香住泰【幸せジャンクション】
著者:香住泰
価格:1,650円
カテゴリ:一般
発売日:2023/01/27
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
利用対象:一般
ISBN:978-4-7993-2925-2
書店員さん激賞!心がじんわりあたたまる旅物語
先の【稲荷山誠造 明日は晴れか】に続いて一気読み、面白かった。
冒頭に「キャンピングカーの旅 ロードマップ」というのが掲載されていいる。川西を出発してから西宮へ戻ってくるまでの地図だ。
土日を挟んで休暇を貰った遼二が週明けに出社すると、会社が倒産していた。
運送会社なので、運転手たちはそれぞれトラックを1台貰ったらしい。
遼二は、社長から退職金がわりにキャンピングカーを贈られる。何もかも揃った、中で暮らしていけるほどの車だ。
その車を転がして変える道すがら、雨に降られている女性二人連れを乗せる。
すべては、そこから始まった。
女性の一人が東京の子どもの家へ行く必要があり、遼二は連れの家政婦をしている女性ともども、送っていくことにする。
その道中でも色々あって……、という流れ。
東京到着後はそこの孫を信州まで送り、そのまたついでにあちこち寄り、途中では元の運転手仲間にも助けられ、面白い道中記が展開する。
一見胡散臭いかと思われた人物も事情があったりして、結果悪い人が出てこない、嫌な気持ちになることのない物語だった。
もう「斬ったはった」よりは、こういう本の方が楽しくていいなぁ。
関連記事
【稲荷山誠造 明日は晴れか】(23.07.09)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 奥田英朗【家日和】(2024.10.04)
- 佐々木譲「道警シリーズ」(2024.10.03)
- 9月の読書メーターまとめ(2024.10.01)
- 森博嗣【有限と微小のパン】(2024.09.30)
コメント