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2023.12.31

夏目漱石【琴のそら音】

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著者:夏目漱石
【文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石】に収録されている一篇。

明治期の文学者、夏目漱石の初期の短編小説。初出は「七人」[1905(明治38)年]。

 

主人公が、友人の津田を訪ねた時、津田は不思議な話を聞かせてくれる。その話に不安になった主人公は、道々出会う色々なものにも怯えてしまう。
そして最後に一転……。

その不思議な話とは、インフルエンザから肺炎になって亡くなる若妻が、臨終の際出征している夫の鏡の中に現れたということ。

折しも津田の許嫁艶子はインフルエンザで伏せっており、津田が話している内に、だんだん不安になった主人公。雨が降ってきた真っ暗な夜道を帰りながら、不安がますます増していく様子がよく分かる。
今と違って、東京でも夜は真っ暗なところが多く、さぞかし心細いことだったろう。

この短編は、「漱石全集 2」を底本としている。
意外にも、短編はあまり読んでいなかった。これからも少しずつ読んでいこう。

 

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