西村京太郎【十津川警部 出雲 殺意の一畑電車】
著者:西村京太郎
価格:770円
発売日:2023/10/11
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
ISBN:978-4-575-52695-0
日本一長い駅名の小さな駅の名誉駅長・田宮始が射殺された。被害者の胸ポケットから東京で殺害されたノンフィクションライター五十嵐昭の名刺が発見され、そこには犯行を仄めかすメッセージが書かれていた。
ここでの「日本一長い駅名」というのは、島根県一畑電鉄の「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」で、2001年4月から日本一を誇っていた。
しかし美術館が2007年3月に閉館したため、駅名は「ルイス・C.ティファニー庭園前駅」に改称せざるを得なくなったらしい。
従って、本書はその間の話である。と、駅名に反応してしまった。
一畑電車という小さな鉄道会社が、何とか乗客を確保したいと、この駅の名誉駅長を公募した。
そこへ応募してきたのが、元俳優の田宮始。二枚目だった彼のファンが訪れたりして、業績は徐々に上がっていったのだが……。
田宮はある日、突然客の一人に射殺された。
その胸ポケットには一枚の名刺があり、それはノンフィクションライター五十嵐昭のものだった。
その五十嵐は、事件の数日前に東京で殺されていた。
二人の接点は……。
ということで、十津川警部の出番となる。
こうした地方の鉄道の色々な努力も興味深いし、それが会津白虎隊の話とも結びついていたことも。
が、推理には無理があり、著者晩年の作ということも影響しているのだろうか?
結局謎が幾つか解明されず、それを「解く」という推理をする小説だというレビューもあった。
また、話は途中からかなりとんでもない方向へ飛んでいった。
こういう話は、昔からあったような。
権力のある男は、弱いものをいいようにいたぶっている。
現在問題になっていることとの関連性も辛い。
1日に書いた
に、続報があります。飼い主が見つかりました。
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