西村京太郎【十津川警部 EF63形機関車の証言】
著者:西村京太郎
価格:702円
カテゴリ:一般
取扱開始日:2013/07/04
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-51593-0
浅草のM銀行で強奪事件が発生した。監視カメラが捉えた映像に容疑者が鮮明に映しだされていた。しかし、容疑者には横川駅で撮ったEF63形機関車の車両ナンバーが入ったアリバイ写真があり、捜査会議で犯行は不可能という結論に傾くのだが…。
【EF63形機関車の証言】
冒頭の表題作。表紙絵がまさにアリバイにもなり、アリバイ崩しにもなる。
今は無い、横川~軽井沢間のみで使う牽引機関車の話。横川の釜飯は、新潟からの帰阪時に買ったなぁ。
【見知らぬ時刻表】
珍しく、亀井の私生活が描かれている。
休暇の日に家族で食事をしたときに息子が拾った紙切れがきっかけで、事件解決に結びつく話。
それにしても、駅の係員というのは、数字(時刻)を見ただけで停車駅がスラスラ出てくるのか。
【スキー列車殺人事件】
殺した人物を宅配便で送るとは、清張の似たような話を思い出した。あの頃は「チッキ」にしたのだったっけ?
【江ノ電の中の目撃者】
江ノ電が民家の軒すれすれに走っているのは知っていたが、これは家の中が丸見えになったために目撃された事件。
十津川の学生時代のマドンナが関係者だったが……。
いつまでも清楚な乙女ではなかったという、十津川にとってはかなり辛い話。
【運河の見える駅で】は、違う本で読んでいる(多分三回目くらい)。どれだったかは忘れた。というくらい、十津川ものは多いのだ。
【西の終着駅の殺人】
まだブルトレの「はやぶさ」が西鹿児島まで行ってた頃の話。
食堂車も、サロンカーもある。
いつぞやつれあいと「出雲」に乗ったとき、停車時間にホームに降りて外から列車を眺めたことがある。
食堂車を牽引していたような。でも営業していないのだから、それはないか。
事件そのものは、警視庁の若手刑事が休暇で枕崎へ帰るのに、この「はやぶさ」を使い、車内で被害者となる女性と知り合う話。
その女性が被害に遭い、十津川も2年前の事件に向き合う。
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