鳩見すた【江ノ島は猫の島である】
著者:鳩見すた
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2022/02/22
出版社: マイナビ出版
レーベル: マイナビ出版ファン文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-8399-7820-4
猫も人の手を借りたい!
『こぐまねこ軒』の著者が贈る、もふもふなハートフルストーリー
綾野小路は、とある事情から会社を辞めて、祖父が住んでいた江ノ島の家に越してきた。
江ノ島が猫島だとは、知らなかった。
小路は島のあちこちを散歩していて、小さな猫に「うなじ」へ登られる。
そのまま帰宅したある日、小路に猫の言葉が聞こえてくる。
物語の出だしは、この猫「ワガハイ」の『第一話 ワガハイは猫である』から始まるのだが、某有名作品とは違って自分には名前があると威張っている。
この章扉の「ワガハイ」が、(態度はでかいのに)実に愛くるしい。というか、イケメンである。
どうやらこのワガハイが色々な謎を持ち込んで、小路がそれを解決するという流れのようだ。
で、最初の「事件」は、花泥棒。
祖父と懇意だった草田という老人もまた亡くなっており、ワガハイはそこで起居していたのだ。
ちなみに江ノ島のネコたちは地域猫で、飼い猫ではない。それぞれ住まうと決めている家は決めているようだが。
草田の息子一家をも巻き込みながら、小路は誰をも傷つけない方法で「花泥棒事件」を解決したのだった。
というほのぼの系の話が続く。
第二話は【女心は複雑の極みである】こちらの章扉絵はクロネコ。「コロッケ」好きの猫のことかな。
【第三話 走ることしかできないので……】
【第四話 のんびりすればよいのである】
と進んで行くに従って、小路がこの島へくるきっかけになった人物、すなわち小路の元同僚も登場してくる。
しかもだんだん良い関係になっていって、希望が持てる終わり方だった。
表紙のネコたちも可愛いし、続編も読もう。
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