中山七里【作家刑事毒島の嘲笑】
著者:中山七里
価格:1,760円
カテゴリ:一般
発売日:2022/07/21
出版社: 幻冬舎
利用対象:一般
どんでん返しの帝王がおくるノンストップミステリ!
前回の展開が面白かったので、続編を読む。
今回の相棒は、なんと公安の淡海。
それというのも、最初の事件「出版者への放火」に対して、「急進革マル派」という過激派が犯行声明を出したから。
事件当時現場近くにいた3人が、一応容疑者として取り調べられる。
という冒頭作【大いなる】。
短編集のようだが、実は繋がっていた。
次の【祭りのあと】では、大学祭を取り扱っていた。
毒島がある大学に講師として招かれる。そこでは、二つのサークルの代表がお互いを罵り合っており……。という展開。
次はブラック居酒屋の従業員が自殺した事件と見せかけて……。
何というか、とんでもない事実が浮かび上がってきた。ここでは「急進革マル派」というのは、むしろ添え物扱いになっている。
しかしこのブラック居酒屋の名前と言い、その社長の名前と言い、どうしても実在の店や人物を思い起こさせる。その社長は、前議員だし。
次の【英雄】の舞台は、沖縄。
辺野古基地の移転問題を取り上げている。タイトルにもなっている「英雄」とは、地元出身の作家だった。
だが毒島は、彼の本をきちんと読んでいた。
最後の【落陽】で真実が明かされるが、これは衝撃的だった。
この著者の作品を、もっと読みたくなった。
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