西村京太郎【西村京太郎自選集(2) 麗しき疑惑】
著者:西村京太郎
価格:628円
カテゴリ:一般
発行年月:2004.4
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:4-19-892048-6
十津川と亀井が初登場の短篇「新婚旅行殺人事件」他、四百を超える短篇から精選された自選集第二弾。
最近時間つぶし(昼寝のお供?)に西村京太郎のUnlimittedを読んでいるが、それらをブログには書いていない。
だが本書は著者の「自選」とあったので、記録しておく。
著者のものはほぼ十津川警部ものしか読んでこなかったのだが、本書は趣向を変えた色々な分野のものが収録されていた。
【白い殉教者】は警視庁捜査一課の刑事が関係した事件。
彼が頼りにしているいわば探偵というのが、傲岸不遜で好きになれなかった。
こういうタイプは苦手だ。
次の【アンドロメダから来た男】は、趣向が変わっていて面白かった。
高級住宅地の一軒に引っ越してきた男は、近所へ挨拶をして回る。
だが、彼と話した後、家の中からはその家の大事な品物が無くなっていた。
どうやらこの男は宇宙人で、コッソリ持ち帰ったものを「アンドロメダ」へ送っていたらしい。
話はそこで終わらないで、今度は住民たちは不要なものを持ち帰って貰うよう画策するのだ。
その最たるものが妻やうっとうしい家族だったりして……。
【首相暗殺計画】は、昭和13年の出来事。ちょうど2年前に2.26事件があり、軍部が力を増していった頃。ヒタヒタと、戦の音がしてきている。
時の首相は、近衛文麿。
幾つかの偶然が重なって大事には至らなかったのだが、こういう輩が横行していた時代の話は恐ろしい。
十津川ものが、一つあった。【新婚旅行殺人事件】は、他の短編集で読んでいた。
まさに時刻表トリックで、こういうのはとても楽しい。
それにしても、東京から青森まで、9時間もかかっていたのだなぁ。
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