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2024.04.30

【禁断の罠】

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著者:米澤 穂信 他
価格:825円
カテゴリ:一般
発売日:2023/12/06
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-792143-9

人気ミステリ作家の新作が勢ぞろい!

ミステリの最前線で活躍するスター作家が各々の趣向を凝らした珠玉の6作を一気読み! 驚きも面白さも絶対保証の豪華アンソロジー。

 

米澤穂信と有栖川有栖の名前を見てポチッ!

 

初めての作家さん 結城真一郎の【大代行時代】が面白かった。

家事代行はよくあるニーズだと思うし、現に自分も使っている。
しかし最近は、「読書感想文」や「自由研究」の代行もあるらしい。

今回は、「退職代行」というものだった。

そして話は更に膨らんで、「職場のルール」まで代行業者に頼んだ新人の話。
「解らないことは誰かに尋ねる」が出来ない新入社員。「うーーん」というしかないが……。

そして、米澤穂信の【供米】。

小此木春雪という詩人が本当にいたのかと思った。高名な詩人も多数登場するし、彼の葬儀で犀星が下足番をしているなんて……。
最後の「裏切られ感」が半端ないが。

 

有栖川有栖の【ミステリ作家とその弟子】も、意外感がある。

女性編集者が、担当する作家が内弟子に講義するのに行きあわす話。
作家は弟子に、古典童話を見直すよう指示し、弟子の作品を講評していくという視点が面白い。

そして、大逆転。

 

冒頭の新川帆立【ヤツデの一家】は、どうしても好きになれなかった。

ほかに

斜線堂有紀【妻貝朋希を誰も知らない】

中山七里【雛鵜】

 

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2024.04.29

夏川草介【本を守ろうとする猫の話】

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著者:夏川草介
価格:715円
カテゴリ:一般
発売日:2022/09/06
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406684-5

 感涙の大ベストセラー『神様のカルテ』著者が贈る、21世紀版『銀河鉄道の夜』!

 

本のタイトルと表紙カバーのかわいさから、思わずポチッ。

舞台は主人公林太郎の住む古書店。両親のいない彼を育ててきた祖父の店だ。
その祖父が突然逝ってしまったため、店をたたんで叔母の家は行くことになったのだが……。

そこへシャベる猫が現れて、彼に本を助ける手伝いをせよと言う。

虐げられて(?)いる本たちを救う話が4篇。

この、本たちを不当に扱っているところへ行くのだが、これが何とも現実的ではなくて、少々鼻白む。

しかし楽しくないかと問われればそうでもなく、ちょっと変わった体験をさせて貰えたとも言える。

林太郎を引き取ると言ってくれた叔母が、何ともカッコいい。
彼女もトラネコを見ることが出来たのかもしれない。

林太郎が祖父の店を続けることになってよかった。

 

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2024.04.28

佐野洋【葬送曲】

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著者:佐野洋
価格:649円
カテゴリ:一般
発行年月:2008.3
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-74393-2

短編の名手が、人の死の前後のさまざまなドラマを、ウィットあふれる筆致で描く、珠玉の連作ミステリー。

 

【見習い天使】で久しぶりに佐野洋を読んで、Unlimittedで探してみた。

 

よくまぁこんなことを考えるなと思わせられる作品ばかり。
中でも、高校の同級生の「送る会」。ここに現れた坊さんを巡る話の【偽導師】が面白かった。

最後の【名人芸】で「実家」という言葉が出てきた。そういえば、男の生まれた・育った家は、本来実家とは言わない。始めて聞いたときは違和感を覚えたものだ。
朝ドラ(ノベライズ)でせっかく(?)民法改定の話が出ているのに、旧民法のこんな話が今も生きているのかな?

冒頭作【鎮魂歌】で、葬式の時に歌を歌って送るというのはいいなと思った。ずっと亡くなった方の歌が流れているお葬式に参列したことはあるが。

最後の【特効薬】。粉砕した骨をコーヒーに混ぜる話。これはいくら何でもひどい。

ほかに

【空想力】

【自信家】

【通夜盗】

【会葬者】

【副葬品】

 

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2024.04.27

ダイナミックアイランドって?

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iPhoneに「ダイナミックアイランド」という機能があることを知った。

これってなに?と思ったのだが、天気だとか充電状態を表すところ(?)の一番上にあるものらしい??

比較的最近使った機能が、勝手に現れる。
たしかにすぐ出せて便利そうではあるが、望んだ物が出ているわけではないし、これはiPhone側の気まぐれで決まるようだ。

便利なのか、別に必要ないモノなのか、よく分からない。

 

画像の例とは、ちょっと違うような気もするが。はて?はて?はて?

 

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2024.04.26

幸田文【台所のおと 新装版】

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著者:幸田文
価格:737円
カテゴリ:一般
発売日:2021/08/12
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-523957-5

鋭く繊細な感性が紡ぐ名作集。
新装版に寄せて、青木奈緒によるエッセイも収録

 

昭和初期の話かと、勝手に思っていた。
実際には戦後すぐくらいの話が多い。

そして「台所の音」というのも、娘が母親が台所で立てる音を聞いているのだと、これまた勝手に思い込んでいた。
これは始めて本書の一部に遭遇したときの印象が元になっている。

深刻な話も多かったが、結婚式の〆の祝辞で言われたことを気にしていた【祝辞】が好きかな。
「禍福はあざなえる縄のごとし」

 

全体にクヨクヨする女性が多く、まだるっこさを感じる。
勿論、時代がなせるしわざだが。

 

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2024.04.25

土曜ドラマ「ジャッジ ~島の裁判官奮闘記~」

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NHKのオンデマンド無料版で見つけた作品。
2007年10月6日からの放映で、なんと17年前のもの。

西島さんが、若い、わかい!そしてかわいい。

物語は真摯な展開で、鹿児島県の大美島へ転勤した判事三沢恭介の奮闘記。

 

第一話は、赴任する経緯と、離婚寸前だった妻との和解。
新しい地での歓迎ぶりと反発など。

寺田農が弁護士役で出ていて驚いた。
他に「遺影」という形で鈴木瑞穂も。また、大山のぶ代が恭介の母親役で出ていた。

 

画像は5年前の4月23日。

 

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2024.04.24

佐野洋【見習い天使 完全版】

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著者:佐野洋
価格:990円
カテゴリ:一般
発売日:2023/09/11
出版社: 筑摩書房
レーベル: ちくま文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-480-43908-6

小説の面白さを追求し続けた作家・佐野洋。人間の尽きることのない欲望を無駄のない描写とテンポのよい運びで読ませる物語は、古びることのない魅力を持つ。

 

天使(正確には見習いの天使)が案内役を務めてくれる短編集。

週刊誌連載だったということで、一篇ずつが非常に短い。
解説が赤川次郎氏だというのもうなずける。

各短編の最初と最後に、天使の可愛いつぶやきが入っている。

著者らしい、ちょっと皮肉の効いた、ありそうであり得ない話がつづく。

 

 

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2024.04.23

ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」第二話

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第二話も、あまり進展はなかった。
いや、最後に星太郞が野口を雇うことを決心したか。

しかしこの野口という女性、自分のことを「見た目がこうだから」と言い過ぎ。
自信過剰?でも、鼻につく。

出演者も、息の合った三人組の中に割り込むのはシンドイのではないかな?

水森役の女優さん、だんだんいい感じになってきている。
航さんとの息もピッタリだし。

 

画像は10年前の4月23日。中之島かなぁ?

 

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2024.04.22

【土曜はカフェ・チボリで】

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著者:内山純
価格:858円
カテゴリ:一般
発売日:2022/03/19
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-488-48013-4

風変わりな店主・レンが優雅な仕種でマッチを擦ると、謎はたちまち解かれていく。忙しない日常にひと時の安らぎをもたらす、安楽椅子探偵譚。

 

【第一話 マッチ擦りの少女】では、主人公香衣がフトしたことでカフェ・チボリを訪れるところから始まる。

そのカフェの店員のしぐさが、こういったちょっと変わったカフェの物語によくある少々浮世離れした接客で、少々ウンザリして途中で読むのを止めようかと思った。

ところがその内、奇妙な魅力を感じて最後まで読んでしまった。

香衣はオープンしたばかりの一番目の客ということで、その後も主の印象に残ることになる。
香衣が店に来るきっかけになった客と、これまた偶然訪れた元大学教員は、毎週土曜日にはカフェに通うことになる。
この不思議なカフェは、土曜日しかオープンしないのだった。

以下の収録作から判るように、アンデルセンの童話を元にして、ちょっとした謎を仕掛けてある。
それを客たちが推理し合い、最後は店主が解くという趣向である。

贅沢な食器、値打ちのある調度、それに何より考えられない立地と、まずは現実的ではない設定だったが、結構楽しかった。

【第二話 きれいなあひるの子】

【第三話 アンデルセンのお姫様】

【第四話 カイと雪の女王】

最後に、レンが大きな思い違いしていたのが解かれたのに救われた。

 

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2024.04.21

ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」

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「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」が先週から始まっている。

昨日、ようやく観た。もう2回目も放映されたのに。

昨夏の蘇った花火大会で燃え尽きたか、星太郞は引きこもってしまった。
しかたなく、水森は他店にアルバイトに行っている。そこで聞いてきた「望月煙火店」のすごさを話しても、星太郞の火はつかない。

今回は、そんなこんなでドラマ自体がウダウダと過ぎていった。

 

新シリーズから登場の女性。
いきなり「弟子にしてくれ」はともかく、「結婚してほしい」には、やはり引いてしまう。

すでに出来上がっているところに後から参入するのは、難しいだろうと思うが。ハッキリ言って、好感度はよくない。

 

画像は12年前の4月22日。雨上がりだろうか?

 

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2024.04.20

柚月裕子【風に立つ】

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著者:柚月裕子
価格:1,980円
カテゴリ:一般
発売日:2024/01/10
出版社: 中央公論新社
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-005728-1

岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!

 

悟の父孝雄は、突然補導委託を始めると言った。

自分に対するこれまでの孝雄の態度に疑問を持っている悟は、納得いかなくて自分は圏外にいようと決心する。

しかし一緒に仕事をし暮らしているからには、そういうわけにもいかず、いやが上にもその少年と関わっていくことになる。

物語の芯は少年の成長にあるが、同時に悟と父親との関係性の変化にもある。

この悟の気持ちはよく解る。

親は、自分がしてきた苦労を子どもにさせまいとして、過剰な干渉をする。
子どもは、自分なりに考えていることがあるのに。

この孝雄の場合は、子どもとの向き合い方がつかめずに、素っ気ない態度を取っていたのだろう。
悟には、それが物足りなかった。補ってくれる存在である母がいないだけに、なかなか解りあえなかった。

お互い不器用でも、いい方向性を見つけられてよかった。

 

物語の主筋とは別に、南部鉄器の素晴らしさもわかった。
ただ重いので、最近は敬遠している。鉄瓶も処分した。

 

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2024.04.19

3連発ならぬ3連打、トラ勝利 阪神2―0巨人 プロ野球

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3連発ならぬ3連打、トラ勝利 阪神2―0巨人 プロ野球

今読んでいるのは「名古屋めし」の話なのだが、その登場人物のひとりに「虎」と書いて「タイガ」と読ませている人物がいる。
主人公龍は、勿論親がドラファンだからだが。

龍と書いて「とおる」と言う主人公は、その「タイガ」に名前の由来について話を振る。
タイガの父親は、まさしく上記「3連発」を生で見ていて、将来息子ができたら「虎」と名付けると決めていたとか。

色々な偶然は起きる。

 

画像は8年前の4月19日。淀川河川敷。

 

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2024.04.18

太田忠司【名古屋駅西 喫茶ユトリロ】

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著者:太田忠司
価格:726円
カテゴリ:一般
発売日:2023/04/14
出版社: 角川春樹事務所
レーベル: ハルキ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-7584-4554-2

名古屋めしの魅力が満載の連作ミステリー。

 

シリーズもの。

「ユトリロ」とは、喫茶店に飾ってある名画。喫茶店名の由来でもある。

龍は東京生まれの東京育ちではあるが、名大の医学部に合格して、名古屋で父の実家に下宿している。
名古屋には殆ど縁が無かったが、少しずつ「名古屋めし」にも馴染んでいく。

その龍が、店の常連たちから聞かされたちょっとした謎を解くという話。
ではあっても、実は大学の先輩麻衣の力が大きい。

その「名古屋めし」は、「手羽先唐揚げ」「カレーうどん」「海老フライ」「寿がきやラーメン」「鬼まんじゅう」「味噌おでん」など。
解く謎も、「ピンポンダッシュ」であったり街中での「ドッキリ撮影」など。

実際に麻衣に相談している内に、龍は麻衣にほのかな思いを抱くようになるのだったが……。

名古屋を舞台にした話に、あまり外れはない。

今回も名古屋弁が、楽しかった。でもいつも思うのだが、まったく名古屋弁を知らない人には判りにくいだろうなぁ。
龍の数少ない友人、駿がいい味を出している。

二巻目を購入したのは、言うまでもない。

表紙カバーは、あまり好きになれない。

 

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2024.04.17

冷凍パン

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冷凍パンのサブスクを始めた。
どこで紹介されたのだったかは、忘れた。

決まったパン屋さんではなく、全国各地のパン屋さんから届くようだ。

一回目が先日届いた。これは、佐賀県から。8個入っていた。

コスパは良くないが、いつも何かしら食べるものがあるのは安心だ。

肝心のお味だが、お勧めだった食パンは、確かにおいしかった。
息子の評価では、他のパンはいつも買っているところの方がいいとのこと。

今後続けるかどうかは、二、三回届いてから決めよう。

 

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2024.04.16

長尾幹也【解雇告ぐる日】

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著者:長尾幹也
価格:1,650円
カテゴリ:一般
発行年月:2000.6
出版社: かもがわ出版
利用対象:一般
ISBN:4-87699-523-0

勤め人であれば誰もが感じる鬱積した心を三十一文字の詩情に託し、仕事と人生の狭間にある情念を鋭く切りとったサラリーマン必読の哀歌集。

 

5年ほど前から他系統萎縮症で病床にあったのだったが、66歳でのご逝去は早すぎる。
晩年の歌は、視線入力機器を使ったの作歌だったよし。

あらためて、本書を読み直す。

やはり、「解雇告ぐる日」の歌が切ない。

 

妻は泣きわれは視線に文字を打つ午後の病室蝶も鳩も来ず

これは本書とは関係ない、最後の投稿歌である。

 

関連記事

【解雇告ぐる日】(10.08.26)

 

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2024.04.15

包丁

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トマトが切れにくいとぼやいて、幾年月(おおげさ)。

ついに、包丁を買った。席孫六の「べにふじ」(多分)とかいうもの。

ちょっと怖いような切れ味だ。落としかけて慌て、指を切ってしまった。かなりザックリと。

しかし、トマトが綺麗に切れることに、単純に喜んでいる。

 

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2024.04.14

中山七里【総理にされた男】

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著者:中山七里
価格:880円
取扱開始日:2022/03/04
出版社: NHK出版
ISBN:452-8-18-972772-4

予測不能な圧巻の展開と、読後の爽快感がたまらない、魅力満載の一冊。

 

結構怖い話が多いので、最近敬遠気味だった著者だったが……。

これが、非常に面白かった。

加納眞策は、売れない劇団俳優。
顔や姿が現在の総理大臣真垣統一郎とそっくりなことから、上映劇の前座として真垣の真似をして、それが受けている。

住まいを追い出されて、今は恋人の家に転がり込んでいる。

ある日家を出た途端、眞策は二人の男に拉致されて、連れて行かれたのは総理官邸。
総理の健康状態が非常に悪い状態なので、「替え玉」にされたのだ。

向かう敵は野党や官僚だけでなく、同じ党にもいる。

眞策はそれらの危機をうまく乗り越えて行ったのだが……。

一方恋人は帰ってこない眞策を案じて、捜索願を出す。

眞策の古い友人や、捜査をしてくれる警察官などを巻き込みながら、話はどんどん進んでいく。

国会の答弁なども面白かったが、最後は、非常にいい終わり方をした。

著者の作品からは、ちょっと想像できなかったな。

 

 

 

 

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2024.04.13

ドラマ「虎に翼」二週目

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二週目からは、いよいよ魔女軍団登場。

個性的な5人が、勢揃いする。

この内涼子とよねにはモデルがあって、虎子のモデル三淵さんと一緒に初の弁護士になった三人の内の二人らしい。
だが年齢が違うので(かどうかは 知らんけど)、同学年としては役割を変えたのだろうか??
週のタイトル「女三人寄れば姦しい」は、この三人のことかな?

そして実際の裁判を傍聴した虎子は、その理不尽さに驚き、必至で勉強するも、現状では救いがたい状況であることを悟る。
だが、裁判官の心証を動かすことはできたのだ。
当時としては、画期的な判決だったことだろう。

 

それから、団子屋で涼子の付き人たまちゃんも奢って貰って、嬉しそうに食べていたのが印象的だった。

男女の差別もあるが、こういう身分上の諸々も存在している。

 

画像は9年前の4月13日だが……。
場所は、「はて?」。

 

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2024.04.12

上田健次【銀座「四宝堂」文房具店 (2)】

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著者:上田健次
価格:803円
カテゴリ:一般
発売日:2023/09/06
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-407292-1

銀座の文房具店「四宝堂」の店主を務めるのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには、今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。

【銀座「四宝堂」文房具店】の続編

中学校の職場体験でやってきた春菜と瑛太が、最初はギクシャクしていても協力して催事コーナーを作り上げていく話がよかった。
よくある文房具では不便な人たちのための文房具も集める。春菜は左利きで、道具では色々苦労していたのだ。

直後来たお客に感謝される。こうした視点もやさしい。

 

硯と涼子の初めての旅行なのに、台風が来るとの予報で店が気になって却ってしまう硯。
不器用な硯との思い出を涼子がたどる最終話も好きだったな。

 

Unlimittedで読んだらしく、今見返そうとしたら消えてしまっていた。

単語帳と、結婚する娘との思い出に浸る夫婦。定年退職を迎えた男性。この人は、ずっと会社の前を掃除していたのだった。先代にお世話になったと訪ねてくれた舞台美術のデザイナーの話など皆よかったのに、細部が思い出せなくて残念。

関連記事

【銀座「四宝堂」文房具店】(23.03.31)

 

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2024.04.11

土曜ドラマ ジャッジ~島の裁判官奮闘記~(4) 「いのち」

 

今回は、交通事故。

一瞬の油断から幼児をはね、母親に重傷を負わせた被告。だが彼女には一人で育ててきた幼い娘が二人いた。

人一人の命の重みと、実刑による被告の娘たちへの影響を考えて悩む恭介。

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麻雀、子どもに人気浸透中 頭脳スポーツ、世代超え対局

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今年一番(?)ビックリした話

麻雀、子どもに人気浸透中 頭脳スポーツ、世代超え対局

8日夕刊のトップ記事だった。

正直、麻雀には偏見がある。賭け事の代表のような。

それを、子どもが通う教室があるとか、小学校のクラブであるとか。

もっとも、若い頃は自分も好きでよく打っていたのだったが……。

 

画像は12年前の4月11日。
このところ桜ばっかりだ。

 

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2024.04.10

名人戦 はじまる

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藤井聡太名人、あなたはなぜ鉄道が? 予期せぬ返答「社会的要請」

過日岐阜で大会があった折、行きは東海道線で、帰りは特急「しらさぎ」で帰ったことがある。

また思い出した。息子二人を連れて郡上へ行った帰路、美濃太田から岐阜ではなく多治見へ出て、「しなの」に乗った。
母は「アホや」と言ったが。

だから藤井くんが東京からの帰りに中央線乗車の長野経由での帰名も、よく分かる気がする。

 

今日から名人戦が始まる。
豊島さんも好きな棋士だけに、どちらも応援したい。

 

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2024.04.09

今年の桜

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出かけていた息子からのLINEで、花見に行くことになった。

今年はほぼ諦めていただけに、嬉しかった。日曜日とあって人出は多く、駐車場も満杯。

ほんの短時間だったが、満開のさくらを堪能出来て良かった。

 

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2024.04.08

小野寺史宣【それ自体が奇跡】

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著者:小野寺史宣
価格:726円
カテゴリ:一般
発売日:2020/05/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-519660-1

百貨店で働く貢と綾は結婚三年目。結婚三年目にして初めて訪れる大きな危機を、2人は乗り越えられるのか!?

 

貢と綾は、同じ百貨店で働く夫婦。

この話は、年に一度だけ公休日である元旦から始まって、次の年の元旦で終わる、一年間の物語。

貢はサッカーが好きで、職場のチームにも所属していた。
一方綾はサッカーは全然判らず、貢の試合にも行ったことがない。

その職場のチームが、無くなった。

だが貢は、社会人チーム(というのかなぁ?)から声を掛けられ、そのチームに入った。プロではないが、Jリーグを狙っているチームだという。
綾はチーム入りを決めてから告げられたということもあって、反対である。

一年だけという約束で始まったのだったが……

貢は婦人服売り場、綾は紳士服売り場に配属されている。

その職場での人間関係や、お客との関係などを、奇数月は貢が、偶数月は綾が語る形で進行する。

途中、二人とも少しだけ危ういことになりそうという挿話も入ってくる。

所属は違っても同じ職場というのは、色々大変そうだ。
配偶者のことを、直接ではなく他人を介して聞くこともある。

それでも、年末にはお互いかなり理解し合えるところまで回復してよかった。

本書は「夫婦三部作」の最終だという。後の二冊も読んでみよう。

 

表紙絵の貢が、ちょっとなよっとしているのが気になる。

 

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2024.04.07

ドラマ「虎に翼」つづき

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朝ドラの1週目が終わった。

ややドタバタのところもあるが、真面目ないい作品だと思う。

道行く人の描き方も丁寧で、単なる通行人でなく、その人にも人生があることを感じさせる。
こういうのは、映像の勝ちだな。価値でもある。セリフは少しもなくて、ただ歩いているだけの女性や泣いている女の子。
面談が終わって帰る虎子を、気遣わしげに見ている女性教師。

今週最後の母親は、カッコ良かった。母も、女学校へ行かせて貰えなかったという過去を持っている。
しかし石田ゆり子の母親は、声がちょっと甲高すぎるような気もする。

 

画像は、7年前の4月6日。この年の見頃。

 

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2024.04.06

森絵都【カラフル】

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著者:森絵都
価格:715円
カテゴリ:一般
発売日:2007/09/04
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-774101-3

老若男女に読み継がれる、不朽の名作。

 

この「生前の罪」というのが、キーポイント。もしかしたら、というのが当たっていた。

自殺した男の子の体に入り込んで、自分の罪を思い出す必要のある「ぼく」。

死の間際だった息子が生き返ったと喜ぶ、家族。

しかし「ぼく」は、かなりシビアに両親を観察している。
いじわるな兄が時折見せるやさしさのようなものに救われる。

 

解説の阿川佐和子さんが、映画で母親役をなさっていたという。父親役は、滝田栄さんだったようだ。

 

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2024.04.05

ドラマ「虎に翼」

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ひょんなことから、【虎に翼】の本(ノベライズ)を読むことになった。

その影響もあって、ドラマも観ている。

 

おまけ(?)というか、嬉しいサプライズで、がんちゃんが出ているのだった。

 

それはさておき、このドラマ、実に面白い。

実際のモデルがいらっしゃるということだが、女性が法律畑へ進出するようになる、最初の方だったとか。

最初は結婚制度への疑問から始まって、次々とぶつかる難問に立ち向かっていらっしゃたのだろう。

応援していきたい。

 

画像は12年前の4月4日。この年の桜も遅かったようだ。

 

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2024.04.04

小野寺史宣【縁】

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著者:小野寺史宣
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2021/09/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-524968-0

嫌なことがあったなら、良いことだってきっとある。
見知らぬ人との予期せぬ「つながり」が、あたたかな奇跡を紡ぎ出す!
本屋大賞第2位! 『ひと』の著者が描く傑作群像劇!

 

各短編のタイトルがすべて「i」で終わっている。

【霧-KIRIー】
【塵ーCHIRIー】
【針ーHARI】
【縁ーHERI】
【終ーOWARI】

そしてタイトル【縁】は【YUKARI】と読ませている。

一篇ずつは独立した短編なのだが、登場人物たちはそれぞれどこかで繋がっている。

その中では、冒頭【霧ーKIRIー】の室屋が好きかな。

嫌な人物だったなぁと思った真波も、最後は素直に室屋の店に行ったみたいだし、人は変われる。

しかし結婚したカップルの殆どが離婚してしまったというのは、どういうことだろう?
単に昨今はごく短絡的に、離婚に走るのかもしれない。

ある短編で関わっている二人の一方の方が他の短編で登場したとき。
先の短編での会話が繰り返されるのは、正直あまり好みではない。
しかし、思い出せていいのかもしれない。が、忘れるほど放置して続きを読みはしないし。

いつもの著者とはちょっとばかり違った、でもやはり小野寺さんらしい話だった。


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2024.04.03

気になる本:一瞬で数字をつかむ!「概算・暗算」トレーニング

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暗算力が落ちている。以前は一瞬で計算できたことが、残念ながら「答を暗算で出そう」という気力が失われている。

そこで、「概算」??  ついでに暗算力も取り戻せれば言うことなし。

と、レビューを見ながら思案中。

 

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2024.04.02

村田沙耶香【コンビニ人間】

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著者:村田沙耶香
価格:660円
カテゴリ:一般
発売日:2018/09/04
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-791130-0

「普通」とは何か?
世界各国でベストセラーの話題の書。

 

芥川賞受賞の時から、やや気になっていた。
表題からは、「コンビニ依存症の人」を想定していたのだったが……。

バカに面白い、この女の子(って、もう36歳なのだが)。

語り手の「私」恵子は、いわゆる「ふつう」の子ではなかった。
父母は悩み、何とか「直そう」としてきた。

そんな、世間ではなかなか受け入れて貰えない、一種の「コミュ障」である恵子も、今はコンビニ店員としてそつなく過ごしている。
しかし周りは、36歳まで何故結婚もせずバイト生活なのかと、訝しがってはいる。

しかしこの恵子、マニュアル通りに客と接しているだけなのだが、決してそうではない。
周囲の音には敏感に反応出来るし、相手が不快にならない程度に観察して次の動作に繋げている。

途中、白羽という、それこそ変わった人物が登場することによって、恵子の暮らしも変わっていく。
この白羽と関わっていた時間が、何だかもったいないような気になってしまうが。

最後に恵子は、コンビニの仕事が天職だと覚る。

という展開だったが、恵子はよくやっていると思う。
しかし、余計なお世話だが、食事内容が少々心配ではある。

 

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2024.04.01

ブログ20周年

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早いもので、ブログを開設してから20年が経った。

20周年 おめでとう!!>自分

途中短期間空いたときもあったが、概ね毎日、くだらないことを書いてきた。途中色々あったが、続けたことは我ながらエラいと思う。
誕生日が同じ「アリス」さんと「Tonnpei」さんは、残念ながら更新なさらなくなった。

エイプリルフールの日だったもので、それをネタにした年もあったなぁ。

最初の動機はさておき、今では「生存証明」になっているかな。

 

画像は、11年前の4月1日。多摩川にて。

 

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