三浦しをん【あの家に暮らす四人の女】
著者:三浦しをん
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2018/06/22
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-206601-4
ゆるやかに流れる日々が、心に巣くった孤独をほぐす同居物語。織田作之助賞受賞作。
杉並区にある、古びた洋館。
住んでいるのは、家付き娘として育った鶴代と、その娘佐知。佐知は、父を知らない。自分が生まれて間もなく、家を出て行ったらしい。
暮らしはほぼ母の貯金でまかなうことが可能で、佐知は刺繍作家でもあり、教室を開いてもいる。
鶴代が若い頃から、門番小屋に住んでいる山田という老人もいる。
そこへ、ひょんなことから雪乃と多恵美も同居するようになる。
近所の子どもたちからは「お化け屋敷」と呼ばれている「あの家」に四人の女が暮らしているのである。
多恵美の元恋人のストーカー行為があったり、最後の方では強盗に入られたりとかなりインパクトのある「事件」はあるが、概ね穏やかな毎日が続く。
4人それぞれの性格が際立っており、退屈せずに読めた。
合間に善福寺烏というのが昔の話を聞かせたり、出ていった父親が(実は亡くなっていて)そっと家族を見守っていたり、といった横道の話も入ってくるが。
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