望月麻衣【京都東山邸の小鳥遊先生】
著者:望月麻衣
価格:1,925円
カテゴリ:一般
発売日:2023/11/08
出版社: ポプラ社
利用対象:一般
ISBN:978-4-591-17931-4
ラストは胸が一杯になり涙する傑作長編!
「小鳥遊」と書いて「たかなし」と読む。「鷹がいないから、小鳥が遊べる」という意味で、苗字の一つである。
これを知ったのは森博嗣の作品中で、「S&Mシリーズ」ではなくて、その1世代前のシリーズだった。
というのは於いて、表題の小鳥遊先生とは、本作のヒロイン葉月である。
彼女は脚本家だが、一度ブレイクするも悪意のある酷評で仕事をほぼ失っていた。
ようやくアシスタント的な仕事をゲット出来て仕事を再開した頃、アイドル俳優の英輔と知り合う。
英輔は人気グループで歌を歌っていたが、それを解散。今はドラマに出ている。卓越したルックスだけでもっているような、大根役者である。
この二人が出会って、葉月はいきさつ上「英輔のヒギンズ教授になる」ことを約束する。
葉月の何げない一言で、グングン変わっていく英輔。
会えばタメ口でけんか腰の二人だが、だんだん信頼関係が増していく。
葉月が英輔に勧めた一つに、「昔の映画を観る」というのがあって、英輔は忠実に守っている。
そして【マイ・フェア・レディー】通りの結末にまで至るのだが……
途中、英輔の気持ちは段々判って来る。葉月はかなり鈍感だ。
少々出来すぎ感もあるが、読んでいてストレスにならない痛快な本だった。
【マイ・フェア・レディー】って、最後はそうだったっけ?
オードリーヘップバーンはよく覚えているが、そしてそのどうしようもないセリフも。
ヒギンズ教授を演じたのは、誰だったっけ?当時はよく映画を観ていたなぁ。
これって、アマプラにあるのかな?
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