三浦しをん【ロマンス小説の七日間】
著者:三浦しをん
価格:660円
カテゴリ:一般
発売日:2003/11/22
出版社: 角川書店
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-373601-0
海外翻訳を生業とする20代のあかりは、現実にはさえない彼氏と同棲中。そんな中ヒストリカル・ロマンス小説の翻訳を引き受ける。最初は内容と現実とのギャップにめまいを感じていたが……。
あかりは、しがない翻訳家。同居している神野は、料理はうまいが根性無しで、今も会社を辞めてきたところ。
冒頭いきなり古風な物語が始まって、ビックリした。
実はそれは、あかりが翻訳している物語なのだった。
劇中劇ならぬ作中作を挟みつつ、あかりとその周辺の人たちを描いていく。
自分の暮らしがままならぬことが反映して、作中作はどんどん あかりの創作になっていく。
それはそれで、非常に楽しい物語だった、「ロマンス小説」。この手の本って、売れているのかなぁ。
芥川賞受賞の市川沙央さんが、「ライトノベルの主人公ってみんなエリートですよね、王様とか。」と仰っていたが、このロマンス小説も、主人公は女領主で夫になったのは貴族の騎士だった。
最後は真面目に(?)翻訳し直すことを担当者に告げて、本編も終わる。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 原リョウ【さらば長き眠り】(2025.07.08)
- 佐々木譲【代官山コールドケース】(2025.07.06)
- 【下町洋食バー高野 ビーフシチューとカレーは何が違うのか?】(2025.07.04)
- 6月の読書メーター(2025.07.01)
- 有栖川有栖【こうして誰もいなくなった】(2025.06.30)
コメント