群ようこ【働かないの れんげ荘物語】
著者:群ようこ
価格:550円
カテゴリ:一般
発売日:2015/08/10
出版社: 角川春樹事務所
レーベル: ハルキ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-7584-3937-4
悩みも色々あるけれど、おだやかに流れる時を愛おしみながら、ささやかな幸せを大切に生きる、ロングセラー「れんげ荘」待望の第二弾。
キョウコがれんげ荘で暮らし始めてから、二年、2011年春。れんげ荘は、あの大震災にも大丈夫だった
大家の好意で網戸や簡易クーラーも付き、おとなりのクマガイさんともども、楽しく暮らしている。
母親との関係は変わらず、というかほぼ没交渉で、このあたりの母親への思いは著者ご自身の体験と重なる。
小さな変化はあり、空いていたもう一つのお隣には、若い女性が引っ越してきた。
荷物はリヤカー一つ分で、そのリヤカーを、彼女は自分で引っ張ってきたのだ。
住んでいたのは立ち退きであてがわれたマンションで、友人に貸したその家賃収入がある彼女は、若いだけにも旺盛で、クマガイさんとは違った刺激をキョウコに与えてくれる。
このご近所さんや大家さん、その娘さんと、周りはみんないい人で、贅沢をしなければ楽しく暮らしていけるのだが。
キョウコのいいところは、徹底した節約生活というのではなく、食べ物にはかなり気を遣っているし、たまにはカフェに入ったり、外食もすること。
オーガニック食品を多く使うために、エンゲル係数はかなり高めだが、サプリや医者代のことを思えば健全な暮らしといえるだろう。
その単調な生活に、今回は「刺繍をする」という彩りが登場。
一日の時間を費やす「やること」も出来た。
このシリーズ、まだ続きがあるのかなぁ?
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