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2023.06.30

モンゴメリ【青い城】

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著者:モンゴメリ
価格:902円
カテゴリ:一般
発売日:2009/02/25
出版社: 角川書店
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-217909-2

周到な伏線と辛口のユーモアに彩られ、夢見る愛の魔法に包まれた究極のロマンス!

 

本書は、およそ4つに分けられる。

一つ目が、主人公ヴァランシーのこれまでの日常。

モンゴメリは大好きだが、読んでいる内に嫌いになっていった。

29歳を迎えるヴァランシーは、さして美人でないオールドミス。
母親をはじめ、周りの人たちの言うままに、唯々諾々と従っている。

そのいじめともいうべき扱いがひどく、何度もう読むのを止めようかと思ったことか。
訳者あとがきにあるのだが、訳書も出版社に持ち込んだとき、「もう10歳若い主人公で、分量も半分なら……」と言われたとか。

彼女のささやかな息抜きは、夜一人ベッドに入って、自分の「青い城」を空想することだった。

 

次が、ヴァランシーが医者の手紙で余命1年と知り、俄然生き方を変えるところ。

この辺から猛烈に面白くなり、ページを来る手が止まらなくなった。

何でもズケズケ言うようになり、親戚の者たちを唖然とさせる。

そして独立するため、近所の家へ家政婦として働きに行く。
出会ったバーニーに恋をして、自ら頼んで結婚して貰う。

バーニーが住んでいたのは小さな島で、そこはまさにヴァランシーの「青い城」だった。

バーニーは自分の仕事部屋だけは絶対の覗くなと言い、それ以外は彼女の好きにさせてくれた。
ヴァランシーは、生き生きと二人の生活を楽しむ。

 

しかしそんな中、自分が不治の病ではないと知るのが、三つ目。

バーニーは同情から結婚してくれたのだから、自分はもう「青い城」にいることは出来ないと、実家へ帰ってくる。

 

最後はバーニーが迎えに来てくれて大団円となるのだが、そこにもう一つ仕掛けがあった。

まさに「白馬の王子さま」が迎えに来たのだ。

読者も、ホッとする。

ヴァランシーとバーニーが暮らしていたところの自然が素晴らしく、モンゴメリがプリンスエドワード島以外の場所を描いた唯一の作品らしい。

 

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2023.06.29

長嶺超輝【裁判官の爆笑お言葉集】

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著者:長嶺超輝
価格:792円
カテゴリ:一般
発行年月:2007.3
出版社: 幻冬舎
レーベル: 幻冬舎新書
利用対象:一般
ISBN:978-4-344-98030-3

本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。これを読めば裁判員になるのも待ち遠しい!

 

新聞広告のキャッチコピーであまりにも面白そうなので、つい釣られてしまった。

だが、実際の事件とその判決は、とてもではないが辛い話も多かった。
最初の方は死刑判決を受けたものへの説諭となっており、どんな経緯があったにせよ犯した罪は大きい。

特に物言えぬ被害者への親族の与えた罪は、それこそ万死に値すると思う。

「爆笑」と、軽々しく言えないものを感じた。

 

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夏の甲子園のポスター、撮影は斎藤佑樹さん

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全国高校野球選手権記念大会のポスターが決まったようだ。

夏の甲子園のポスター、撮影は斎藤佑樹さん 「胸が熱くなる作品に」

河川敷で暗くなるまで練習をした兄弟を撮したものだという。

斎藤がカメラを趣味にして、色々撮っていたとは知らなかった。

 

ASAなど朝日新聞の販売店や、各地の球場などに張り出されるという.売り物ではないのだろう。

 

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2023.06.28

志賀直哉【小僧の神様 他十篇】

Photo_20230530125601 著者:志賀直哉
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2002/10/16
出版社: 岩波書店
レーベル: 岩波文庫
利用対象:一般
ISBN:4-00-310462-5

すべて「目にみえるよう」に書かれた短篇11篇を収めた作者自選短篇集.

 

「百冊選書」001

まずは懐かしの一冊から。

こうした本を読み直すと、中学時代に戻ったような気になる。

解説によると、本書に収録されている短編を含め、それぞれの作品についての細かい解説があった。
そういったことは措いて、単純に各作品を楽しむ。

最初に【城の崎にて】を読む。まさに目に見えるような丁寧な描写に、ひとりうなずく。
蜂、イモリ、ネズミと、三匹の小動物の死に向かい合い、自らを省みる。

 

【小僧の神様】

ここではこの親切な紳士やその周辺の人たちを、AやBといった言い方で表している。

思いがけず「善行」を施してしまった紳士は、しばらくは自身のしたことに拘っているが、しだいに忘れていく
一方、小僧にとっては、紳士はまさに」神様」である。
書かれているように、最後が稲荷で終わらずによかった。

【正義派】は、正しいことをしながらも何故か釈然としない男たち。

小さい子を目の前で失った母の気持ちを思えば、「正義」をふるいたくもなろう。

あと、以前読んだときに書かなかったものだけについて、記しておく。

【赤西蠣太】

伊達騒動に関した話。史実であるようだ。

【母の死と新しい母】

これは著者自身の体験のようで、亡くなった母が忘れ去られていくようで辛い。

【清兵衛と瓢箪】

 

【范の犯罪】

【城の崎にて】

【好人物の夫婦】

夫は、果たして好人物だろうか?

【流行感冒】

【焚き火】

【真鶴】

 

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【小僧の神様 他十篇】(19.10.23)

 

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2023.06.27

米澤穂信【春期限定いちごタルト事件】

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著者:米澤穂信
価格:638円
カテゴリ:一般
発行年月:2004.12
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:4-488-45101-2

小市民を目指す小鳩君と小山内さんのコミカル探偵物語小市民を目指す小鳩君と小山内さんのコミカル探偵物語


この「小市民シリーズ」は、一冊だけ読んだと思う。
その本は取り立てて面白いとも思わず、内容はほぼ忘れてしまった。
その時は、マカロンの話だったような。主人公たちは高校生だったかな?

本書は、小鳩君と小山内さんが高校入試の発表を見に来たところから始まる。

その【羊の着ぐるみ】でも、何度もスイーツの話や食べる場面が出てきた。
「事件」は告白出来ない男子の、ちょっと小ずるい行動が発端だった。

でも、どうして「羊の着ぐるみ」なのかなぁ?

 

他に、

【For your eyes only】

【おいしいココアの作り方】

【はらふくるるわざ】

【狐狼の心】

に、プロローグとエピローグが付く。

 

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【巴里マカロンの謎】(20.04.06)

 

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【三日間の休暇】番外篇 つづき

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上のチビさんは、WBCの頃から急速に野球ファンになった。佐々木朗希追っかけだとか。
大阪ドームにも足を運んでいる。

昔つれあいが甲子園に連れて行っても、「たいくつやー」と駄々をこねていたのに。
『おじいちゃんに悪いことしたなぁ』とか言ってるが……。

その彼女は、今回留守番だった。
そして息子に「マスコット人形」(?)を球場のお土産に頼んでいた。

画像は、そのマスコット。
男の子は「フレップ」で、女の子は「ポリー」とか言ったっけ?
一体2,000円もするとは!

自分が出かけた球場で買ったり、通販を利用したりしているらしいが、エスコンフィールドでの購入となれば値打ちが出るのかも……。


息子は自分用にも男の子の方を買っていた。

 

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2023.06.26

恩田陸【チョコレートコスモス】

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著者:恩田陸
価格:880円
カテゴリ:一般
発売日:2011/06/23
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-371003-4

無名劇団に現れた一人の少女。天性の勘で役を演じる飛鳥の才能は周囲を圧倒する。いっぽう若き女優響子は、とある舞台への出演を切望していた。開催された奇妙なオーディション、二つの才能がぶつかりあう!

 

読みながらメモ代わりに以下に記していたのだが、読み終わったら、それらは全て飛んでしまった。
紹介文にある通り、まさに響子と飛鳥、二つの才能のぶつかり合いに圧倒された。

そこに芹沢という、天性の「詐欺師」がからんで、二人を翻弄する。

このあとの、飛鳥の、そして神谷や巽のこれからは……。

続編があるということだが、刊行されてはいないようだ。雑誌連載の、その雑誌が廃刊になったかららしい。

本書の登場人物にはモデルがあるという。

東響子・・・・・松たか子
安積あおい・・・松浦亜弥
宗像葉月・・・・寺島しのぶ
岩槻徳子・・・・浅丘ルリ子

なるほど、と納得。
松たか子と寺島しのぶ、さもありなん。浅丘ルリ子も、言われればそうかも。
そして徳子が10代の少女を演じたというのならば、まさに少女時代の浅丘ルリ子を知っている身からすれば、あの姿が再現したのだなと、これまた納得。

飛鳥にはモデルはないとか。そりゃ、こんな女優さんはいないわな。
まさに(いい意味での)ロボット、AI。続巻以降で、「素の自分」がどう現れてくるか、楽しみなのに。

 

以下、メモなど

登場人物たちの視点毎に書かれているので、慣れるまでは読んでいるところとその前のところがごっちゃになり、なかなか馴染めなかった。

しかし次第に引き込まれていく。さすが恩田陸。

本書には、3人の脚本家が登場する。

演出家を兼ねているプロ。
学生の劇団で、演者よりは座付き脚本家を目指しているアマチュア。
そして、脱サラしてテレビなどの脚本を書いている神谷。

他に、かなり有名になった俳優たちと、彼らの絡みもある。

ひょんなことからちゃんとした劇場で旗揚げ公演が出来ることになった、学生劇団。
ここには、練習している公園でずっと見学していた飛鳥という少女も参加するようになっている。
たった2週間で準備をしたのだが、意外や玄人筋の客が多く、反応も大きかった。
二日連続で見に来た客もいる。

そんな客の一人が、神谷だった。
彼は舞台いる演者の一人飛鳥に注目する。彼女は神谷がいつも仕事をしている窓の外の公園にいて、周りの人たちの真似をしているように見え、神谷の注目を浴びていたのだ。

当初見たことのある子だと思ってもそれに気づかない神谷。

 

一方女優の響子は、共演者との距離になやみ、考え込んでいる。

と、それぞれの立場での葛藤を描いていく。

 

 

大好きな恩田陸作品

【夜のピクニック】(06.10.31)

 

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2023.06.25

【三日間の休暇】番外篇

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今回は番外篇として、これまで書かなかったことなどを。

まずホテルの予約だが、実は定山渓でいいところを見つけて、一旦予約した。
しかし息子に反対され、仕方なく札幌で探すことに。

旅館だと4人位平気で一室を取れるのだが、ホテルだとそうはいかない。
幸い、「カルテットプラン」だったかな(?)のあるところが見つかった。口コミも結構いい。

でも安いしきっと狭いんだろうなと覚悟していたが、これが意外と良かった。
ベッドと窓までの間が広く、窓際に荷物を置く場所とか冷蔵庫や机が並んでいる。

それとは別に、4人掛けのテーブルがあり、実は一日目はここで三人で夕食を食べた。

何より、風呂とトイレが別にあったのが大きかった。
洗面所も一度に二人使用でき、その奥に湯船も備えた風呂があった。

朝食のバイキングも充実していた。

実は4人二日間で、飛行機代一人分より安かったのだ。飛行機代が高すぎるとも言えるのだが。

 

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もう一つ、機内食を。一日目と三日目。
利用した時間帯が中途半端だったのもあり、ちゃんとしたランチとは言えなかったが。

こういうとき、飲める人はいいなぁ。

 

一番上の画像は、大通り公園の噴水近辺。

 

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2023.06.24

八木沢里志【きみと暮らせば】

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著者:八木沢里志
価格:935円
カテゴリ:一般
発売日:2023/05/12
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-19-894854-2

のんびり屋の兄と、しっかり者の妹が織りなす、
陽の光差すような、
猫もまどろむほのぼのあったかストーリー。

 

表紙絵がいい。こういうちゃぶ台もいい。

「きみ」というのは猫のことで、そのネコとの暮らしということかと思って読み始めたが、必ずしもそうではなかった。
それはそれで、いい話だった。
ただし、読了後日が経っているので、なかなか具体的に思い出せない。

こういうのが電書の不便なところで、紙本だとフセンを挟んだりして見返すのも容易だ。
また、本のどの辺りにあるかなど、インプットもしっかり出来る。
勿論電書に栞機能はあるのだが、それを「パラパラ」と確認することが出来ない、ではないがやりにくい。

やっぱり紙本はいい。昨今とみに記憶力が減退しているので、一層それを痛感する。

ただ、読んでいて楽しかったのは事実で、それだけをもって良しとしておこう。

 

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【純喫茶トルンカ】(20.11.09)

 

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2023.06.23

【三日間の休暇】三日目

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最終日は、下のチビさん希望の「白い恋人パーク」へ行こうかと思っていたのだが、天気がイマイチだ。

急遽、小樽行きに変更する。小樽は何度か行っていて、ここは自分で歩かないとあまり意味がないので、今回の行き先候補には入れてなかったのだ。

 

列車で行くと途中の絶景が楽しみなのだが、あいにく道路(札樽道路と書くことを知った)は海岸線沿いではなかった。

車を止めたあたりから雨が降り出した。しかしそんな状況でも、小樽へ来たからには「手宮線跡」には行きたい。
傘を差しながらの撮影で、ぶれてしまっているのが残念。↑ の画像

以前はもっと綺麗だったような気がする。説明板もサビが浮いてしまっているし、線路も雑草だらけだった。少々悲しい。
線路上を歩いていて、ネコに出会ったなぁ、などと思い出す。

 

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車を止めた「北一硝子」に面した通りは、修学旅行生たちも多く、賑わっている。
その通りの店で、ランチ。念願通り海鮮丼を食す。ホテルの朝食にも海鮮類はたくさんあったし、前日の夕食でも食べているのだが。

 

0000000008163_i12k6dc_20230622104501 駐車場代を浮かすために(?)、北一硝子で「花ふぶきシリーズ」という小鉢を買った。息子はこういったガラス製品を買うのには消極的だ。『割れたときに悲しいから』というのが理由らしい。でもそれだからこそ、丁寧に扱う。

と言っている内に、時間が厳しくなった。

当初予定の運河はパスして、一路空港(レンタカー屋)へと急ぐ。

 

「水天宮」へも行けなかったなぁ。もっとも車では無理な場所だが。

 

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2023.06.22

角田光代【愛がなんだ】

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著者:角田光代
価格:572円
カテゴリ:一般
発売日:2006/02/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-372604-2

OLのテルコはマモちゃんにベタ惚れだ。彼から電話があれば仕事中に長電話、デートとなれば即退社。全てがマモちゃん最優先で会社もクビ寸前。濃密な筆致で綴られる、全力疾走片思い小説。

 

読んでいて、イライラした。
映画化もされていたようだが、本書を評して「全力疾走片思い小説」はないだろう。
単におバカな女子の「かわいそうな」思いと、身勝手な男子のお話。

友人の葉子もかなり自分勝手な女だが、それでもテルコを諫めることだけは出来ている。
葉子の母親というのが、なかなかユニークで存在感がある。

著者の作品は【八日目の蟬】しか読んでいないと思うが、あれは結構よかったのに。

 

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2023.06.21

【三日間の休暇】二日目午後

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支笏湖を後に、一旦札幌市へ戻って「羊ヶ丘展望台」へ。

ここは『Boys be Ambitious』で有名な、クラーク博士の像のあるところだ。

だがまぁ、腹ごしらえを優先させて、まずはランチ。

20230608-141804「北海道へ行くなら、海鮮丼とジンギスカン」という息子の要望に応えて、ランチではあるけれど(この日も一人だけ球場へ行くと言うから)ジンギスカンを注文。

においがきついのではと心配だったのだが、柔らかくておいしかった。

 

目当てのクラーク先生の周りは、平日なのに人が群れていてなかなかシャッターチャンスがない。
しかしまぁ、一応近くへは行けた。

上の画像。
左奥遠くにエスコンフィールドが望める。

 

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2023.06.20

安壇美緒【天龍院亜希子の日記】

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著者:安壇美緒
価格:660円
カテゴリ:一般
発売日:2020/02/20
出版社: 集英社
レーベル: 集英社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-744078-2

「現代の風を強く感じさせてくれる。作家の才能プラス、何か見えない力を背負った書き手だ」(小説すばる新人賞選評より)五木寛之氏推薦!
平凡な男を勇気づける希望の光──。

 

【ラブカは静かに弓を持つ】が非常に良かったので、著者の最初の方の作品を読んでみた。
上記に比べればちょっと、という感触だったが、まぁ青春小説としてはこんなものか。

人材派遣会社につとめる田町という27歳の男性が主人公。
職場での毎日と、父親の病気で静岡へ帰った恋人との交流。

それと並行して、高校の同級生だった天竜院亜希子という女性のブログ記事も紹介していく。
このブログは、作者のまさに日記で、どうやら恋人と出かけたことをメインに書かれているようだ。

そして更新が止まり、最後の記事をアップしたあと、天竜院亜希子はブログを削除する。
それはちょうど、田町が恋人と結婚を決め、一つの決着をした頃と一致する。

それにしても、職場での嫌な(いわばお局的存在)女性の、陰湿な嫌がらせにはウンザリする。
対象は子持ちの仕事が出来る女性で、二人目を妊娠して体調が悪いのにもかかわらず、田町が見ていて辛い気持ちになっている。

「女の敵は女」という図式は当たっていて、想像力のない輩(この場合は女だが)はどこの職場にもいるのだろう。

 

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2023.06.19

群ようこ【老いとお金】

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著者:群ようこ
価格:682円
カテゴリ:一般
発売日:2023/04/24
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-106143-5

「老後2000万円問題」が取り沙汰され老後の不安が増す中でも、読むだけで肩の力がちょっと抜ける。お金にまつわる視野が広がる実録エッセイ!

 

全編これ「お金の話」ではあるが、一人暮らしの老後の参考にはなるだろう。
自分は一人暮らしではないが、【お一人さまの老後】という上野千鶴子氏の本も読んでみよう。

 

今回、やはり実家との確執の話がすごかった。
他の本で概要は知っていたが、ここまで肉親のことを書くからには、相当のやりとりがあったのだろう。
文面からも覗えるが、「きょうだい」というのは成人すれば「他人」である。

 

自分自身、妹とは仲が良くない。
本書の弟ほどではない(と信じたい)が、この人に負けないくらい自分勝手である。
小さい頃から泣き落としは常のことで、嫌いだった。

それが反面教師になったのか、我が家の息子と娘一家の関係は良好だ。
チビさんたちも、叔父である息子を慕っている。これは、自分と叔父との関係を意識して、つとめてそうなればいいなと思ってきたところもある。(母親の弟を「お兄ちゃん」と呼び慣れていると、大人になって困ることもあるのだが……。)

 

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【三日間の休暇】二日目 午前

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二日目は、自分の希望で支笏湖へ行くことにする。

「支笏洞爺」と一括りにされることが多いが、洞爺湖は以前連れて行って頂いたので、今回は支笏湖。

その前においしいソフトクリームを売っている道の駅があると息子が言うが、どこだって北海道のソフトクリームならおいしいだろう。

 

で、ホテルを出て「さっそん道路」というのに入る。「さっそん」の「サツ」は札幌だろうが、「ソン」は?
途中、それらしき地名もなかった。

20230608-112106 前日息子が行ったエスコンフィールドをチラッと見つつ、着いたのは「花ロード恵庭」という道の駅。

20230608-110136ここでソフトクリームを楽しみ、引きつづき支笏湖を目指す。

 

水が澄んでいて、綺麗な湖だった。上の画像。
後ろの山は、恵庭岳?

 

そろそろおなかがすいていたので、次なる目的地へ行こう。

 

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2023.06.18

麻宮ゆり子【世話を焼かない四人の女】

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著者:麻宮ゆり子
価格:858円
カテゴリ:一般
発売日:2022/09/13
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-79423-1

仕事の悩みや将来への不安に揺れる4人の女たちが踏み出す一歩。読めばすっと心が軽くなる連作短編集。

住宅メーカーの総務部長を務め、土曜の夜は会社に内緒の別の顔を持つ水元闘子。宅配便のドライバーをしている元ソフトボール選手の榎本千晴。鋭敏過ぎる感覚を持ち、ドイツパン作りに情熱を燃やす石井日和。女と逃げた夫の小さな清掃会社を育て上げた会沢ひと美。

 

前作【敬語で旅する四人の男】では、タイトル通り四人の男たちが一緒に旅をしていたが、本書に登場する四人の女たちは一度も遭遇しない。
それでも、冒頭作にでてきた斎木さんという男性だけは、それぞれで出てきて楽しませてくれる。

紹介文にある通り、生きづらい男性社会でそれぞれ自分をしっかりと持っていて皆に好感が持てた。

なかでも、宅配便ドライバーの千晴(表紙絵では奥の方の後ろ向きの女性)が好きかな。
ここに出てくる嫌な上司は、多分何度でも同じことをするのでは……?

 

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【敬語で旅する四人の男】(21.05.25)

 

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2023.06.17

【三日間の休暇】一日目

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さて、いよいよ出発の日。
空港へ着くまでが心配でならない。万一乗り遅れても、汽車だと乗車券が使えるが、飛行機はそうはいかない。

もう一つ、今回事前にチケットを手に入れられなかったので、当日発券というのも心配。

しかし無事到着し、「プレミアムカウンター」というところで手続きが出来、引きつづきラウンジが使用できた。
ここはかなりゆったりしており、飲み物もフリーでおちつく。

ほぼ定刻に出発。到着地の新千歳空港は雨とのことで、揺れるかもというアナウンスが。
しかし然程でもなかったのだが、降りてみたら、娘が酔って蒼白な顔をしていた。

空港を出て、マイクロバスでレンタカー屋に寄り、一路札幌へと道央道を駆け抜ける。

着いたのは午後3時頃で、息子は即エスコンフィールドへと出かけていった。

 残った女子組は、夕方になってから街へ出る。

20230607-173301 札幌へ行ったら必ず行く大通り公園だが、こんなに遠かったかなぁ。
行けども行けども、信号のある通りばかり。

ようやくたどり着いてベンチに腰掛けたときは、ホッとした。


少し離れたところの、テレビ塔も見えた。

 

20230607-173435 通りには、9日からの「よさこいソーラン祭り」に備えてテントなど装備されていた。


多分、出場予定のグループだろう。練習風景に遭遇した。

 

歩いて疲れ切ったので、帰りはどこへも寄らず大丸百貨店で弁当を買って、3人でホテルで食べた。


この部屋のことは、次回。

 

上の画像は、大通り公園の噴水。

 

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2023.06.16

西村京太郎【十津川警部 仙石線殺人事件】

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著者:西村京太郎
価格:906円
カテゴリ:一般
発売日:2017/05/12
出版社: 双葉社
レーベル: FUTABA NOVELS(フタバノベルズ)
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-00801-2

2億円のプラチナを巡る黒い陰謀を暴け!
あの日、豪華客船で何が行われようとしたのか――復興が進む宮城を舞台に、トラベルミステリの巨星が描く傑作推理小説。

 

海に浮かぶ、超豪華客船ホテル。
でも、航行しないのはつまらないのでは?

そのホテル(?)が、あの津波で海に持って行かれて沈んでしまった。

ようやく金を出してくれるグループが現れて、引き上げることに。

ところが、鍵のかかっていた船室から、女性の白骨遺体とプラチナ2億円分が見つかった。
女性は船の持ち主である会社の職員。
会社は、プラチナなど預けた覚えはないという。

その調査に赴いた社員と、亡くなった女性の妹は、色々調べはじめる。

警視庁とは直接関係ない話と見えて、後に繋がってくる。

宮城県警が、殺人事件よりプラチナの方を重要視しているようなのは、どんなものだろう?
と、十津川たちも不満そうだったが。

戦争中、軍が資金調達のために中国でアヘンを栽培して売っていたとか。
そして関係者の残党が暗躍しており、プラチナもその関係ではとか。

話はますます大きくなったが、結局プラチナはどこへ落ち着くのだろう?

 

〈女川 いのちの石碑〉の文言が突き刺さる。

女川町の女川中学の卒業生たちが、2014年3月、千年後に備えて建てたものだという。
直接関係の無い人たちも、絶対に心すべき言葉だ。

 

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2023.06.15

【三日間の休暇】出発まで その3

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さて、飛行場まではどう行くか?

向こうではレンタカーを使うことにして、空港までは……。
息子は途中何かあったらと心配していたが、結局車を預けることにして、レンタカーと伊丹の駐車場を予約する。

結果的に、駐車場の予約は正解だった。
入ると、「予約者はこちら」みたいな案内があって、スムーズに入庫できたから。

新千歳空港では、レンタカー会社まで移動する必要があった。空港で即借りられるわけではない。こういうところで、時間を喰うのか。

飛行機の予約が早かったのでのんびりしていたが、この辺からあたふたするようになる。

 

画像は初日。大通り公園を横に見て、時計台へ。

 

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2023.06.14

中原一也【はけんねこ ~NNNと野良猫の矜恃~】

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著者:中原一也
価格:737円
カテゴリ:一般
発売日:2020/09/11
出版社: 二見書房
レーベル: 二見サラ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-576-20135-1

猫は意外に情にもろい!?
笑いも涙もまたたびとともに呑み込んで――厳しくも優しい猫の世界

 

表紙絵が非常に面白い。

多分、中央にいるでっぷりとしたネコは、この物語の語り手「ちぎれ耳」だろう。
なかなか貫禄がある。

その前のテーブルにあるのは、「またたび」だ。
ここは、「CIGAR BAR またたび」という、文字通りまたたびを吸わせてくれる店。
店主ももちろん、猫だ。
代金はその時々で違うが、捕らえてきたヤモリなどで支払う。

後ろのテーブル席にいる黒猫は、まんま「タキシード」と呼ばれている。
第一章【新顔】で登場。
一度は不穏な関係になりかけた二匹だが、今はつかず離れずいい距離感を保っている。

野良猫の世界は、厳しい。
しかし「飼い猫になんかならねぇよ」と、「野良猫の矜持」を保って暮らしているのだ。

本編は、

【第一章 新顔】では、語り手の」「ちぎれ耳」は新しくやってきた「タキシード」と出会う。

お互い警戒しながらも、しだいに認め合っていく。

【第二章 めずらしい猫】

雄の三毛猫がめずらしいように、希少な柄を持った猫は追いかけられるのだった。

【第三章 あんこ婆さん】

「あんこ婆さん」とは、エリア内の住宅で飼われている猫。年経て尻尾が二股になっているが、人間には見えない。
歳には勝てず亡くなったのを、飼い主の女性は受け入れることが出来ない。

男(雄猫)だけが集っているまたたびバーだが、この「あんこ婆さん」だけは常連になっているのがおかしい。

【第四章 害獣】

一生懸命世間にとけこみたいアライグマと、彼らを害獣とみなす人間たちと。

【第五章 ゆみちゃんとちゃーちゃん】の「ちゃーちゃん」は、これから野良としてちゃんと生きていけるのかなぁと、心配になる。

 

「NNN」というのは、仔ネコを人間の家庭に斡旋する仕事をしているグループ(?)の名前だ。
適当な家庭に目を付け、寄る辺ないチビたちを「はけん」する。

どうもこの「ちぎれ耳」は、不幸になるかもしれない仔ネコを放っておけない、おせっかいな性格をしている。

 

今日も今日とて、地域を回って一日を過ごし、夜はこのバーでまったりと「またたび」をくゆらすのだろう。

 

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2023.06.13

【三日間の休暇】出発まで その2

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さて、次は嫌いな飛行機の予約だ。

まずいことに、今年になって「ANA」のカードを解約した。
「カードは少数にしましょう」に、まんまと引っかかって(?)いる。カードを使うと、搭乗時もすべてカード一枚で済むし(家族がいたらどうなのかは知らない)、超便利だったのに。
解約の時点でマイレージクラブもなくなっているので、仕方なく普通に予約に臨む。

飛行機は新幹線に比べて座席が狭いので、嫌いだ。
で、ふと見ると「プレミアムシート」というのがある。これは国内線の前の部分をそういう仕様にしているようだった。
しかし、随分値段が高いなぁ。「プレミアム」で、どんないいことがあるのだろう?

椅子が多少広いこと。前席との幅が広いこと(一番前だったが)。先乗り・先降りが出来ること。
それから、軽食(機内食)が出ること。専用ラウンジが使えて、飲み物フリー。

そんなものかな?一番偉い(年上の?)お姉さんが、色々気を遣ってくれる、というのもありか。

で、一番前の両端を予約。

 

画像は、新千歳空港のラウンジから。

 

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2023.06.12

内田康夫【天河伝説殺人事件】

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著者:内田康夫
価格:968円
カテゴリ:一般
発売日:2018/04/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-106803-8

惨劇に隠された悲劇に浅見光彦が挑む。シリーズ屈指の人気作!

 

再読であることは間違いなく、内容もかなり覚えている。

最初に犠牲になるサラリーマンの娘と、
能楽宗家の犠牲者の妹と。

今回ヒロインは二人いて、ま、勿論どちらも浅見とのロマンスはないわけだが。

最初の殺人現場のことも、天川村での出来事も覚えていたのに、肝心の犯人はまったく忘れてしまっていた。

天川村には学生時代の友人もいて、例の修学旅行生の冒険(? 谷をのぞき込まされること)の話などしてくれたっけ。
今でもそんなこと、あるのかなぁ?

さてと、浅見光彦ものでunlimittedの本は、全部読もう!

 

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2023.06.11

【三日間の休暇】出発まで

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何を思いついたか、「そうだ、北海道行こう!」となった。
だが、ひとりで行くのは心もとない。

狙いは函館(そして帰路は新幹線)だったのだが、汽車好きの息子もそれ(8時間乗ること)は嫌だという。

ちょうどエスコンフィールドへ行きたかったらしく、無事、北海道行きが決まった。

それならと「定山渓泊まりはどうだ」と言ってみるも、あっさり却下される。ま、遅く帰ってくるのは大変だし、知らない夜の道を車での移動は怖いだろう。

娘たちも一緒に行くことになり、お宿は「ホテルで4人同室」という条件が付いてきた。

幸いいいところが見つかり、まずは試合日に合わせて旅行日が決定された。

 

画像は、二日目に行った支笏湖。

 

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2023.06.10

平川克美【共有地をつくる】

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著者:平川克美
価格:1,980円
カテゴリ:一般
発売日:2022/02/25
出版社: ミシマ社
利用対象:一般
ISBN:978-4-909394-63-7

ミシマ社創業15周年記念企画

この社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか

 

このミシマ社というのは、かなり固い本をだしているが、今回も私有を廃し「誰のものでもない共有地をつくる」ことで得られるであろう暮らしについて語られている。

それは社会主義的な国家という堅苦しいものでもなければ、武者小路実篤が唱えた「共同村」のようなものでもない。
いわば緩衝地帯としての「共有地」ということのようだ。

最近、文字通りそういった役割をも持っていた「里山」の減少によって、野生の動物が人の暮らす地まで出現するようになったと聞く。
直接の関係はないが、こうした緩衝地帯は必要なのかもしれない。

 

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2023.06.09

山本功次【途中下車はできません】

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著者:山本巧次
価格:1,540円
カテゴリ:一般
発売日:2019/07/10
出版社: 小学館
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-386543-2

現役鉄道マンで北海道フリークの著者が紡ぎ出す、人生大逆転ミステリー。

 

この方の鉄道ミステリが好きで、2冊ほど読んできた。

今回は北海道の鉄道に限っての話だ。

【第一章】 富良野線 美馬牛駅

美瑛町に、新しく出来た紅茶専門のカフェ。
カメラマンの里恵は、その店が気に入る。定宿の民宿オーナーや常連客と、その夜はカフェの話で盛り上がる。

自分のことを語らないカフェのオーナーには、苦い過去があった。

このあたり、「ホラホラ、騙されたらダメよ」と言いたくなるような経過を経て、以前とは別人のようなスタイルを手に入れたオーナーがいた。

肝心の汽車の話は、最後に少し出てきただけだった。

【第二章】 釧網本線 北浜駅

やや認知症の祖母を探して、この駅にやってきた学生の康生は、そこでちょっとした事件に遭遇する、というもの。

北浜駅は流氷で知られているとか。この話では夏の終わりで、そのような兆しはまったくない。
初めての北海道行きは、網走からで、ここに出てくる原生花園も横を通っただけだったな。

実家の滝川から、網走までの汽車旅は出てくる。

【第三章】 宗谷本線 音威子府駅

気が弱い酒井が、会社の公金を盗んで姿を消した。
近くの会社の社長が、彼を音威子府で見たと教えてくれ、直接の上司ではない尾崎が連れ戻しに行く。

は駅近くの蕎麦屋で働いていた。

尾崎は彼に話をし、札幌へ帰ることにする。
そこで酒井の借家へ行くのだが、この辺で「あれっ?」と思う場面があった。

二人は無事サロベツ4号に乗ったのだが、ここからが面白い展開になっていく。
会社の金を横領した犯罪者だが、酒井の計画の痛快さに応援したくなってくる。

 

【第四章】 根室本線 落石駅

まずいことをしてしまい、仲間からの報復を逃れるために偽装自殺をしようとしている荒木。

だが行く先々で思いがけなかったことに出会い、その企みを諦めざるをえない。
だが同時に、他人の温かい心にも触れていく。

第一章で出ていた里恵が、再登場。
カメラ越しに対象をよく観察している里恵は、荒木のことも何となく見破っていた。

 

【第五章】 函館本線 札幌駅

北海道のあちこちに散らばっていた登場人物たちが、札幌駅に集まってきた。

偽装自殺がうまくいかなかった、荒川。
会社の金を着服し、あろうことかそれをネタに持ち去ろうとする酒井と、彼を連れ戻しに来たのに翻弄されている尾崎。
過去に手痛い詐欺に遭い、富良野でカフェを開いた美和。
何かありそうだが、今はプロのカメラマンの里恵。
認知症の祖母を探しに北浜まで行った、康生。

会社が警察に届けることはないと高をくくっていた酒井(と尾崎)は、札幌駅で警察官から声を掛けられる。
美和はにっくき詐欺犯と遭遇し、逃げる相手を追いかける中、康生や里恵と交錯する。

里恵が荒木の挙動から感じ取ったものは、彼女の前職が関係していた。

さて、最後は最初の場面に戻るようだが……。

 

【第六章】富良野線 美馬牛駅

そして、終章。

これは関係者のその後で、カメラマン里恵の過去が明かされる。

また、康生は、北浜で出会った女性とつきあっているようだ。

最後は、最初と同じカフェ「びぼうし」と民宿で終わる。

 

関連記事

【阪堺電車177号の追憶】(20.04.16)

 

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2023.06.08

北都の夜明け

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夜明けが早いのです

 

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2023.06.07

「iOS 17」の対応機種はiPhone Xs以降、iPhone 8/Xは対象外に

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「iOS 17」の対応機種はiPhone Xs以降、iPhone 8/Xは対象外に

とのニュースにビックリ!自分のiPhoneは「10」ではなかったか?
20年は変える年だったのだが、この情勢変化で見送りに。
そのまま、3年経った。

↑ のニュースで「あら困った」となったのだが、自分のは「iOS10S」だった。ギリギリで、何とか対応範囲内に入っているようだ。

今年こそはと思っているのだが、軽くて使いやすいのはないかなぁ。
でも実店舗で確かめないと分からないよね。

 

画像は、9年前の6月5日。
我が家の紫陽花も咲き始めた頃。

 

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2023.06.06

【食戟のソーマ 1】

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著者:附田祐斗 (著), 佐伯俊 (著), 森崎友紀 (著)
価格:440円
発売日:2013/04/04
出版社: 集英社
レーベル: ジャンプコミックス
ISBN:978-4-08-870721-1

創造する新料理マンガ、ここに開演!! 

 

毎年「(タイトルの)読み方の問題」として扱ってきたのだが、内容はまったく知らなかった。
ジャンプコミックスだから、にぎやかな本かなという偏見もあったかもしれない。

下のチビさんお勧め本。

読んでみると、意外やまっとうな料理関係の本。

有名どころの料亭などの子弟が学んでいる、エリートだけの料理学校。

父親から、その学校で落ちこぼれているようでは自分を超えたとは言わせぬと言われ、発憤して編入試験に臨んだ主人公。

何とか編入できたものの、その授業は非常に厳しい。
おまけに入学式で絡んできた女子学生もいて、これがなかなか手強い。
表紙絵にあるような、(後ろにチラッと見えている?)可愛い女子ではない。

タイトルの【食戟のソーマ】の「ソーマ」とは、主人公の名前、蒼馬だった。

 

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2023.06.05

「週刊朝日」最終号

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価格:560円
発売日:2023/05/30
雑誌コード:20082
出版社: 朝日新聞出版

 

 

最後の「週刊朝日」6月3日号を読んでみた。
Dマガジンで読んだのだが、紙媒体は発売当日に売り切れになったようだ。
表紙を捲ったページは、表紙絵の左側半分のようだ。

トップの記事「女子大生表紙」では、宮崎美子をはじめ、何人もの女子大生の表紙が並ぶ。

続いての記事は、吉永小百合さんからの寄稿。
池澤夏樹さん、桐野夏生さん、高見沢俊彦さん、東山紀之さん、などなどもある。

そして、よく取り上げていた上皇さまと上皇后さまの記事も、表紙を飾られた号の写真とともにあった。

特に上皇后さまが週刊文春や一部の女性誌でバッシングに遭われていたとき、それに反対する記事を載せていたようだ。
「天敵」週刊文春については、「謝罪記事が載った」と、最後まで意識しているようだった。

まだまだ書きたい記事があるので、それはまた……。

 

 

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2023.06.04

ダルビッシュ有投手 故郷大阪・羽曳野市の名誉市民に

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こんなニュース ↓ が入って来た。

ダルビッシュ有投手 故郷大阪・羽曳野市の名誉市民に

ダルサンは息子がファンだということもあって、ずっと応援している。

奥さまの聖子さんのブログも、楽しみに拝見している。
ダルさんの家庭生活やその姿勢も伺え、ホノボノした気持ちになれる。

昔からのスポ根ではない、人として優れた彼を、これからも応援していく。

 

画像は11年前、東京駅を出たところ。
ピンボケだなぁ。

 

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川野泰周【半分、減らす。】

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著者:川野泰周
価格:814円
カテゴリ:一般
発売日:2021/10/19
出版社: 三笠書房
レーベル: 知的生きかた文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-8379-8749-9

医師で禅僧の著者が指南する、
より少なく、より豊かに暮らすための「シンプル生活術」

 

著者が医師で禅僧だというのに興味を持って購入。

内容は色々あったが、自分が一番おもしろいと思ったのが、
2章の【「食事」を半分、減らす」だった。

単純に半分にするのではなく、食事が頂けることの感謝し、「ながら食べ」ではなくゆっくりとかみしめて食事をすることの勧めだ。
こうすることによって、満腹感を得られるという。

たしかに、簡単で即実践できそうだ。
実際の禅宗の修行僧は、ササッと早く食べることを要求されるらしいが。
朝も床を二分で上げるとか、聞いたことがある。まるで軍隊並みだな。読んでいる警察小説も、「早食い」が当たり前のこととして描かれている。

その食事を用意してくれた方たち(直接の用意者だけでなく、生産者にまで思いを巡らし、自分がその食物を頂くに値するかを考える)への感謝の言葉を口にしてから、いただく。
この「五観の偈」というのを唱える。家族がいると口に出しにくいかもしれないが(勿論家族を巻き込めるともっといいが)、一人での食事の際には声を出して唱えよう。

あとは、

1章 「物」を半分、減らす。
◎「考えない片づけ」――これがコツ

2章 「食事」を半分、減らす。
◎「いつのまにか」量が半減する食事術

3章 「消費」を半分、減らす。
◎「衝動買い」をなくす一番いい方法

4章 「情報」を半分、減らす。
◎「スマホの使い方」をあらためよう

5章 「仕事」を半分、減らす。
◎「いつものやり方」を変えるヒント

と、食事以外にもさまざまあった。

 

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2023.06.03

休刊という名の廃刊

Asahi

「週刊朝日」が、6月9日号をもって休刊する。「休刊」とはいっても、事実上の廃刊だ。

初めての週刊誌だったという。

5月30日付けの「天声人語」は、「さよなら、週刊朝日」と題して(タイトルはネット版のみ)この日発売の最終号を惜しんだ。

表紙は、かつての編集部の様子を再現したものだという。

創刊から101年。日本で最も古いとされる総合週刊誌が、長い歴史の幕を閉じる。

そんなに毎回読んでいたわけではないが、それなりに寂しい。

 

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2023.06.02

米澤穂信【いまさら翼といわれても】

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著者:米澤穂信
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2019/06/14
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-108164-8

千反田の知られざる苦悩が垣間見える表題作ほか、〈古典部〉メンバーの過去と未来が垣間見える、瑞々しくもビターな全6篇。

 

表題作での千反田の苦悩に非常に共感したことを覚えている。

奉太郎と摩耶花の交互の語りで綴られていく。

 

【鏡には映らない】は、【学園ミステリー】でも読んだ。
その時は本書で読んでいたことはまったく失念していたが、今は好ましい一篇として記憶に残っている。

奉太郎は高校入学で初めてその才能(?)を開化させたのではなく、すでに中学時代にその一端を見せていたのだ。

【連峰は晴れているか】

 

【わたしたちの伝説の一冊】

摩耶花の苦悩と決断。

ドロドロしたサークルにいるよりは、自分の気持ちに正直である方がいい。

 

【長い休日】

 

そして

表題作【いまさら翼といわれても】

そりゃそうだよね

旧家の跡取りとして色々な制約を受けてきた千反田

突然「自分の好きにしてもいい」と言われて、「ああ、そうですか」とはならないだろう。

 

関連記事

【いまさら翼といわれても】(19.11.19)

 

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2023.06.01

二年後のこと

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「あと二年」と言ってる内に、もう二ヶ月が過ぎてしまった。
諸々、なかなか捗らない。

そんな中、二冊の本を見つけた。

いずれも近藤康太郎氏の本で、【三行で撃つ】と【百冊で耕す】だ。
これは紙本で購入。

【三行で撃つ】の方は、本書で勉強しながらもう少しマシな書き方が出来るようにならないか足掻く。

【百冊で耕す】は、多くが若い頃に読んだ本で、「ああ、自分はこれをしたかったのだ」とあらためて思う。
「これ」とは、還暦までにしっかり読んだ本を、その後は読み返したいと思っていたこと。

新刊ばかりに目が行って、自分の基本がおろそかになっていた。
勿論新刊も楽しいが、もうあまり数をこなせなくなってきた現在では、「本来の読書」(?)を大切にしよう。

順次、購入していく予定だ。

さて、何から始めようか!

 

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青山美智子【鎌倉うずまき案内所】

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著者:青山美智子
価格:825円
カテゴリ:一般
発売日:2021/04/07
出版社: 宝島社
レーベル: 宝島社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-299-01490-0

平成の始まりから終わりまでの30年を舞台に、6人の悩める人々を通して語られる、心がほぐれる6つのやさしい物語。最後まで読むと、必ず最初に戻りたくなります。

 

著者の他の本と同じく、それぞれの短編がゆるくリンクしている。
しかも本書では、そこに「鎌倉うずまき案内所」というのが毎回出てきて、同じパターンで話が展開していく。

面白いのは、話が時系列で、しかも現在に近い時代から逆に遡っていっていること。
一番後ろの話から読み直したら、登場人物たちの年齢による変化もより分かるかもしれない。

だがやはり、「うずまき案内所」という架空の場所に今ひとつ共感出来ない。

 

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