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2024.02.06

原田日香【古本食堂】

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著者:原田ひ香
価格:814円
カテゴリ:一般
発売日:2023/09/15
出版社: 角川春樹事務所
レーベル: ハルキ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-7584-4594-8

カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語、早くも文庫化。

 

本書の面白いのは、各章で先人の本を引いたタイトルを入れ込んでいること。
それらの本と本文とは、どう繋がっているのだろうと思えて興味が尽きない。

兄が亡くなったために、帯広から東京神保町へ越してきた鷹島珊瑚が主人公。
兄は、神保町で古本屋を開店していた。

その古書店を中心に、珊瑚とその甥の娘の女子大生美希喜が出会う人々と食べ物。
毎章の食事と本の関係が書かれているのが、なかなか斬新なのだ。

また、章扉にある絵もおいしそう!

第一話  【ハッと驚く秘訣集】小林カツ代著と三百年前のお寿司

料理本、特にお弁当の本といえばカラフルなものが多く、それを読むと「そのお弁当」は作れても、応用の利かない人は多い。
亡くなられた小林カツ代さんは、作るひとの身になって料理を教えて下さる方だった。

第二話  【極限の民族】本田勝一著と日本一のビーフカレー

ここで出てくるビーフカレー、ご飯にはチーズが載っているし、ジャガイモの付け合わせもおいしそう。

第三話  【十七歳の地図】橋口穰二著と揚げたてピロシキ

第四話  【お伽草子】とあつあつカレーパン

第五話  【馬車が買いたい!】鹿島茂著と池波正太郎が愛した焼きそば

最終話  【輝く日の宮】丸谷才一著と文豪たちが愛したビール

最後に、著者と片桐はいりとの対談が来る。これまた、どんな話になるのだろうと思う。

 

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