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2023.09.28

【株式会社ネバーラ北関東支社】

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著者:瀧羽麻子
価格:586円
カテゴリ:一般
発行年月:2011.6
出版社: 幻冬舎
レーベル: 幻冬舎文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-344-41683-3

戦場のような職場での仕事と恋に疲れた弥生が、転職先に選んだ会社は、田舎の納豆メーカー。東京にない、ゆるい生活が始まった。

 

瀧羽麻子さんに、少しはまっている。

本書は東京から逃れてきた弥生が、地元に馴染んでいく様子を描いていく。

職場は健康食品の下請け会社で、もっぱら納豆推しのようだ。
病気になっても、納豆で直すとか、医者まで納豆を処方するとか。実は弥生は、納豆嫌いなのだが……。

「納豆」という言葉からして、茨城県のどこかかなという気はするが。

同僚5人との関係もかなりいい感じだし、ふと知り合った居酒屋の女将とも相性がいい。

毎朝1時間に1本のバスで通勤し、帰宅途中で二三日に一度、駅前のスーパーで買いものをする毎日。
しかし、職場のことも居酒屋でのことも、全部筒抜けなのはちょっと辛い気がするが。

実は東京で失恋したのが、ここへ転職してきた理由なのだったが、しだいにこの土地が好きになっていく。
その過程が、無理なく描かれていて心地よい。登場人物が皆いい人たちなのにも、ホッとする。

 

表紙絵は、同じ場所を舞台にした、付録の短編のもののようだ。

 

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