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2023.12.08

内田康夫【貴賓室の怪人】

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著者:内田康夫
価格:638円
カテゴリ:一般
発行年月:2003.10
出版社: 角川書店
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-160759-6

浅見光彦と岡部警視、名探偵2人が船上の〈罪と罰〉に迫る!浅見光彦が初めて海外に進出した記念碑的長編。

 

これまで読んできた「旅情ミステリー」とは、ひと味違っていて面白かった。
「豪華客船飛鳥」という、言わば密室を舞台にしたミステリー。

ひょんな事からこの船に乗ることになった浅見だが、船内で起きた殺人事件に巻き込まれ……、というのがストーリーではあるが。
本編でも触れられているが、某有名ミステリーを少々パクっている。

それよりも、この「飛鳥」の旅が興味深かった。勿論実際の「飛鳥の世界ツアー」とは違うとのことだが、それでもその一端が覗えて楽しかった。
こういう豪華客船のツアーというのには憧れるが、一方で20年に起きた「足止め」を思い出してしまう。

もう一つ、「長野のコロンボ」こと岡部が登場するのも、予想外ではあった。警視庁から派遣ということで、急遽警部ではなく警視という地位を与えられている。
さらに、狂言回しというか、軽井沢のセンセこと内田康夫の登場には、少々辟易した。この人が登場するのは面白くないことが多いのだが、今回も冗長に過ぎたような気がする。ご本人は照れだと仰るが。

 

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