瀧羽麻子【うさぎパン】
著者:瀧羽麻子
価格:594円
カテゴリ:一般
発売日:2011/02/04
出版社: 幻冬舎
レーベル: 幻冬舎文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-344-41621-5
継母と暮らす15歳の優子は、同級生の富田君と初めての恋を経験する。パン屋巡りをしながら心を通わせる二人。そんなある日、意外な人物が優子の前に……。書き下ろし短編「はちみつ」も収録。
思いがけず(?)、とてもいい本だった。瀧羽麻子さんは好きなので、「思いがけず」というのとは違うと思うが。
紹介文から受ける印象とは、随分違った。
優子の父はイギリスへ単身赴任している。
中学までお嬢さま学校にいたが、高校は公立校へ通っている。
1学期の定期試験の成績が悪くて、継母のミドリは家庭教師を頼むことにする。
ミドリは、継母と一括りにするのは躊躇われるような、ごく自然な母親だ。
やってきた家庭教師の美和も、彼女の恋人村上も、そして何より同級生の富田君の描き方が心地よい。
優子の高校生としての日常も、昔(自分の高校時代)と基本的にはそう変わっていないなという気もしてきた。
こういう本を、もっと読んでいきたい。
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