森村誠一【死の軌跡】
著者:森村誠一
価格:550円
カテゴリ:一般
発行年月:1998.8
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:4-19-890948-2
不動のアリバイの前に、手も足も出ない刑事たち。だが、不可能犯罪を可能にするトリックが一冊の時刻表に隠されていた!(「剥がされた仮面」)。全四篇収録。
上野発21時40分寝台特急「新星」
上野発23時43分快速列車「尾瀬4号」
「新星」の客が刺殺された。容疑者は「尾瀬4号」に乗っていた。
3分遅れで出発した列車から、如何にして事件のあった列車に入れるか?
さらに、そこから「尾瀬4号」に乗っていなければ到達しない目的地に立つことが出来たか?
こういうアリバイ崩しは、本当に面白い。
収録作は
【剥がされた仮面】【殺意の接点】【浜名湖東方十五キロの地点】【歪んだ空白】の4篇。
この内【剥がされた仮面】と【殺意の接点】は、いずれも時刻表を駆使した容疑者と刑事たちの手に汗握る(?)攻防が描かれていて、一気読み必至。
これだから、時刻表トリックは楽しいのだ。
【浜名湖東方十五キロ】は昨日書いた「(歴史のダイヤグラム)対向列車、警備の盲点」(23.11.07)のリンク先でネタバレがされている。
ここでは仕掛け人は東海道新幹線の上りでA席に陣取るのだが、隣に客がいるということは普通車なのだろうか?金は充分持っているのだから、グリーン車を使ったら隣席は空いている可能性が高いのに。
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(歴史のダイヤグラム)対向列車、警備の盲点(23.11.09)
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