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2023.06.28

志賀直哉【小僧の神様 他十篇】

Photo_20230530125601 著者:志賀直哉
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2002/10/16
出版社: 岩波書店
レーベル: 岩波文庫
利用対象:一般
ISBN:4-00-310462-5

すべて「目にみえるよう」に書かれた短篇11篇を収めた作者自選短篇集.

 

「百冊選書」001

まずは懐かしの一冊から。

こうした本を読み直すと、中学時代に戻ったような気になる。

解説によると、本書に収録されている短編を含め、それぞれの作品についての細かい解説があった。
そういったことは措いて、単純に各作品を楽しむ。

最初に【城の崎にて】を読む。まさに目に見えるような丁寧な描写に、ひとりうなずく。
蜂、イモリ、ネズミと、三匹の小動物の死に向かい合い、自らを省みる。

 

【小僧の神様】

ここではこの親切な紳士やその周辺の人たちを、AやBといった言い方で表している。

思いがけず「善行」を施してしまった紳士は、しばらくは自身のしたことに拘っているが、しだいに忘れていく
一方、小僧にとっては、紳士はまさに」神様」である。
書かれているように、最後が稲荷で終わらずによかった。

【正義派】は、正しいことをしながらも何故か釈然としない男たち。

小さい子を目の前で失った母の気持ちを思えば、「正義」をふるいたくもなろう。

あと、以前読んだときに書かなかったものだけについて、記しておく。

【赤西蠣太】

伊達騒動に関した話。史実であるようだ。

【母の死と新しい母】

これは著者自身の体験のようで、亡くなった母が忘れ去られていくようで辛い。

【清兵衛と瓢箪】

 

【范の犯罪】

【城の崎にて】

【好人物の夫婦】

夫は、果たして好人物だろうか?

【流行感冒】

【焚き火】

【真鶴】

 

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【小僧の神様 他十篇】(19.10.23)

 

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