小野寺史宣【それ自体が奇跡】
著者:小野寺史宣
価格:726円
カテゴリ:一般
発売日:2020/05/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-519660-1
百貨店で働く貢と綾は結婚三年目。結婚三年目にして初めて訪れる大きな危機を、2人は乗り越えられるのか!?
貢と綾は、同じ百貨店で働く夫婦。
この話は、年に一度だけ公休日である元旦から始まって、次の年の元旦で終わる、一年間の物語。
貢はサッカーが好きで、職場のチームにも所属していた。
一方綾はサッカーは全然判らず、貢の試合にも行ったことがない。
その職場のチームが、無くなった。
だが貢は、社会人チーム(というのかなぁ?)から声を掛けられ、そのチームに入った。プロではないが、Jリーグを狙っているチームだという。
綾はチーム入りを決めてから告げられたということもあって、反対である。
一年だけという約束で始まったのだったが……
貢は婦人服売り場、綾は紳士服売り場に配属されている。
その職場での人間関係や、お客との関係などを、奇数月は貢が、偶数月は綾が語る形で進行する。
途中、二人とも少しだけ危ういことになりそうという挿話も入ってくる。
所属は違っても同じ職場というのは、色々大変そうだ。
配偶者のことを、直接ではなく他人を介して聞くこともある。
それでも、年末にはお互いかなり理解し合えるところまで回復してよかった。
本書は「夫婦三部作」の最終だという。後の二冊も読んでみよう。
表紙絵の貢が、ちょっとなよっとしているのが気になる。
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