔】

元看護師の怜花は、職場の人間関係に疲れて退職し、今は家で家事をしている。
隣家の猫を預かることになったが、再就職の面接では落とされる。
ラジオのポッドキャストを聞くのが楽しみだ。

そんな折、ネットで自分の姓の一字である「朔」という名の指輪を見つける。「新月」をイメージしたものだという。

必ずしも新しいことにチャレンジするのではなく、「リセット」という考え方を指輪の作者に教えて貰えた気がして、怜花は医療系の仕事を探すのだった。

姿の見えない「新月」は、巡り来る最初の日なのか。
この日を何かのはじめの日にするのも、いいなぁ。

【二章 レゴリス】

宅配便の配達をしている「僕」は、かつてお笑い芸人になりたいと夢があった。
せっかく内定を貰っていたのに、実際に養成所に入って芸人を目指す。しかしあっさりと挫折。しばらくは「ピン芸人」ではあったのだが……。

ここで突然、【一章】の怜花の弟 朔ヶ崎佑樹が出てきてビックリする。
彼は「僕」がコンビを組んでいた相棒「サク」だったのだ。

「レゴリス」というのは、月の表面の細かい砂のことのようだ。まんべんなくまかれた砂があるので、満月はお盆のように見えるのだと。

本編の最後は、ポッドキャストによる「新月」の話だった。「僕」もタケトリ・オキナのポッドキャストを聞いているのだ。

見えない新月に、願いをかける。
そしてそのあと、祈りを込める。
そこに変わらずいてくれる大きな存在に。

この辺まで来ると、登場人物の互いの出会いがかなり作り物めいてくる。

【三章 お天道様】

【四章 ウミガメ】

【五章 針金の花】

 

【二章 レゴリス】での「僕」は、【四章 ウミガメ】で宅配便の伝票の署名「本田」でのみ登場。

父が出ていき、母子家庭で育った【四章 ウミガメ】の少女は、「夜風」と名付けたスクーターを相棒にしてアルバイトをしている。

その配達先で出会った同級生は、しかも朔ヶ崎佑樹が所属している劇団主宰の息子だった。
彼の母親も、父と喧嘩して出て行っている。
「母恋し」の気持ちが、彼のもう一面を引き出したのだが、それが明かされるのは最終話だ。

「夜風」は、ピン芸人「僕」のSNSに唯一「イイネ」をつけてくれていた。

【五章 針金の花】は、切り絵を極めたくて一人暮らしをしている女性の話。

ここでPodcast たけとり・おきなの「つきない話」の謎も解明。

彼女が電話で医療相談を受けたとき、親身に相談に乗ってくれたのが怜花だった。
「一章」で再就職が決まらず悩んでいた怜花は、電話相談窓口とは言え、医療関係に就職出来たものと見える。

と、好きで読んで来た著者の作品。
まずは大団円ではあるが、著者の作品は概ねこのパターンが多いようで、「感動するでしょ」ではあるが少々食傷気味になってきた。

 

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山口惠以子【婚活食堂1】

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著者:山口惠以子
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2019/09/09
出版社: PHP研究所
レーベル: PHP文芸文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-569-76954-7

ときにほろ苦くも心あたたまる連作短編集。

 

【一皿目 復活のおでん】

おでん屋の女将は、元は売れっ子の占い師だった。
すっぱりと縁を切ったはずだが、時折また当時の超能力がよみがえる時がある。

常連たちは色々な人がいて、それぞれの結婚観など覗える。

【二皿目 呪われた山菜】

おでん種に、山菜は珍しがられる。
しかし田舎で散々山菜を食べさせられてきた人にとっては、うっとうしい存在のようだ。

今回も結婚に関する話題にはことかかない。

 

【三皿目 豚コマと愛の炒め物】

A5ランクのビーフステーキのような高額品ではなく、豚コマと季節の野菜を炒めたような、身近でつつましいしあわせ

を望む結婚もあるという、三皿目。

 

【四皿目 牡蠣のカレーでつかまえて】

【五皿目 おでんは愛の言葉】

『婚活食堂 1』レシピ集

レシピ集に掲載のものもあるが、このおでん屋のちょっと変わったおでん種は、いずれもおいしそうだ。
この冬には、定番だけではないものにも挑戦してみよう。

いやその前に、夏のおでんもいいかもしれない。
トマトなんて、まったく発想になかった。

 

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2023.05.25

有栖川有栖【壁抜け男の謎】

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カテゴリ:一般
発売日:2011/04/23
出版社: 角川書店
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-191310-9

犯人当て小説から、敬愛する作家へのオマージュ、近未来小説、官能的な物語まで。色彩感豊かな「16」の物語が貴方を待つ。有栖川有栖の魅力を満載した、傑作作品集!

 

上記のような紹介文だが、16も入っているので、一つ一つはごく短い。
再読だが、殆ど覚えていなかった。
サクサクと読んで行けても、心に残る作品が少なかったのだろう。

今回も結局同じような感触で、今ひとつ面白くなかった。
イヤミス系が多くて、ザラッとした読後感が多かったせいかもしれない。

 

関連記事

【壁抜け男の謎】(21.10.04)

 

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桜の樹伐採要求

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自治会の回覧板に、「公園の桜の樹伐採要求書」というのがあった。
公園のご近所の方が、高齢になって落葉の始末に困っているとのこと。
これまで、そんな風にお世話をして下さっていたのだ。

樹が斬られてしまうのは悲しいし残念だが、仕方ないことなのかもしれない。

 

最近、というか去年あたりから、東京や京都で大規模な樹木伐採の話題がある。
長い年月で大きくなった木は、一度切ってしまうと育つまでに非常に時間がかかる。

ただでさえ過ごしにくい都会の夏が、ますます暑くなっていくような気がする。

似ているようで似ていない話題二つ。

 

画像は、8年前の今日。東京行きの「のぞみ」より。

 

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2023.05.24

岩田健太郎【安い・美味しい・簡単 実践 健康食】

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著者:岩田健太郎
価格:968円
カテゴリ:一般
発売日:2022/12/14
出版社: 光文社
レーベル: 光文社新書
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-04643-9

お勧めはマンガ『きのう何食べた?』の「シロさん飯」。さて、その理路は?

 

岩田先生といえば、感染学の権威。2020年当時から、色々な警告を発しておられた。

しかしその先生が料理の本?
と、少し戸惑ったが、読んでみるとこれが面白い。

特に「シロさん飯」は、ドラマを観ていただけに納得出来た。

シロさんの献立云々ではなく、表紙カバーにもある「近所のスーパーで特売品を買って自炊」という、いともシンプルなものだった。

 

仰りたいことは特段難しいことでは無く、「食べ過ぎない」ということ。
身体にいい食べ物でも、食べ過ぎるとよくない。
また、身体に悪いと言われているものでも、たまに食す分には問題ない。

ケーキなどを目の敵にするのでは無く、適度に「おいしいものを食べたしあわせ」を味わうのはいいと聞いて、ホッとする方も多いのでは。

 

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2023.05.23

西村京太郎【十津川警部 EF63形機関車の証言】

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著者:西村京太郎
価格:702円
カテゴリ:一般
取扱開始日:2013/07/04
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-51593-0

浅草のM銀行で強奪事件が発生した。監視カメラが捉えた映像に容疑者が鮮明に映しだされていた。しかし、容疑者には横川駅で撮ったEF63形機関車の車両ナンバーが入ったアリバイ写真があり、捜査会議で犯行は不可能という結論に傾くのだが…。

 

【EF63形機関車の証言】

冒頭の表題作。表紙絵がまさにアリバイにもなり、アリバイ崩しにもなる。

今は無い、横川~軽井沢間のみで使う牽引機関車の話。横川の釜飯は、新潟からの帰阪時に買ったなぁ。

 

【見知らぬ時刻表】

珍しく、亀井の私生活が描かれている。

休暇の日に家族で食事をしたときに息子が拾った紙切れがきっかけで、事件解決に結びつく話。

それにしても、駅の係員というのは、数字(時刻)を見ただけで停車駅がスラスラ出てくるのか。

 

【スキー列車殺人事件】

殺した人物を宅配便で送るとは、清張の似たような話を思い出した。あの頃は「チッキ」にしたのだったっけ?

 

【江ノ電の中の目撃者】

江ノ電が民家の軒すれすれに走っているのは知っていたが、これは家の中が丸見えになったために目撃された事件。

十津川の学生時代のマドンナが関係者だったが……。
いつまでも清楚な乙女ではなかったという、十津川にとってはかなり辛い話。

 

【運河の見える駅で】は、違う本で読んでいる(多分三回目くらい)。どれだったかは忘れた。というくらい、十津川ものは多いのだ。

 

【西の終着駅の殺人】

まだブルトレの「はやぶさ」が西鹿児島まで行ってた頃の話。
食堂車も、サロンカーもある。

いつぞやつれあいと「出雲」に乗ったとき、停車時間にホームに降りて外から列車を眺めたことがある。
食堂車を牽引していたような。でも営業していないのだから、それはないか。

事件そのものは、警視庁の若手刑事が休暇で枕崎へ帰るのに、この「はやぶさ」を使い、車内で被害者となる女性と知り合う話。
その女性が被害に遭い、十津川も2年前の事件に向き合う。

 

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二つの【7つの習慣】

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必要があって、【13歳から分かる!7つの習慣】を見ている。

読んでいる内に、元の本を読んでみたくなった。
ビジネス書だが、人生の指南書でもあるという。

ちょうど元本が出版30周年ということで、記念版が発行されていた。さっそく購入。

それこそ、「人生の指南書」として、少しずつあるいは読みたいところを、読んでいこう。

 

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2023.05.22

柏井壽【京都スタアホテル】

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著者:柏井 壽
価格:662円
カテゴリ:一般
発売日:2020/12/08
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406855-9

京都を知り尽くした著者が描くハートフルストーリー!

 

またも「ハートフルストーリー」という言葉に惹かれたのでは決してない。
あまりこういう本が続くと、食傷気味になるのも確かだ。

横浜の高台にあるホテルの物語も面白かったが、今回は少々趣向を変えて、ホテル内に12もあるレストランの話だろうか?

【第一話  『御祓川茶寮』の再婚ごはん】

【第二話  『綾錦』のひとり鮨】

【第三話  『白蓮』の親子ごはん】

【第四話  『風花』のたそがれごはん】

【第五話『アクア』の嫁ぎごはん】

と、各章のタイトルも、それらの店の名が冠せられている。

それぞれの話に出てくる料理がすばらしい。

【第一話  『御祓川茶寮』の再婚ごはん】の和食のお店は、東山が望める絶好の立地だ。

普段は真ん中にあるテーブルを、わざわざ窓際に寄せてもてなしている。

途中、コンロを使う場面があるが、火花が飛ぶのに気を遣う店主に女性客の方が「普段着やから」と軽くいなすのにはちょっと引っかかった。

 

【第二話  『綾錦』のひとり鮨】では、【鴨川食堂】のむすめ、こいしがやってくる。

思い切り散在して懐具合を心配していたようだが、ホントにどれだけ使ったのか、このお寿司たちに。

【鴨川食堂】は確か既読で、この話の中でも出てきたように、客の食に関するなぞを解くのだった。
だが、中身はまったく思い出せない。

映画(?)、それともドラマにもなっているようなので、観てみよう。

 

【第三話  『白蓮』の親子ごはん】

岐阜で小さな書店を開いている一家の、いわば再生の物語。

大手書店に勤めている息子は、台湾店の店長に抜擢されている。
このご時世、頻繁に行き来できないことを案じて、母親に一緒に台湾へ行こうと誘う
しかし夫の開いた店を頑なに守ることに拘る母親。

息子は一生懸命気を遣っているが(実にいい息子だ)、母親の頑固はなかなか折れない。

食事中、同じフロアに一人の紳士がいた。彼こそは……。
という何とも偶然が醸し出す物語になっていく。

 

【第四話  『風花』のたそがれごはん】は、旅館に泊まっている画家夫婦がディナーにだけやってきた話。

芸術家の気まぐれで、予約とは違う店を希望。さぁ困った、北大路料飲部長。
しかも料亭「風花」の板長は東京出張中で、料理を任されているのは若干25歳の少々生意気な青年。腕は立つが、口も出す。

しかしその光が見せるちょっとした言動が、わがままな画家の心をほぐしていく。
画家の振る舞いに、かなりインパクトのある伏線があった。

 

【第五話『アクア』の嫁ぎごはん】

翌日に婚礼の日を迎えた母と娘の最後の晩餐。

だが替わっているのは、時節柄出席して貰えない方たちに、料理を宅配便で送っているというところ。
式に合わせて、リモートの画面を見ながら、自宅で湯煎したりレンチンしたりして、同じ雰囲気を味わって貰うという趣向なのだ。

その演習を兼ねて、この母子はホテルで同じ手順でディナーをとる。
この場合、料飲部長の北大路は、ほぼ付きっきりである。

二人の話には、度々無き父親が登場する。「お父さんが好きだったあれこれ」が出てくるようにもなっていた。

結婚式だけでも大層な出費だろうに、この夜の宴にはかなりかかっていたのではと、つい気になってしまった。

 

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2023.05.21

有栖川有栖【ロシア紅茶の謎】

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著者:有栖川有栖
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:1997/07/14
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:4-06-263548-8

エラリー・クイーンのひそみに倣った〈国名シリーズ〉第1作品集。

 

これまた再読だが、この「国名シリーズ」を未読・再読に関わらず全部読んでみようと思った次第。

【動物園の暗号】

【屋根裏の散歩者】

乱歩を思い出させるタイトルだが、こちらは単に暇な老人の嫌な趣味が高じた事件。
加害者の趣味はもっと悪質だったが。

【赤い稲妻】

これは他の短編集で何度か読んでいるのでスルー。

【ルーンの導き】

これに有栖は出てこず、火村の過去の体験を聞かせるという話。

それにしても、ダイイングメッセージが強引すぎないかな。

【ロシア紅茶の謎】

表題作

こちらも何度か読んでいる。
これは殺害方法に、かなり無理がある。

【八角形の罠】

元々戯曲だったのを短編にしたということだったが、本作では有栖の原作を劇団が上演する予定で、その稽古に火村と一緒に立ち会って遭遇した事件。

実際のホールの見取り図があり、それをヒントに「読者への挑戦」を設けている。

話の筋は、三角関係どころか八角関係といっていいほどの、劇団員同士の恋のもつれ。
第三者にとっては非常にくだらないことで殺人事件を起こしている。

 

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ポッドキャスト

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今読んでいる本は短編集なのだが、ポッドキャストが全体のテーマになっている。

ポッドキャストって、まだiTunesを使っていた頃、一時的にはまったことがあったっけ。

本からの紹介で、「GooglePodcast」というサイトを見てみる。
実にさまざまな分野のデータが挙がっている。

「ひとり言」というイメージだったのだが、組織的に発信しているところもあるようだ。

こんなにたくさんある中から、自分に合うのを探すのも大変だが、聞いて貰えるようにするのはもっと大変だろう。
youtubeをする人は多いが、声だけという地味なPodcastをする人も増えているのだろうか?

 

画像は5年前。つれあいの入院していた病院にて。

 

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2023.05.20

米澤穂信【ふたりの距離の概算】

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著者:米澤穂信
価格:607円
カテゴリ:一般
発売日:2012/06/22
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-100325-1

大人気青春ミステリ、<古典部>シリーズ第5弾! 

 

前回感じたこととほぼ同じ感想。

春休みが終わり、4人は無事(里志は補講があったようだが)進級できた。

前年と違い、今度は新入生勧誘という行事が待っている。

そして、せっかく仮入部してくれた新入生だったが、本入会はしないという。

校区内を巡るマラソン大会で走りながら、過去を思い出して謎を解いていく奉太郎。
ちょっとした出来事や会話からヒントを貰っているのだが、非常に記憶力がいい。

実は奉太郎が感じていた違和感は、読んでいても多少感じるわけで、丁寧に読んでいると自分でも謎解きは出来る。
しかし、それが本当の解決には結びつかず、だが学校が違って疎遠になれば、それがいわゆる「時が解決していく」ことになるのだろう。

 

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【ふたりの距離の概算】(16.06.09)

 

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2023.05.19

西村京太郎【新装版 天使の傷痕】

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著者:西村京太郎
価格:726円
カテゴリ:一般
発売日:2015/02/13
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-293020-8

第11回江戸川乱歩賞受賞作。

 

これは、【十津川警部と七枚の切符】で紹介されていた、著者初期の作品。

サリドマイド事件を扱っていて、当時の世間を鑑みても、辛い話だった。

結局、主人公が真実をどこかで発表しても、家族の犠牲になった恋人の心は帰ってこないだろう。

ドラマ化の話も、結局映像化が難しいという話になったようだ。

著者にこういう作品があったとは、正直驚きだった。

 

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ドラマ「男たちの旅路」

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NHKBSプレミアムで、「山田太一特集」というのをしていた。

もう40年以上昔のドラマ、「男たちの旅路」だ。

主演は鶴田浩二で、当時はモノクロではなかったかな?

共演の森田健作や水谷豊が、若い、若い。

森田はそれなりにちゃんとした役柄だが、水谷のチャラチャラした若者も面白い。

他に桃井かおりや故中条静夫なども出ていた。

 

画像は、東京駅北口を出たところ。ちょうど10年前の今日。
これは帰る途中で、「M&C Café」へ寄るところだろう。

 

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2023.05.18

ジョセフィン・テイ【時の娘】

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著者:ジョセフィン・テイ (著),小泉喜美子 (訳)
価格:880円
カテゴリ:一般
販売開始日:2012/09/28
出版社: 早川書房
レーベル: ハヤカワSF・ミステリebookセレクション
ISBN:978-4-15-072701-7

安楽椅子探偵ならぬベッド探偵登場。探偵小説史上に燦然と輝く歴史ミステリ不朽の名作。

 

ちょうど10年前に購入したままになっていた。

入院中の警部が、退屈紛れに手にした歴史本。
それらを読む内に、悪名高きリチャードⅢ世について知るようになる。

これはコリン・デクスターの【オックスフォード運河の殺人】を思い出させる。

中世の王政というまことに難しい題材を取り上げていて、歴史の勉強になる。

イギリスBBS(だったと思う)がシェークスピアを次々取り上げていて、この」「リチャードⅢ世」についても観た記憶がある。

 

さて本書だが、非常に面白かった。

極悪非道のリチャードⅢ世は、言われているような悪人ではないという説を展開している。

動くことの出来ないグラントは、キャラダインを助手に、さまざまな資料を調べていく。

次第に、リチャードが甥を殺した事実はなかったということがあぶり出される。
歴史書に書かれていたことは、後世の朝廷におもねった伝聞書きだというのだ。

この調査が実に綿密で、勿論ネットなどは使わず、キャラダインが足で調べていくのだった。

リチャードⅢ世は稀代の悪人ではないという説はかなりあるらしく、「リカーディアンと呼ばれる歴史愛好家たちもおり、欧米には彼らの交流団体も存在する。」と、Wikipediaにはあった。
そして本書も、リチャードを正義感の強い人物として描いた小説だと紹介している。

 

関連(不関連?)記事

【オックスフォード運河の殺人】(17.05.27)

 

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2023.05.17

時刻表トリック

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読書メーターでの感想を見ていると、時刻表トリックをあまりご存じない方が多いようでビックリする。

推理小説といえば「時刻表トリック」、と思っているのは古い人間のようだ。それはそうだろう。

世界の誇る国鉄の正確無比な運行によってのみ、時刻表トリックは成立する。
ほんの何分かの狂いで、それこそ「(犯人側の)計画」そのものが狂ってしまうのだから。

時刻表通りに動いていることを前提に、犯人たちは綿密な計画を立てる。
それを、読者は当時の時刻表など参考にしながら、自分なりに解いていく。推理小説の醍醐味だ。

 

画像は、「時刻表トリック」の代表作、清張の【点と線】。

 

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2023.05.16

川上弘美【猫を拾いに】

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著者:川上弘美
価格:605円
カテゴリ:一般
発売日:2018/05/29
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-129244-1

不思議な人々と気になる恋。不機嫌上機嫌の風にあおられながら、それでも手に手をとって、つるつるごつごつ恋の悪路に素足でふみこむ女たちを慈しむ21篇。

 

タイトルに惹かれてunlimittedをダウンロード。

いずれも心穏やかになれるが、

【ぞうげ色で、つめたくて】が、今後を予想させてくれて希望が持てそうだ。

表題作【猫を拾いに】は、今の時代ではない話。

こういうのは苦手なので、せっかくのいいタイトルが台無しになったようで少し悲しかった。

あとは、大同小異。

一つ一つは読んだときには「いいな」と思うことはあっても、すぐに忘れてしまうだろう。

 

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2023.05.15

西加奈子【うつくしい人】

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著者:西加奈子
価格:545円
カテゴリ:一般
発行年月:2011.8
出版社: 幻冬舎
レーベル: 幻冬舎文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-344-41722-9

他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。

 

やはりこの表紙絵は好きになれないな。

会社を辞めた百合が向かったのは、瀬戸内海の小さな島。

宿泊客たちは、思い思いにくつろいでいる。
決して便利な場所ではないが、何もかも忘れて過ごすのには最適だ。

しかし結局、百合は姉の呪縛から逃れることはできなかった。

 

このホテルには、モデルがあるらしい。
でもこういうところに泊まるのに、一泊ではダメだ。1週間くらいボーッとしていられたらいいなぁ。

 

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穴ぐらさん

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ダイヤグラムさんのTwitterで知って、youtubeを覗いてみた。

40歳の穴ぐらさんの一人暮らしの様子が、淡々と紹介されている。

6畳間で、家賃は2万5千円。
お仕事が何かは、わからない。無職のようにも見えるし、「出勤」という言葉が一度出てきたようでもある。

変わらない毎日だが、非常に丁寧な暮らしだ。
出汁を丁寧に引き、味噌汁やスープを作る。タマネギの皮も、出汁に加える。
野菜を無駄にすることなく、最後まで使い切る。

長年の専業主婦赤面の、ちゃんとした暮らしぶりが覗える。

本当の意味で、自立した生活だなと思う。

 

画像は、JR川西駅前。今も同じ佇まいだろうか?

 

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2023.05.14

内田康夫【志摩半島殺人事件】

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著者:内田康夫
価格:550円
カテゴリ:一般
発行年月:1997.12
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-72513-6

真珠の養殖で知られる志摩半島の英虞湾。風光明媚なその海に、男の他殺体が浮かんだ。被害者は自らの刑務所体験を書きベストセラー作家となった袴田啓二郎。

 

紹介文にある状態から始まった事件だったが、浅見は自身の取材が元で対象者に迷惑を掛けることになる。
そして、第二の殺人事件が。

所轄署では別々の事件として扱っていたが、浅見は納得せず、過去に遡って東北まで調べに行く。

途中、作文コンクールで日本一になった中学生が登場。この作文が伏線になっていることは、途中で気づく。
名前が知られるということは、こんなリスクも伴うのか。

関係する人たちの出会いが偶然すぎるし、父母が揃って殺人者というのは、娘の将来にどういう影響を及ぼすのか。勿論、彼らも浅見も口をつぐんではいるだろうが。

この終わり方しかないのだろうな。

 

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2023.05.13

【中学までに読んでおきたい 日本文学】

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新聞広告で、標記の本を知った。

全10巻とのことで、それぞれにテーマがある。

ざっと見てみると、たしかに面白そうだが、これを「中学までに」というのはちょっとハードルが高くないか?

少し読んでみようか?

なぜか「お金物語」のところに、森鴎外の【高瀬舟】があった。
あれって、お金の物語だったっけ?
お金を盗んで流刑になって高瀬舟に乗っていく話だったのかな?

 

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2023.05.12

西村京太郎【十津川警部 捜査行 東海道殺人エクスプレス】

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著者:西村京太郎
価格:682円
カテゴリ:一般
発売日:2018/03/15
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-52087-3

東海道を東から西へ向かう十津川警部事件簿5編収録。

 

【運河の見える駅で】

この駅の話は、たしか宮脇俊三の本で読んだような。

敷地内を電車が走り、働く人たちを運んでいる。
だが休日には会社の関係者は乗らないから、物好きな観光客しか乗らない。
海を見ながらお弁当を食べたデイトがとんでもない話になってしまった悲劇。

【死を呼ぶ身延線】

元刑事の探偵が、自分の身代わりに殺された父親の仇を討つ話。

【殺人は食堂車で】

これは俳優がブルトレ「富士」で殺された事件だが、本編よりも「富士」に関心があった。

まだ「さくら」「富士」「はやぶさ」が全部運行されていた時代だ。
食堂車もあった。

「はやぶさ」に乗ったときはすでに「さくら」と「富士」は無くなっていたが、その時貰ったタオルには、三つのブルトレが印刷されていたっけ。

 

【長良川殺人事件】

せっかくの長良川が、殺人事件の現場になってしまった。

今回、十津川シリーズには珍しく(?)シリアスな内容になっている。
本書が書かれたのはブルトレが残っている頃だが、つい昨年もずさんな造成工事による雨の害が出ている。
こういうのは、根本的に改善されることはないのだろうか?

【十七年の空白】

最後は、十津川警部自身の友人が絡んでくる。

事件を嫌なものだったし、登場人物にも嫌悪感を抱く。

 

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2023.05.11

鉄のフライパン

18cm

ずっと使ってきた鍋をやめてからは、T-falのパンを使っている。だが柄のないのは、時に不便だ。

そんなとき、柳宗理の「ダブルファイバーライン」というのを知った。
鉄のフライパンだが、面がデコボコしていて焦げ付きにくいという。

小さな18cmサイズを買ってみた。

たしかに、最初の油馴染み不要で、ただ材料を入れっぱなしにしないとか、水につけたままにせずにすぐ洗うとかといったことに気をつければ、こびりつかない。

最近「鉄分不足」だし、ちょうどいいかな。

 

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2023.05.10

笹沢佐保【夕暮れ 夜明日出夫の事件簿】

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著者:笹沢佐保
価格:534円
カテゴリ:一般
発行年月:1994.6
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:4-06-185692-8

ドジなヤクザ3人組のリーダーの男は打開策を求めて、刑事時代のライバル・夜明日出夫を頼った。真犯人を暴く方法は何か?

 

【夜明日出夫の事件簿】

この事件簿も、まさに夜明から始まって、夕暮れにまでなった。

今回は、殺人容疑に巻き込まれたヤクザ三人組を夜明が匿うという、楽しい設定になっている。
この三人組のリーダー(?)の関係は、ライバル同士と呼べるのかどうか微妙ではある。

夜明の家では、母親の手料理がおいしそうだ。
現職時代にも、「たかこうどん」と呼ばれて好評だったとか。
あまり動かない紅一点に文句を言いながらも、彼女が好きだというちらし寿司を用意しようとしたりしている。

しかし、最後はあまりにも悲しい結末になってしまった。

 

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2023.05.09

ドラマ「教場ゼロ」

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ビデオが溜まっていると書いたが、連休中に少しずつ消化してはいる。

まずは「教場ゼロ」から。

結局この新米刑事は不合格になったわけだが、あの女の子が用意した手紙を渡そうとしたのに、その前にさっさと持ち場を離れた瞬間、これは不味いねと観ていて思った。

で、毎回(気の毒にも)選ばれた刑事が「風間道場」へやってきて、不合格になって元の職場に戻るのかなぁ。

 

最後に女の子が事故以来初めて口をきいて「待ってる」と言ったが、これから先のこの子のことを思うと、かなり厳しいだろうなと推測できる。
この子、セリフ無しで随分よく演っていた。

 

冒頭で、風間の若い姿があった(ような気がした)のだが、あれは何だったのだろう?

 

画像は4年前の5月10日だが、ここはどこだろう?病院かな?

 

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2023.05.08

米澤穂信【遠まわりする雛】

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著者:米澤穂信
価格:692円
カテゴリ:一般
発売日:2010/07/24
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-427104-6

あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか〈古典部〉を過ぎゆく1年を描いた全7編。<古典部>シリーズ第4弾! 

 

シリーズ第4弾だが、5年前、シリーズの中で初めて読んだ作品だった。

本書では高校入学から半年ほど過ぎており、すでに【氷菓】や【愚者のエンドロール】は終わっている。
あらためて、入学依頼をなぞっているような一冊。だから短編集なのか?

 

冒頭作【やるべきことなら手短に】で、折木奉太郎を紹介。

 

【大罪を犯す】

アルファベットのよく似た小文字を間違えたという、「あるある大罪?」。ごく軽い事件といっていいのかな?

千反田えるはまっすぐな性格で、それ故忖度などしない。一般的には、融通が効かない、とも言う。

 

【正体見たり】

千反田の提案で、合宿をすることに。
摩耶花の親戚の民宿まで、はるばるとバスに乗って赴く。

鄙びた里で、温泉もある。

以前首をつった客がいたとかで、本館は余波を受けて改築中。
別館に泊まった彼らだが、女性二人が事件のあった部屋に幽霊を見た。

まさに「正体見たり」で、判ってみれば大したことないのだが、これは井原には内緒だった。

宿の姉妹(摩耶花の従姉妹)たちの立ち居振る舞いから、奉太郎は謎を解く。
兄妹に憧れている千反田だが、この結果のもたらしたものは彼女にどう影響するだろう。

 

【心あたりのある者は】

放課後の部室。奉太郎と千反田が二人だけで一種のゲームをしている。
校内放送の内容精査といったところか。


が、これはあまり面白くなかった。

 

【あきましておめでとう】

これは神社の中の倉庫に千反田えると二人閉じ込められた話。うっすらと覚えていた。

「あきまして」というのは、倉庫の扉がまさに「開きまして」のことだ。

 

【手作りチョコレート事件】

中学3年時に、摩耶花が里志にチョコレートを「本当の手作りではない」と拒否され、1年後には元のところから手作りしたものを贈ると断言。

その1年後の2月14日に起きた、苦心のチョコが無くなるというハプニングが。

ここでは、千反田の言動がむしろ鬱陶しいような感があった。
それをも織り込み済みの、里志の行動だったのだが。

 

そして、

表題作【遠回りする雛】となる短編集。

この表題作が、一番好きかな。

生ける雛人形の千反田えると、それを護衛(?)する役の奉太郎。

絵に描いたような情景が浮かぶ。

 

ちょうど5年前に書いた自分のレビューを読むと、著者の作品は初めてだったようだ。

関連記事

【遠まわりする雛】(18.04.11)

 

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2023.05.07

溜まるビデオ

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またぞろ、録画した映像が溜まってきた。

今期見逃せない(と思った)「ラストマン」。これは主演が福山雅治と大泉洋という組み合わせ。

福山がFBIの敏腕刑事なら、大泉は手段を選ばないこれまた敏腕刑事。
福山は全盲という設定。

大泉が福山をエスコートする画像が流れていたが、実際の放映も好調のようだ。
長崎と北海道では、初回18%や19%越えだったらしい。

 

次に「教場 ゼロ」。

最初に原作の一冊目を読んでいたが、今度は警察学校へ来るまでの話だとか。
ついでに(?)二巻目の放映も再放送されていて、それも録画している。

 

また、ポワロもこの3回ほど観ていない。

どうも、テレビの前へいくのが億劫なのだ。

正月に感染症に罹患して他にすることもないから、随分消化出来たんだけどなぁ。

 

画像は、11年前の今日。徳島から来阪した友人と一緒にイタリアンへ。
このお店、今もあるかなぁ。

 

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2023.05.06

内田康夫【隠岐伝説殺人事件】

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著者:内田康夫
価格:968円
カテゴリ:一般
発売日:2022/01/21
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-112293-8

源氏物語絵巻にまつわる悲しき死の真相に浅見光彦が挑む。

 

隠岐の島に流された後鳥羽上皇の怨念が、現代にまで影響を与えている。

何人かが笑いながら死んだという奇っ怪ななぞも、解けてみれば納得出来る。
要は単純な、財宝盗掘がことの始まりだった。

 

それより、隠岐の島ではすみずみまで道路が舗装されているとのことで、こちらの方が驚きだった。

朝ドラの「だんだん」は、双子の一人がここで育っていたのではなかったっけ?

 

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2023.05.05

「もちまる日記」

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以前は毎日見ていたが、この作者の金銭感覚についていけなくて、いつしか見るのを止めていた。

それに幾ら猫好きの自分でも、ネコにこんな贅沢をさせていいのだろうかという気持ちもあった。

ところが

エッジを開いていると右下に出てくる新着に、「新しい家族を迎える」というタイトルで、「もちまる日記」が出てきた。
思わず見てしまった。

もちまるに弟が出来るのだとか。

息子に「釣られましたね」と言われてしまったが。

 

しかしこの仔。あまり可愛くないな。
もちまるが初めて登場したときは、それはそれは可愛かったものだが。

多分、見に来る人が減ってきて、新しいことでお客をつかもうとしているのだろう。
もちまるの時も、自分のyoutubeのために猫を飼って利用しているということも言われていた。

危機回生(?)での、ニュー猫登場かもしれない。

何も知らないもちまるが、何だかかわいそう。

 

画像は、9年前の5月4日。
市民公園で見た彩雲。

休日にはつれあいと買物ついでに、あちこち行っていた。
その頃のことをなつかしく思いだす、「こどもの日」。

 

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2023.05.04

西村京太郎【十津川警部と七枚の切符】

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著者:西村京太郎
価格:2,420円
カテゴリ:一般
発売日:2022/12/02
出版社: 論創社
利用対象:一般
ISBN:978-4-8460-2218-1

西村京太郎×七人の精鋭作家たち 「振り子電車殺人事件」ほか、素敵なトラベルミステリの世界へ案内する短編集! 付録として、西村京太郎氏の元担当編集者による鼎談を収録。

 

「七枚の切符」とは、七篇のいずれもトラベルミステリを扱った短編ということ。
こういうのは、サラッと読めて楽しい。

しかし編著者である西村氏以外は、まったく知らない作家さんばかりだった。

 

冒頭作【振り子電車殺人事件】西村京太郎は、一度読んだことがある。
特急「くろしお」を扱っている。

大阪人にとっては、天王寺から和歌山方面へは下りで、「くろしお」は上りになることを知っている(と思う)が、東京人は戸惑うだろう。

振り子列車ではみんな酔うというが、自分は何故か平気である。

と、本筋とは若干違うこんなところが面白かった。

あとの七篇は、


【偽りなき顔】安萬純一
【瞳の中の海】井上凛
【温泉旅館の納戸神】川辺純可
【満州麗人列車】獅子宮敏彦
【菓匠探偵〈いとぐちや〉】山木美里
【スワンの涙】米田京
【パーフェクト・ウィンド】和喰博司

いずれも作品の後ろに「十津川警部と私」という短文が付いている。

【偽りなき顔】は、人間驚いたときには偽りの無い顔になる、という趣旨の話。

和歌山県人ではなくても、関西人なら「和歌山駅」と「和歌山市駅」の区別はつく。
そして(多分)メジャーなのは和歌山市駅の方かもしれない。自分はJR和歌山駅しか使ったことはないが。

 

【瞳の中の海】は三重県志摩が舞台だが、乗り物が出てこないので(自分の中では)トラベルミステリとは違うような気がするが……。

 

【温泉旅館の納戸神】が、意外と面白かった。

最初は、某出版社の編集者というのが、社長の姻戚とかでギャル言葉がうっとうしかった。

だが、地方の寂れた旅館で、そこの若女将の実家にある納戸神に関する話になると、俄然面白くなった。
先のギャルが、意外や隠れた名探偵ブリを発揮。

なかなか手の込んだ親子の情愛も覗えた。

 

【満州麗人列車】は昭和14年、満州国での話。

本国では思うまま筆を振るえなくなった探偵小説かたちが、満州国皇帝の側近に招かれて赴く途中の列車内での出来事。

この側近というのが非常に力があるそうなのだが、誰も素顔を見たことがない。タイトルの「麗人」というのは、彼女のことである。
その内挨拶に来るというので、列車内のどこかにいるのかという話題になるのだが……。

 

【菓匠探偵〈いとぐちや〉】は、和菓子屋の主(女子大生)がなぞを解く話。

 

これまでほぼ知らなかった作家ばかりだったが、いくつか他の作品も読みたくなった方がいる。

 

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2023.05.03

二年を切った

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二年したら、今していることの一切から手を引くと書いた。

気がつくと、もう二年を切っている。

やりたいことは色々あるしやり残しはないが、後始末がまだ終わっていない。
グズグズしていて辞められない事態にだけは、したくない。

ま、一つずつ片付けていくしかないなぁ。

 

画像は、上のチビさんからもらった花。

 

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2023.05.02

柏井壽【海近旅館】

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著者:柏井 壽
価格:715円
カテゴリ:一般
発売日:2020/09/08
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406812-2

ドラマ化もされた大人気作「鴨川食堂」シリーズの著者が贈る、おいしくて元気が出る、ハートフルストーリー!

 

表紙絵の女将に違和感はあるが……。

母が亡くなって、実家へ帰ってきた美咲。母のおかげで成り立っていた生家の旅館は、寂れていく一方だった。
父も兄も旧態依然のままでよしとしている。

なんとかしなければと思う美咲だったが、なかなか手立てがない。

そんな折、宮大工だという男性がふらりと泊まりに来て、しばらく滞在する。
また、東京へ遊びに行った兄が、智也という男性を連れて戻って来た。
サーファーだという智也は、同時に優れた料理人でもあった。

旅館の仕事も手伝ってくれる智也の存在もあって、徐々に工夫が生きてくるようになるのだが……。

ラストは少し甘いかなという気もするが、まずはホッとする話だった。

お風呂の中から海が望めるなんて、最高だと思う。
しかし部屋は二階だし、和室のみ。実際に存在していたとしても、泊まりに行くことは出来ない。

 

関連記事

【鴨川食堂】(14.05.19)

 

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2023.05.01

読書メーター4月

4月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5128
ナイス数:2066

センセイの鞄 : 1 (アクションコミックス)センセイの鞄 : 1 (アクションコミックス)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-df5c97.html
いい表紙絵なので、本編再読前にこちらを読んでみました。
読了日:04月30日 著者:谷口ジロー,川上弘美


愚者のエンドロール (角川文庫)愚者のエンドロール (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-d394e0.html
シリーズの中ではあまり好きではないという印象を持っていたのですが、再読した最後になって、その理由が分かった気がします。
あまりにも、奉太郎が翻弄されてしまっていたからです。
読了日:04月28日 著者:米澤 穂信


偽りの捜査線 警察小説アンソロジー (文春文庫 と 24-70)偽りの捜査線 警察小説アンソロジー (文春文庫 と 24-70)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-8030eb.html
大門剛【手綱を引く】は犬が可愛かったし、堂場瞬一【手口】はシリーズものになる最初で新鮮、今野敏【ニンジャ】はさすがでした。

 


読了日:04月27日 著者:今野 敏,誉田 哲也,堂場 瞬一,大門 剛明,長岡 弘樹,沢村 鐵,鳴神 響一
こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。 (双葉文庫 し 45-02)こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。 (双葉文庫 し 45-02)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-717ecb.html
【今宵も喫茶ドードーのキッチンで。】の続編です。
読了日:04月26日 著者:標野 凪


【2023年・第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)【2023年・第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-38f261.html
認知症の老人が安楽椅子探偵という、これまでにない設定です。
読了日:04月23日 著者:小西 マサテル


城崎温泉殺人事件 (講談社文庫)城崎温泉殺人事件 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-fd2e81.html
著者による取材ノートが、一番の収穫でした。
読了日:04月23日 著者:吉村達也


城崎殺人事件 (角川文庫)城崎殺人事件 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-728be2.html
浅見は母親の厳命で、一緒に城之崎までやってきました。二人で出石まで行ったりと、観光気分も味わえます。
読了日:04月22日 著者:内田 康夫


ダイヤル7をまわす時 (創元推理文庫)ダイヤル7をまわす時 (創元推理文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-36b75e.html
【生誕90年記念出版第1弾】とのことで、第二弾以降もあるのでしょうか?「問題篇」「解決篇」のある【ダイヤル7】は、答がわかっても最後の最後で裏切られたのが面白かったです。
読了日:04月21日 著者:泡坂 妻夫


占 (新潮文庫)占 (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-f61d05.html
それぞれ独立した短編集ですが、横断して登場する人物もいて、そちらも楽しかったです。
読了日:04月20日 著者:木内 昇


下り“はつかり” (ROMANBOOKS)下り“はつかり” (ROMANBOOKS)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-94d576.html
明治時代の帝大生を主人公にした【ああ世は夢か】が、一番心に残りました。無骨な薩摩隼人の純情が、哀しかったです。
読了日:04月19日 著者:鮎川哲也


民宿ひなた屋 (潮文庫)民宿ひなた屋 (潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-16caea.html
中学生希美の「昭和な言葉」が面白かったです。
読了日:04月18日 著者:山本甲士


クドリャフカの順番 (角川文庫)クドリャフカの順番 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-b6fe38.html
クドリャフカはソ連の宇宙犬のことらしいです。
いよいよ文化祭が始まりました。今回は、4人が順番にその視点で語っていきます。
読了日:04月16日 著者:米澤 穂信


夢の終幕 ボーダーズ 2 (集英社文庫)夢の終幕 ボーダーズ 2 (集英社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-3527ee.html
今回の主役は最上で、音楽グループの失踪という、ギターを弾いていた最上自身非常に関心のある事件を扱っています。
読了日:04月14日 著者:堂場 瞬一


おまかせ満福ごはん (スターツ出版文庫)おまかせ満福ごはん (スターツ出版文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-a95203.html
昔住んでいたところの近くが舞台なので、それは楽しめました。
読了日:04月12日 著者:三坂しほ


昼下がり 夜明日出夫の事件簿 (講談社文庫)昼下がり 夜明日出夫の事件簿 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-dbcc7c.html
現在では、本書で言う「15年の壁」(時効)は無くなっています。
読了日:04月10日 著者:笹沢左保


満月と近鉄 (角川文庫)満月と近鉄 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-b4365f.html
奈良や近鉄電車の話が楽しかったです
読了日:04月06日 著者:前野 ひろみち


みかんとひよどり (角川文庫)みかんとひよどり (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-b15a77.html
本書を読んだあとでも、ジビエには抵抗があります。
読了日:04月04日 著者:近藤 史恵


退職刑事6 (創元推理文庫)退職刑事6 (創元推理文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-7b8769.html
さすがに6冊目ともなると、レギュラー紹介や設定など同じような表現に飽きてきます。
読了日:04月02日 著者:都筑 道夫

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