小路幸也【駐在日記】
著者:小路幸也
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2020/02/20
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-206833-9
山懐に抱かれた平和な田舎町で時折起こるワケあり事件の解決のカギは、入念な捜査と少しのお節介!?
元刑事と元外科医の夫婦が、地方の駐在所へ赴任してきた。
そこで起きるちょっとした事件(出来事)。
刑事だった頃の腕は衰えておらず、時に妻の医学の知識も借りながら、事件を解決していく。
しかしそれらは、大きな報告事項とはならないのだった。
妻の語りで綴られる4つの出来事は、のんびりした印象を与えるが、実際にはなかなかハードなものが多かった。
東京バンドワゴンのシリーズはほぼ読んだが、それとはまた違った意味で楽しめた。
シリーズもののようで、続けて読んでいこうかな。
しかしこうした田舎で何かあったとき、一番に疑われるのは他所から来た人物だというのは悲しい。
冒頭の【春 日曜日の電話は、逃亡者】の二人は、事件解決後村に住むようになるが、本当に受け入れられるのはもう少し先かもしれない。
しかし後に続く事件では、非常に役に立っている。
続いて「夏」「秋」「冬」と色々なことがあり、一年が過ぎていく。
この駐在所は普通にある狭そうなところではなく、古い家屋が当てられていて、広さは充分にある。
一応仕切りはあるが同じ屋根の下に図書室もあり、学校帰りの子どもたちも利用している。
しかし駐在さんの服装というのは、かなりの重装備だ。
そして24時間、いつ何があっても飛び出せるようにしている必要のある、非常にハードな仕事だ。
休みもあって無きがごとくだ。大変だなあ!
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