瀧和麻子【東家の四兄弟】
著者:瀧和麻子
価格:1,760円
カテゴリ:一般
発売日:2023/10/12
出版社: 祥伝社
利用対象:一般
ISBN:978-4-396-63653-1
占い師を父に持つ、男ばかりの四兄弟。
一枚のタロットを引き金に、ほろ苦い過去や秘密がうきぼりに。
帯には「星めぐる家族の不協和音!?」とあったが、そんなことはなかったように思う。
それぞれ個性的な4兄弟の暮らしぶりと、その父母の物語。
長男朔太郎は、小学校でいじめを受けていたが、猛勉強をして私立の中学に進学し、その後研究者になって現在は一人九州の大学に勤めている。
このいじめっ子が、父親の顧客の息子なのだが……。
次男真二郎は、父の占い師としてのあとを継いでいる。まだまだ父には及ばないと、精進の日々。
名前の通り心優しい三男の優三郎は、職場でのパワハラに悩むが、それを克服して一皮むける。
末っ子恭四郎はまだ学生だが、優三郎と親しい彼女に恋している。
しかし一番の存在が、彼らの母だ。
何事にも動じない。察しがよく息子たちの悩みにも気づいているが、さりげなく対応している。
彼女の存在が、この一家を支えているのかもしれない。
物語が進むにつけ面白さが増していって家族でのハワイ旅行で終わるのだが、ちょっと肩透かしの感があった。
4人それぞれの物語を「☆」の数で表し、歯切れよいテンポで画面展開をしている趣向が面白かった。
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