中山七里【総理にされた男】
著者:中山七里
価格:880円
取扱開始日:2022/03/04
出版社: NHK出版
ISBN:452-8-18-972772-4
予測不能な圧巻の展開と、読後の爽快感がたまらない、魅力満載の一冊。
結構怖い話が多いので、最近敬遠気味だった著者だったが……。
これが、非常に面白かった。
加納眞策は、売れない劇団俳優。
顔や姿が現在の総理大臣真垣統一郎とそっくりなことから、上映劇の前座として真垣の真似をして、それが受けている。
住まいを追い出されて、今は恋人の家に転がり込んでいる。
ある日家を出た途端、眞策は二人の男に拉致されて、連れて行かれたのは総理官邸。
総理の健康状態が非常に悪い状態なので、「替え玉」にされたのだ。
向かう敵は野党や官僚だけでなく、同じ党にもいる。
眞策はそれらの危機をうまく乗り越えて行ったのだが……。
一方恋人は帰ってこない眞策を案じて、捜索願を出す。
眞策の古い友人や、捜査をしてくれる警察官などを巻き込みながら、話はどんどん進んでいく。
国会の答弁なども面白かったが、最後は、非常にいい終わり方をした。
著者の作品からは、ちょっと想像できなかったな。
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