笹沢佐保【泡の女】
著者:笹沢佐保
価格:1,320円
カテゴリ:一般
発売日:2023/08/08
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-19-894880-1
夫婦の愛の虚妄を非情に描いて深い余韻を残す、長編推理の傑作。
冒頭、木塚夏子は喫茶店で弁護士を待っている。
夏子は、学校長の父と二人暮らし。
国の役所に勤めていて、同僚と結婚する。
夫になる達也は、入り婿として木塚家に同居する。
父は戦争中に都内で500坪もの土地を買っており、定年後はそこをバラ園にするのを楽しみにしていた。
当然起きてくる、この土地狙いだが……。
その父が旅先で亡くなり、夫が殺人犯として逮捕された。
物語は、弁護士とのやりとりから過去の話へ行ったり来たりして進む。
うーん、さすがというか。こういう展開になるとは、思いもしなかった。
なんとなく頼りなげな夏子だったが、芯はしっかりしていた。
最後の場面は、痛快だった。
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