小野寺史宜【ひと】
著者:小野寺史宜
価格:980円
カテゴリ:一般
発売日:2021/04/16
出版社: 祥伝社
レーベル: 祥伝社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-396-34718-5
店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。―その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。
天涯孤独になった聖輔の周りの殆どが、気持ちのいい人たちでよかった。
最後に残っていたコロッケを見知らぬおばあさんに譲った優しさが、彼の運を引き寄せたのか。
はじめは茫然自失したままなかなか動けなかった聖輔だったが、コロッケが縁でバイトを始めた店に勤める内、次第にしっかりしてくる。
父と同じ調理師になろうと決め、父が以前勤めていた店へも訪ねていく
また、葬儀の時に親切にしてくれたことには感謝しつつも、その後やっかいな存在になる遠い親戚の男への対応も、しっかりこなせた。
タイトルが【ひと】ではなく、【ひとり】かなと途中まで勘違いしていた向きがある。
物語は、聖輔が独りぼっちになった【一人の秋】から始まり、【一人の冬】を過ごし、【一人の春】を迎える。
その間、色々な人との出会いがあり、最終章【夏】で、ある完結を見る。
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