森絵都【風に舞いあがるビニールシート】
著者:森絵都
価格:726円
カテゴリ:一般
発売日:2009/04/10
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-774103-7
自分だけの価値観を守って、お金よりも大事な何かのために懸命に努力し、近づこうと頑張って生きる人たちの1日を描いた短篇集
最初の何編かを読んで、「これって、これまでの森絵都と違うな」と感じた。
そんなにたくさん著者の本を読んできたわけではない。しかし、それらと今回とでは、何となく雰囲気が違うのだ。
と思っていたら、解説氏も同じようなことを述べていらっしゃった。
あらためて、紹介文にある通り、全編主人公たちのたった一日を切り取った話だった。
追想で過去を語り、物語を引き寄せる。
仏師になれず、仏像修復師としても挫折した潔の話【鐘の音】と
社会人として暮らしにくい女性が大学に入り直して一つの終着点を見つける【守護神】が好きだったかな。
東北自動車道を駆け抜ける車で、助手席に座った男の電話が元で自分の青春を取り戻す【ジェネレーション X】も良かった。
他に
【器を探して】
【犬の散歩】
「風に舞いあがるビニールシート】
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 森博嗣【作家の収支】(2025.02.17)
- 佐々木譲【遥かな夏に】(2025.02.13)
- コマkoma【軍人婿さんと大根嫁さん 2巻】(2025.02.12)
- 江上先輩と火村准教授(2025.02.11)
- 金原ひとみ【ナチュラルボーンチキン】(2025.02.10)
コメント