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2024.02.28

【博士と狂人】

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著者:サイモン ウィンチェスター (著), 鈴木 主税 (翻訳)
価格:880円
カテゴリ:一般
発行年月:2006.3
出版社: 早川書房
レーベル: ハヤカワ文庫 NF
利用対象:一般
ISBN:4-15-050306-0

言葉の奔流に挑み続けた二人の天才の数奇な人生とは? 

 

朝日新聞2月2日の「天声人語」で触れられていたので、読んでみた。

難しい本かなと警戒して臨んだのだが、読んでしばらくして引き込まれた。

独学で言語学会の第一人者になったマレー博士が、謎の協力者を訪ねるところから始まる。

その協力者  とは?
彼は、何と精神病院に収容されていた。

ここからは、その彼の生活が描かれていく。

ロンドンで、一人の労働者が凶弾に倒れた。
犯人は、自分を襲うものがいるという妄想に取り憑かれており、そのため無罪になって、精神病院に収容される。

彼が精神を病む大きな原因となったのが、南北戦争だった。
「南北戦争」といえば、アメリカ内の市民戦争であり、リンカーンの「奴隷解放宣言」くらいしか知らない。

だがこれが(戦争というものはどれもそうだが)いかに残酷なものだったのか、そしてそれが若い軍医の精神を犯していったのかが語られる。

そしてその次は、イギリスの辞書事情について触れられていく。

 

この間の話も興味深いのだが、いつ、どうして彼が辞書作りに貢献するようになったのか。
まだまだその話には行かない。

 

そしてマレー博士が辞書編纂のための言葉収集の民間ボランティアを募ったとき、病院の独房にいた犯人は、自ら手を挙げる。

この独房だが、二室もあり、本棚も充実している。
そういう環境で、彼はマレー博士の意図を汲んだ協力に励んでいく。

 

学生時代には「COD(The Concise Oxford Dictionary :コンパクト版)」は持っていたが、いつの間にか紛失している。
もっとも、すでに目視では使えないが……。

 

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