【警官の道】
著者:呉 勝浩他
価格:902円
カテゴリ:一般
発売日:2023/12/22
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-114085-7
組織に生きる者の矜恃。豪華警察小説アンソロジー
お題を決めての依頼による警察小説アンソロジー。
この中では中山七里氏と柚月裕子しか知らない。
他の作家さんへの入口になるかもと思って読んでみることに。
【上級国民】葉真中顕
初めての作家さん。
しかし、この短い話の中で、二度どんでん返しがあった。もっとも途中で「遺族なのに外へ出てるの?」と疑問に思った場面もあって、後の種明かしでこの矛盾は回収される。
熱血漢だった渡会は、学生時代にボランティアで貧しい中学生たちを教えていた。
その後公安警察官になり、密命を帯びて故郷の町を訪れる。
顔見知りがいるかもしれないところへの派遣は良くないという事例かもしれない。
彼は結局、翻弄されてしまったから。
母と共に父親からの暴力に虐げられて育った息子。その父を見返そうと暴力団に入ることを決意したのだったが、奇妙な警察官に警官になることを勧められる。という【聖】が好きだ。
この警察官は、著者のシリーズものの主人公らしい。元の本を読みたくなった。
中山七里の【許されざる者】は、犬養隼人の中の一篇だった。犬養は何となく覚えているが、どんな人物だったかは抜けてしまっている。
他に
【Vに捧げる行進】呉勝浩
【クローゼ警察組織というのは警察組織というのは
【見えない刃】下村敦
【シスター・レイ】長浦京
解説は西上心太氏。
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