志賀直哉【小僧の神様 他十篇】
著者:志賀直哉
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2002/10/16
出版社: 岩波書店
レーベル: 岩波文庫
利用対象:一般
ISBN:4-00-310462-5
すべて「目にみえるよう」に書かれた短篇11篇を収めた作者自選短篇集.
「百冊選書」001
まずは懐かしの一冊から。
こうした本を読み直すと、中学時代に戻ったような気になる。
解説によると、本書に収録されている短編を含め、それぞれの作品についての細かい解説があった。
そういったことは措いて、単純に各作品を楽しむ。
最初に【城の崎にて】を読む。まさに目に見えるような丁寧な描写に、ひとりうなずく。
蜂、イモリ、ネズミと、三匹の小動物の死に向かい合い、自らを省みる。
【小僧の神様】
ここではこの親切な紳士やその周辺の人たちを、AやBといった言い方で表している。
思いがけず「善行」を施してしまった紳士は、しばらくは自身のしたことに拘っているが、しだいに忘れていく
一方、小僧にとっては、紳士はまさに」神様」である。
書かれているように、最後が稲荷で終わらずによかった。
【正義派】は、正しいことをしながらも何故か釈然としない男たち。
小さい子を目の前で失った母の気持ちを思えば、「正義」をふるいたくもなろう。
あと、以前読んだときに書かなかったものだけについて、記しておく。
【赤西蠣太】
伊達騒動に関した話。史実であるようだ。
【母の死と新しい母】
これは著者自身の体験のようで、亡くなった母が忘れ去られていくようで辛い。
【清兵衛と瓢箪】
【范の犯罪】
【城の崎にて】
【好人物の夫婦】
夫は、果たして好人物だろうか?
【流行感冒】
【焚き火】
【真鶴】
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