« 2024年4月 | トップページ | 2024年6月 »

2024.05.31

小野寺史宣【タクジョ!】

Photo_20240527133501

著者:小野寺史宣
価格:814円
カテゴリ:一般
発売日:2022/10/07
出版社: 実業之日本社
レーベル: 実業之日本社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-408-55759-5

運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走!
温かくて爽快な青春お仕事小説の傑作!

 

「タクジョ」とは、女性のタクシードライバーのこと。

高間夏子は、大学を出てこの「タクジョ」になった。女性がタクシーを降りてから自宅までの道で襲われたニュースを見たこと も、この職を選んだきっかけになっている。

夏子は離婚した母との二人暮らし。現在勤務は、一昼夜働いて二日続けて休みというシフトで働いている。
休みの前には、母と二人で宅飲みをする。

お客には、色々な人がいる。

羽田まで送って名刺をもらい、連絡をほしいと言われたり。
かご脱けに遭ったこともある。

そんな中でも、周りの同僚たちに恵まれて、楽しく勤めている。

ある日母から見合いを勧められて……。と、話は進んでいく。

でも、せっかくの良い方との出会いが、(そうなるとは解っていても)残念だったな。

 

今回も、解説氏の言葉通り、「小野寺史宣は裏切らない」。

 

| | コメント (0)

2024.05.30

三浦しをん【秘密の花園】

Photo_20231112101501

著者:三浦しをん
価格:572円
カテゴリ:一般
発売日:2007/02/28
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-116754-1

私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう? 記念碑的青春小説。

 

ミッションスクールに通う3人の女生徒が一章ずつ担当する。それぞれモノローグ。

一章目の那由多は、母を亡くしたばかり。父と一緒に川縁のマンションで暮らす。

電車の中での出来事で、しばらく家を出られなくなる。

次の章は、幼稚部から通学している淑子。
夏休みには海外へ出かけて、それが当たり前のくらしで、幼稚部からの友人の中には、中学からの入学者をさげすんでいる者もいる。

しかし淑子は那由多や翠とも親しい。

そしてあろうことか、彼女は教師と付き合っていて、それが悲劇をもたらす。

彼女の母が、彼女のためにだけ作ったであろう料理の残りを、ポイポイとゴミ箱へ捨てるにには、まったく共感出来ない。

最後の翠は、本屋の娘で時に店番もしている。
成績は非常に優秀なのだが、平気で遅刻をするし授業をサボりもする。

勘もするどく、淑子の秘密にも気づいている。

 

淑子と付き合っている国語教師は最低人間だが、この学校出身者の図書館司書教諭の存在には救われる。

 

しかし何か中途半端で終わったような。淑子の行方は?
密告の手紙を書いた犯人は?

続きを読みたい。

 

| | コメント (0)

2024.05.29

ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」第七話

20170529-122635

ようやく、話が動き出した。

ふみかの強い希望もあって、星太郞は競技会に出ることにする。

一方、以前星太郞の花火を紹介してくれた芸能人は、実は小学校の同級生だった。

彼に頼まれ、星太郞は秘蔵の花火を上げる。
それは、「立体花火」というもので、ワイングラスの形をしていた。

そんないきさつもあって、星太郞はふみかに配合している現場に入ることを許す。

ところが……

突然、ふみかがいなくなった。
そしてあろうことか、配合レシピも盗まれていた。

星太郞が案じていた「いつか起こるよくないこと」というのは、これだったのか?

さぁ、どうする!

 

画像は7年前の5月29日。淀川河川敷にて。

 

| | コメント (0)

2024.05.28

【たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術】

1_20240524222601

著者:コクヨ株式会社
価格:1,240円
カテゴリ:一般
発売日:2016/12/24
出版社: KADOKAWA
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-601761-1

日本でいちばんノートを売る会社が実践する、最強のノートメソッド100!
方眼・横線・無地、3種のノート本来の活用方法と、コクヨ社員自らが実践する「成果があがるノートの技術」100メソッド。

 

4年前に【コクヨの結果を出すノート術】を購入して読んでいる。

ただ、やはりこういう本は文庫では厳しい。親本(「コクヨのシンプルノート術」)で読んだ方がよかったような気がする。

などとも記している。

読書メーターで結構アクセス頂いたのを機に、こちらを読み直してみた。

やはり、文庫版よりは各段に見やすい(読みやすい とは微妙に違う?)。

方眼を使っている人が多くて、かなり参考になった。しばらく手元に置いて、時折眺めるとしよう。

 

関連記事

【コクヨの結果を出すノート術】(20.02.20)

 

| | コメント (0)

2024.05.27

白バラコーヒー

Photo_20240520185301

朝日新聞夕刊のコラム「グッとグルメ」で紹介されていた

(グッとグルメ)なつかし 山根千佳さん 大山乳業農業協同組合 白バラコーヒー200ml

首都圏では購入しづらいらしい。

時折見るなぁと息子と言いつつ、生協の店で見つけて買ってきた。200mlではなく、500mlのもの。生乳70%のカフェオレだ。

これ、大山へ行く途中で飲んだよね。勿論ソフトクリームも。
でも牛さんはジャージー種ではないようで、もしかしたら勘違いしているかもしれない。

ランチをパンにしたから、あっという間に飲んでしまった。

 

| | コメント (0)

2024.05.26

中山七里【能面検事の奮迅】

Photo_20240525182301

著者:中山七里
価格:792円
カテゴリ:一般
発売日:2024/04/10
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-10271-5

能面検事こと不破の元に付いて9ヶ月。
総領美春は、相変わらず学習せずに不破の後ろにくっついている。

 

今回は国の土地の払い下げを巡っての騒動。

羽曳野市にある国の土地を購入したのは、そこに学校を建 てたい業者。
何だか実際にあったような……  …… ……。

その価格が不当に安すぎることから、贈収賄疑惑が起きたのだが。

問題はそれより、役人がもう一つの候補地ではなく、その土地を推薦したらしいことだった。

そこから過去に話を戻したりしつつ、どんな強面にも青春時代があったことを浮き彫りにしていく。
かなり切ない話だった。

 

関連記事

【能面検事】(24.05.05)

 

| | コメント (0)

2024.05.25

ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」第六話

20150525-114034

前回の終盤、家に幽霊が出ると知って気絶したふみかは、とりあえず田中の家へ送り込む。

その間彼女をどうするかで協議する三人。

星太郞の本心は、このまま辞めてほしいような、でもそれは冷たい対応のような……。
とウジウジ悩んでいることを、水森に見透かされる。

次の日、何とか幽霊と折り合いをつけるというふみかを家へ入れたのだが……。
そこへ現れた航さんの衣装が、趣味悪すぎ。

食材を買ってきたという母親が料理を作ってくれたりという、何となく入れておこうというところもあったり……。
と、終始まとまらない話で終わった。

一体、星太郞が心配している「想定外」のことって、何なんだろう?
最後まで、こんな風にダラダラと引っ張るのかな?

 

画像は9年前の5月25日。多摩川を渡っているところ。

 

| | コメント (0)

2024.05.24

西村京太郎【北への逃亡者】

Photo_20240521163801

著者:西村京太郎
価格:681円
カテゴリ:一般
取扱開始日:2012/12/28
出版社: 徳間書店
レーベル: 徳間文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-19-893647-1

盛岡、平泉、花巻、田沢湖――恋人殺しの容疑をかけられた気鋭の建築家小野寺が東北地方へ逃走。十津川の推理のもと、部下の三田村と北条早苗刑事が捜索に走り回るが、行く先々で逃げられてしまう。

 

最初からある程度、真犯人は判る。

 

逃亡先の夫婦が良い方たちでよかった。
それにしても、作中でも出てくるが、この逃亡者は少しのんびりしすぎではないか?

 

しかしいかに師の命令だからといって、良識ある(はずの)若い建築家たちが殺人に手を染めるだろうか?

 

去年山形へ行ったが、それは単に行ったと言うだけだった。

盛岡はもう一度行きたいなぁ。「旭橋」から見た岩手山は、本当にきれいだ。
北上川沿いの「啄木の道」もよかったなぁ。

 

| | コメント (0)

2024.05.23

WIN11にした

20120523-180240

時折「Windowsを11にしよう」といったメッセージがあったのが、無視していた。
しかし「10」のサポートが来年10月に終了するということで、今回「おすすめ」が来たタイミングでアップデートしてしまった。

ダウンロードは裏でするというので、その間はほぼ関係なく使っていたのだったが……

「インストールの準備が出来ました」が来て、即再起動にしてからが長かった。
1時間以上、かかったのではなかったか。

ようやくインストール出来て、起動。

「ようこそ」画面からがこれまた長い。いつもはスルッと開くのに。

その後も戸惑うことばかりだったが、今回はこれくらいで。

 

画像は12年前の5月23日。場所は、京都のどこだろう?

 

| | コメント (0)

2024.05.22

佐藤多佳子【第二音楽室】

Photo_20240504234801

著者:佐藤多佳子
価格:556円
カテゴリ:一般
発売日:2013/05/10
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-785701-1

学校×音楽シリーズ第一弾。
音楽が少女を、優しく強くあたたかく包んでいく。

単学級の学校での鼓笛隊で、他の楽器を演奏できない落ちこぼれたちが担当する「ピアニカ」。
彼らは屋上にある「第二音楽室」で、練習を始める。

はじめはそれぞれ屈託を抱えての集まりだったが、次第に楽しむようになっていく。

それにしても、小学校で全天候型の屋上とは!

長編かと思っていたら、短編集だった。
冒頭が、この【第二音楽室】。

次の【デュエット】では、男女ペアでデュエットすることになった音楽の時間。

誰に申し込むかで、ちょっとした波乱があった。

こういう何げないことが、中学時代には楽しいのだ。

 

最後の【裸木】は、中学時代のいじめがフラッシュバックする主人公の気持ちが辛かった。

高校生の今は笑われギャグを発して、何とか過ごしている。それも辛かろうが。

それでも、公園で聞いたギター演奏に慰められている。

 

学生時代は、楽しい思い出だけであってほしい。

 

| | コメント (0)

2024.05.21

ダルビッシュ有 200勝

20120521-095348

ダルビッシュが、昨日「日米通算200勝」を挙げた。
本当におめでとう!!

先発だけで200勝というのは、史上初だとか。

札幌ドームが自分ちのTwitterで、「デビューはうちだよ」と早速アピール。
この頃の写真を見ると、かわいらしいなぁ。新庄と一緒に走っている写真もあった。

けっこうヤンチャで言いたい放題だった(今もけっこう?)が、落ち着いた、皆から尊敬されるいい選手になった。
試合後のインタビューでも、NHKに配慮したことを話していた。

「NHKさんが生中継、大谷やつをやめてまでやってくださっているので、今日でなんとか決めたいという気持ちはありました」


そりゃ、NHKの中継は嬉しかっただろう。
勿論、ファンはもっと嬉しかったよ。

 

家庭人としても、満点だ。

もういちど、お め で と う !!

 

画像は11年前の5月21日。JR川西駅前。

 

| | コメント (0)

2024.05.20

サン=テグジュペリ【夜間飛行】

Photo_20240519184701

著者:サン・テグジュペリ
価格:594円(新潮文庫は605円)
カテゴリ:一般
発売日:2012/12/01
出版社: 新潮社
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-212201-3

命を賭して任務を遂行しようとする者の孤高の姿と美しい風景を。

 

たった一晩の出来事が、ほぼ時間軸に沿って語られていく。

まだまだ夜飛ぶことが危険であった頃の話。気象予報も、今ほど正確ではなかったのだろう。
ブエノスアイレスで南米各地からの郵便を集めて、それらをヨーロッパへ送る事業をしている社長。
冷徹とも言える経営方針は、やはり厳し過ぎるなと思う。

天気の急変と必死に闘うパイロットが痛ましい。
なすすべなく地上で祈るだけの新婚の妻。

著者は優秀なパイロットであったらしい。

 

「夜間飛行」という名の香水は、本書にヒントを得ているのだとか。

 

| | コメント (0)

2024.05.19

【銀座「四宝堂」文房具店3】つづき

Photo_20240513213201

著者:上田健次
価格:781円
カテゴリ:一般
発売日:2024/04/05
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-407348-5

どこかミステリアスな青年・宝田硯が店主を務める文房具店「四宝堂」。品揃えの良さはもちろんのこと、オリジナルのブックカバー制作やインク調合のワークショップなども好評の知る人ぞ知る銀座の名店だ。

 

【原稿用紙】は、不遇な学生時代を送ったが成功して社長になった男の回想録のようなもの。

中学の担任が卒業祝いにくれた「たったひとつの文集」がよかった。

その恩師の娘は彼の会社に入って活躍している。恩返しがかなったようだ。

 

こちらは不遇な会社員生活だった男の【模造紙】には泣けた。

最後、起業してうまくいくようだが、月日が経って【原稿用紙】の社長のようになれたらいいな。

 

今回は、硯と良子の話は殆どなく、進展もなかった。
ぜひとも、続きを!

 

| | コメント (0)

2024.05.18

山本甲子【ひかりの魔女】

Photo_20240516090301

著者:山本甲子
価格:734円
カテゴリ:一般
発売日:2016/10/13
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-51935-8

浪人生の真崎光一は一日中家にいる。そこへ祖母が同居することになった。小柄で温厚で普通のおばあちゃん……と思ったらなんだかめちゃめちゃ多くの人に慕われてるし!? 周囲の問題解決してるし! たちまち家庭の状況も好転してるし!! 

 

このおばあちゃんは、同居していた長男が亡くなったので、光一が住む家で同居することになった。
もっとも家自体はおばあちゃんのもので、母親はその辺にちょっと複雑な気持ちを持っているようだ。

父親の会社はかなり危ない状態で、妹は中学生だがやや不良がかっている。

元々地元だったおばあちゃんは、香典をくれた人を訪ね歩く。母から言いつかった光一は同道するのだが。

どこへ行っても「先生、先生」と慕われているおばあちゃん。書道教室を開いて、息子二人を育てていたのだった。

ここは東京都と言っても辺境の地(?)で、自然も多く残されているが、困ったことに暴力団の抗争もある。

そうこうしている内に、ちょっとした事件が起きるのだが、何故かおばあちゃんが動くとそれがいい方向に向かう。

これまた出来すぎ感のある話だったが、誰もがホッコリとした気持ちになれる本だった。

ま、臨機応変、おばあちゃんは上手にウソをつくが、混んだ車両に乗り込むときの嘘だけは頂けなかった。

 

シリーズで3冊あるようだが、続けて読もうか、どうしようか……。

 

| | コメント (0)

2024.05.17

土曜ドラマ ジャッジ~島の裁判官奮闘記~(5) 「島人」

20130518-1126432

恭介は家族と一緒に、自然観察の会などにも参加する。

一方、島には大きなリゾートホテルを建てる計画が持ち上がっている。

その会社の代表は、自然観察の会で指導的な話をしている元校長の息子だった。
リゾート開発に反対する女性たちは、訴訟を起こす。

それが元になって、島を二分する状態になる。
麻衣の学校でも、仲良しだった友だち同士が口をきかなくなるといった現象が起きる。

どう持っていけば解決できるのか。
恭介は猛勉強を始める。

やはり甘いなという印象はあるが、双方納得出来る解決法を提案する恭介だった。

 

毎回アクセントのように裁判所に出廷してきていた「貸した」「借りていない」の二人は、恭介の和解案を呑む。
解決できて喜ぶべきなのに、二人は「ここ(裁判所)へ来なくてよくなって寂しい」と言いながら帰って行く。

奄美大島へ行きたくなった。

小学校時の同級生が、両親の故郷である復帰した奄美へ行ってくるというハガキをくれたことがあったのを、思い出した。

 

画像は11年前の5月18日。東京行きの新幹線から。

 

| | コメント (0)

2024.05.16

山本甲子【ひなた商店街】

Photo_20240515075101

著者:山本甲子
価格:825円
カテゴリ:一般
発売日:2024/02/20
出版社: 潮出版社
利用対象:一般
ISBN:978-4-267-02420-7

大ヒット作『民宿ひなた屋』著者による
「ひなた」シリーズ待望の最新刊!!
ムダな過去なんてない!人々と町の再生物語!

 

売れないアクション俳優だった貴仁は、故郷佐賀に帰って叔母夫婦の経営するおでん屋で働き始める。
そこはシャッター通りと化しつつある商店街の中だった。

同じ商店街にある駄菓子やは、小さい頃からの馴染み店。
そこに寄宿して大学に通っている娘とひょんなことから交流があり……。

彼女の依頼で忍者のコスプレで接客するようになった頃から、その影響が商店街の他の店にも及び、商店街に徐々に活気が戻ってくる。

それにしてもyoutubeやSNSの影響のスゴさがわかる。

そしてお決まりの妨害が入り……。

という展開をしていく。

少々出来すぎの感はあるが、楽しい本だった。

 

| | コメント (0)

2024.05.15

六花亭、いきなり米へ 初の道外店舗はカリフォルニア

Photo_20240514234901

六花亭、いきなり米へ 初の道外店舗はカリフォルニア

絶対に北海道以外では展開してこなかった店を、カリフォルニアに出店するそうだ。もっとも「語学研修」が目的とかで、優雅なお話しだなぁ。

大谷が持っている六花亭の袋。中身はどなたからのプレゼントだったのだろう?

バターサンドが食べたくなってきた。

 

| | コメント (0)

2024.05.14

上田健次【銀座「四宝堂」文房具店3】

Photo_20240411095101

著者:上田健次
価格:781円
カテゴリ:一般
発売日:2024/04/05
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-407348-5

どこかミステリアスな青年・宝田硯が店主を務める文房具店「四宝堂」。品揃えの良さはもちろんのこと、オリジナルのブックカバー制作やインク調合のワークショップなども好評の知る人ぞ知る銀座の名店だ。


大人気シリーズ、待望の第3弾!

このシリーズの困った点は、記載されている文房具をすぐ買いたくなること。

 

前回「中学生の職場体験」をしたこの店の常連春菜は、友人花音とワークショップに参加予定だった。
だが折悪しく流感で欠席になり、花音は一人で参加という冒頭作【ブックカバー】。

不器用な花音だったが、講師美幸の助けもあって、楽しく作業が出来た。
春菜の分も作るため残っていて、自身や美幸の悩みを話し合うことになる。

硯の温かいもてなしに癒されつつ、それぞれ、母の立場・娘の立場を語り合う。

ここでは花音が、万年筆を買う。
その万年筆、PILOTの「kakuno」を、二本も買ってしまった。

前作での影響では、名刺型情報カードも買っている。

 

久しぶりに友人の結婚式に出た専業主婦 瞳の話【シール】。

元はバリバリのキャリアウーマンだったのに、ここ数年ですっかり世間から取りこぼされてしまったと落ち込む。

銀座へ出るならと、夫力哉から頼まれたものを取りに、四宝堂へ行く。
力哉に貰ったチケットを使って、良子の店「ほほづえ」でお茶をした後だ。

力哉の注文品は、息子の入学に合わせた「お名前シール」だった。
何と、瞳のシールもある。

夫とは職場で出会い、妊娠を機に退職した瞳。
あらためて、力哉の愛を感じるのだった。

この力哉は、非常にカッコいい。容姿だけでなく、行動もスマートだ。
瞳への交際依頼にしても、肝心の仕事への姿勢にしても。

こんな男性、実際にいるかなぁ。

「お名前シール」は息子たちにも使ったし、プレゼントにしたこともある。
自分用も作っておいたらよかったなぁ。

 

続刊、出ないかなぁ。
そう、硯と良子の行く末も気になるではないか!

 

他に

【原稿用紙】

【フィールドノート】

【模造紙】

 

関連記事

【銀座「四宝堂」文房具店 (2)】(24.04.12)

【銀座「四宝堂」文房具店】(23.03.31)

 

| | コメント (0)

2024.05.13

ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」第五話

20130512-161046_20240512123701

ふみかを住み込みにさせることを前提に話す水森。

航も交えてあれこれ協議する三人だったが……。

ある日突然、ふみかが大荷物を抱えてやってきて、「ここへ置いてくれ」と言う。
まったく厚かましい。

航の存在をどう知らせるかが問題だが、「置いてくれ」と言われてうなずいてしまう星太郞は、まったく優柔不断だ。

今回は同じところをグルグル廻っているだけで、特に大した展開はなかった。
いや、ふみかを住まわせるという「一大事件」になってしまったか。

 

画像は11年前の5月12日。郡上のボタン園にて。
この日は、叔母の弔問に行ったのだった。

 

| | コメント (0)

2024.05.12

手塚治虫【奇子】

1_20240511082701

著者:手塚治虫
価格:1,023円
カテゴリ:一般
発売日:2010/11/12
出版社: 講談社
レーベル: 手塚治虫文庫全集
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-373793-6

陰を描く裏・手塚漫画の決定版!

 

二分冊のものと三分冊のものがあったが、三分冊の方を一気読みした。

「奇子」と書いて、「あやこ」と読ませる。

何ともおぞましい一家だが、その一家の物語と並行して、戦後の「下山事件」「三鷹事件」「松山事件」も語られる。
それらの事件と関連した労働争議も。
さらには朝鮮戦争の頃にも、話は及ぶ。

一方で、事件を追う刑事の執念も。

外国人の描き方が悪いと、抗議もあったとか。

結局一番しっかりしていたのは、いつも影にいた母親だったのではないか。

 

| | コメント (0)

2024.05.11

ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」第四話

20130511-164900

今回はよかった。
多分、ふみかの出番が少なかったからだろう。

母親が登場し、星太郞の誘いで家にやってくる。
星太郞もまったく屈託なく接している。

母はスペイン帰りだと言うが、そんな話、前シリーズで出ていたっけ?
「また来て」という星太郞にうなずいて、母は去って行った。
幽霊は見えないらしい。

次回はまた、ずうずうしいふみか登場のようだ。
あんなのが家に入り込むと、お父さんと話が出来なくなるではないか。

 

画像は11年前の5月11日。我が家のツツジ。

 

| | コメント (0)

2024.05.10

内館牧子【老害の人】

Photo_20240509083701

著者:内館牧子
価格:1,760円
カテゴリ:一般
発売日:2022/10/17
出版社: 講談社
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-529924-1

「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。
内館節でさらなる深部に切り込む!

 

波田美知子さんのブログで知った本。ドラマ化されて、波田さんも出演なさるんだとか。

表紙からして、頑固そうな老人が大きく描かれている。着ているピンクのTシャツの胸元には「若鮎クラブ」と描かれている。

タイトル通り「老害の人たち」の物語は、主人公の娘明代の視点から語られる。

明代の実父福太郎は、ゲームメーカーの社長の座を娘婿の純一に譲って、しばらくは老妻と旅行などを楽しんでいた。
ところが妻が死んだ頃から、週二回会社に「出勤」するようになり、昔の自慢話を繰り広げる。

近所の老人たちも、それぞれの家庭で老害を振りまいている。

この辺の描写は著者の視点もあって、面白いが少々クドい感もある。

ある日我慢できなくなった明代は、父の老害ぶりを手厳しく指摘するのだが……。実の娘とは言え、言い過ぎたかと反省して落ち込む明代。
一方福太郎は、近所の老害老人たちを集めて、新しい策に出た。

その策は功を奏して、病気自慢・元「エラい人」自慢・押しつけ趣味夫婦たちも、次第に新しい展開に生き生きしてくるのだが……。

老害の話だけでなく、無農薬ファームの話や消防団など、興味深い話も多かった。
舞台になった川越市近辺での取材が生きている。

その消防団に入ったり農業をしたいという福太郎の孫、明代夫婦の息子 純が、文字通り純粋でいい若者だ。
彼に随分救われる。

 

| | コメント (0)

2024.05.09

朝倉宏景【風が吹いたり、花が散ったり】

Photo_20240426204201

著者:朝倉宏景
価格:891円
カテゴリ:一般
発売日:2023/12/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-534084-4

『あめつちのうた』の著者が贈る、爽やかな風が吹き抜ける青春小説!
大学生から熱い支持!【第24回島清恋愛文学賞受賞作】


居酒屋でバイトをしている亮磨は、帰宅途中で歩きスマホをしていて、女性にぶつかって転倒させてしまう。
彼女は、視覚障害者だった。

一旦はその場から離れた亮磨だったが、通行人を装って戻って助ける。
ところが、彼女「さち」は、初対面の亮磨にマラソンの伴奏者になったほしいと頼む。

元々さちの伴奏者だった廉二には、冷ややかに対応されるが。

バイト先の居酒屋でも、仲間と馴染めない。

そんな亮磨も、走っている内に次第に体力も付き、伴走車としても成長していく。

バイト先の同僚 愛 の突飛な言動にも驚かされるが、それには理由があった。
当初はチャラいキャラかと思っていた店長の、思いがけない人柄にも触れている。

いわば「判りやすい」視覚障害とは別に、一見して判らない障害もあるということ。
そのために周囲に誤解され、厳しい日常を送っている人たちもいるということ。
など、色々考えさせられる本だった。

しかし、表紙の亮磨には違和感あり。

 

| | コメント (0)

2024.05.08

賀来弓月【60歳からを楽しむ生き方 フランス人は「老い」を愛する】

60

著者:賀来弓月
価格:1,210円
カテゴリ:一般
発売日:2018/12/14
出版社: 文響社
利用対象:一般
ISBN:978-4-86651-110-8

「食べること」「笑うこと」を楽しむフランス人に学ぶ、何歳になっても人生を楽しむ方法!

お名前も存じ上げない著者は、元外交官。
激務を縫ってインドで、フランスのカトリック女子修道会『貧しい人たちの小さな修道女たち』との縁でボランティア活動を始め、退職後は修道会の本部があるフランスでのボランティアを再開。

自身病を得て、この時の体験を書き遺しておきたいとの思いからの執筆だとか。

youtubeで楽しんでいる「穴ぐらさん」が、引っ越し前に読んでいらっしゃったので知った本だ。
まだ40代前半の穴ぐらさんが……、と興味を持ったのだった。

読んでいく内に、穴ぐらさんが何故この本を読もうと思われたのか、その一旦を知ることが出来たような気がした。

一言で言えば、「老い、恐るるに足らず」というか。その心構えを40代から持っているのは、決して無駄ではない。
というより、本書はむしろ現役の方にこそ読んでほしい本だと思った。

退職後に慌てなくてすむように、気持ちの上でも実際の行動でも、準備をしておく必要がある。

思春期の子どもたちが親(特に父親)に反抗的になるのは、単に反抗期ということ以上のものがあるのではないか。
「小さい頃は可愛かった」のは、父親もまだ重責がなく、子どもたちと遊んだり出来たから。

その点、やはりフランス人に限らず欧米では家庭を大事にしているように思う。

「企業戦士」なんて言葉は、日本だけだろう。
それも、徐々に改善されつつある(のかな)?

 

| | コメント (0)

2024.05.07

連休 終わる

20150506-135058

静かな連休だった。

いつもはかなり騒々しい子どもたちの声も殆ど聞こえない。

郵便や夕刊の配達もなし、宅配便も少ないようだ。車やバイクの音も聞こえない。

連休の狭間で、ZOOM会議が1回あった。
それから、予約していた歯医者の定期検診と、そのついでの買物。さらにそのついでに自治会の所要をこなしただけで、外へ出ることもなかった。

明日は久しぶりに市駅近くへ行く。

 

画像は9年前の5月6日。府立の公園にて。

 

| | コメント (0)

2024.05.06

ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」第三話

Seitaro

ドラマが好評だった場合、続編が作られることはよくある。

より面白くなる場合もあれば、然程ではないこともある。

で、これは後者の方かな?

「2番目の憂鬱」で登場した押しかけ弟子が、どうも気に入らない。
今回も「私見た目がこうだから」だったか「こういう見かけだから」だったか言うのがあった。

しかし、最後の星太郞と亡くなった父親(幽霊)との会話は、しみじみしていてよかったが。

 

| | コメント (0)

2024.05.05

中山七里【能面検事】

Photo_20240430222601

著者:中山七里
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2020/12/09
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-79123-0

大阪地検一級検事の不破俊太郎はどんな圧力にも屈せず、微塵も表情を変えないことから、陰で〈能面〉と呼ばれている。新米事務官の総領美晴と西成ストーカー殺人事件の調べを進めるなかで、容疑者のアリバイを証明し、捜査資料が一部なくなっていることに気付いた。これが大阪府警を揺るがす一大スキャンダルに発展して――。一気読み必至の検察ミステリー!

まさに、一気読みだった。そして途中で、既読だったことに気づく。

舞台が大阪だし、西成署や大正署で証拠品紛失の不祥事のことが書いてあったのは覚えているのに、肝心の(事件)の 中身については、まったく覚えていなかった。

新米の検察事務官総領美春の視点から、物語は進んで行く。

大阪地検のエースと言われている不破だが、本人はいつも表情を一切見せず、「能面」を貫いている。
美春は一生懸命話しかけるのだが、それへの返事もつれない。

もっともすぐ顔に出る美春は、同僚の事務員から「リトマス試験紙」と呼ばれている。

しかし不破自身、若い頃感情が表に出て、結果被疑者にいいようにあしらわれ、あろうことか関係者の一人が殺されるという、苦い過去を持つ。
大阪地検への移動は、左遷だった。

しかし「流儀」と言いながらどの場所へも踏み込んでいく不破に、一切の感傷はない。
その様子は小気味いいし、彼の私生活がどうだとかいったことは、どうでもいいように思われる。

だが美春は、一向に学習しないようだ。

 

著者の作品は恐いものが多く、しばらく敬遠していた。本作はシリーズもののようなので、続けて読んでいこう。

 

| | コメント (0)

2024.05.04

連休

20140504-133159_20240503210001

世間様では連休と言うらしいが、元よりサンデー毎日の自分には関係ない。
というより、外からの連絡も少なく(公共図書館は開いている)、いわばかき入れ時だ。

個人的にも、読了したままで放置している本の記録を書いておかないと、あっという間に忘却の彼方へ行ってしまう。

 

画像は、ちょうど10年前の5月4日。市民公園で見た彩雲。
ちょうど、つれあいとお弁当を食べているときに見つけたのだった。

 

| | コメント (0)

2024.05.03

小野寺史宣【本日も教官なり】

673

著者:小野寺史宣
価格:673円
カテゴリ:一般
発売日:2020/09/24
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-109585-0

豊士の教習車には今日もさまざまな人が乗り込む。

 

豊士は、自動車教習所の教官。

妻とは離婚して、ひとり娘とも会うことが叶っていない。
それが、あろうことか、その妻から、娘が17歳で妊娠したとの連絡が来た。

妻や娘と一緒に相手の家族と会ったり、学校に談判に行ったり、個人的理由で急に忙しくなる。
頭の中は、常に娘のことで一杯になる。

一方、職場には色々な人が免許を取りに来る。また、教官同士の交流もある。
教習生には紳士的に接するをモットーにしているが、時に厳しいことを助言する必要にも駆られる。

彼の唯一の息抜きは、休み前に「ロックを効かせるバー」でくつろぐこと。

またも舞台は、みつば町。みつば町には、かなり詳しくなったかな??

やはり、バーでのマスターやスタッフとの交流が楽しい。

 

| | コメント (0)

2024.05.02

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4435
ナイス数:1434

禁断の罠 (文春文庫 よ 29-50)禁断の罠 (文春文庫 よ 29-50)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-5107d6.html
初めての作家さん 結城真一郎の【大代行時代】が面白かったです。家事代行はよくあるニーズだと思うし、現に自分も使っています。
しかし最近は、「読書感想文」や「自由研究」の代行もあるようです。今回は、「退職代行」というものでした。
読了日:04月30日 著者:米澤 穂信,新川 帆立,結城 真一郎,斜線堂 有紀,中山 七里,有栖川 有栖


本を守ろうとする猫の話 (小学館文庫 な 13-5)本を守ろうとする猫の話 (小学館文庫 な 13-5)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-9d97d7.html
虐げられて(?)いる本たちを救う話が4篇。
読了日:04月29日 著者:夏川 草介


葬送曲 (光文社文庫)葬送曲 (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-2ac776.html
よくまぁこんなことを考えるなと思わせられる作品ばかりが並びます。中でも、高校の同級生の「送る会」に現れた坊さんを巡る話【偽導師】が面白かったです。
読了日:04月28日 著者:佐野 洋


台所のおと 新装版 (講談社文庫)台所のおと 新装版 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-433320.html
昭和初期の話かと勝手に思っていたのですが、実際には戦後すぐくらいの話が多かったです。
読了日:04月26日 著者:幸田 文


見習い天使 完全版 (ちくま文庫 さ-53-1)見習い天使 完全版 (ちくま文庫 さ-53-1)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-c696fe.html
週刊誌連載だったということで一篇ずつが非常に短く、解説が赤川次郎氏だというのもうなずけます。
読了日:04月24日 著者:佐野 洋


土曜はカフェ・チボリで (創元推理文庫 M う 2-3)土曜はカフェ・チボリで (創元推理文庫 M う 2-3)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-d7fbc5.html
収録作から判るように、アンデルセンの童話を元にして、ちょっとした謎を仕掛けてあります。
それを客たちが推理し合い、最後は店主が解くという趣向です。
読了日:04月22日 著者:内山 純


風に立つ (単行本)風に立つ (単行本)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-57f076.html
父と子、お互い不器用でも、いい方向性を見つけられてよかったです。
読了日:04月20日 著者:柚月 裕子


名古屋駅西 喫茶ユトリロ (ハルキ文庫 お 4-3)名古屋駅西 喫茶ユトリロ (ハルキ文庫 お 4-3)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-61ca65.html
名古屋を舞台にした話に、あまり外れはありません。
読了日:04月18日 著者:太田 忠司


解雇告ぐる日 : リストラ時代を詠む【電子書籍版】(22世紀アート)解雇告ぐる日 : リストラ時代を詠む【電子書籍版】(22世紀アート)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-3ae05f.html
著者は5年ほど前から他系統萎縮症で病床にあったのですが、66歳でのご逝去は早すぎます。
読了日:04月16日 著者:長尾 幹也


総理にされた男総理にされた男感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-f8e68c.html
著者のこれまで読んだ作品からは想像できないような、良い終わり方でした。最後のセリフが効いていたなぁ。
読了日:04月14日 著者:中山 七里


銀座「四宝堂」文房具店 (2) (小学館文庫 う 15-3)銀座「四宝堂」文房具店 (2) (小学館文庫 う 15-3)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-3556b9.html
職場体験に来た二人の話と、硯と良子のこれまでの話が面白かったかな。
読了日:04月12日 著者:上田 健次


それ自体が奇跡 (講談社文庫)それ自体が奇跡 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-ecaccc.html
共に百貨店で働く夫婦の話です。年に一度だけ公休日である元旦から始まって、次の年の元旦で終わる、一年間の物語。
ちょっとした気持ちのすれ違いがあってお互いに少し危ない展開もありながら、落ち着くところへ落ち着いたという展開でした。
読了日:04月08日 著者:小野寺 史宜
カラフル (文春文庫 も 20-1)カラフル (文春文庫 も 20-1)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-dce89a.html
この「生前の罪」というのがキーポイントで、もしかしたら、というのが当たっていました。
しかし「ぼく」は、かなりシビアに両親を観察しています。
読了日:04月06日 著者:森 絵都


縁 (講談社文庫)縁 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-a8d99a.html
【まち】で出てきた、荒川沿いのアパートの住民が出てきます。一篇ずつは独立した短編ですが、登場人物たちはそれぞれどこかで繋がっています。
その中では、冒頭【霧ーKIRIー】の室屋が好きかな。
読了日:04月04日 著者:小野寺 史宜


コンビニ人間 (文春文庫 む 16-1)コンビニ人間 (文春文庫 む 16-1)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-ee94e3.html
芥川賞受賞の時から、やや気になっていた本です。
表題からは、「コンビニ依存症の人」を想定していたのでしたが……。予想に反して、非常にゆかいな主人公でした。
読了日:04月02日 著者:村田 沙耶香

読書メーター

 

| | コメント (0)

2024.05.01

土曜ドラマ ジャッジ~島の裁判官奮闘記~(2) 「迷走」

20130501-164121

恭介の娘麻衣は、父の言い渡した判決が元で、学校でいじめに遭う。
いち早く察した母親が、担任に相談。担任の的確な処理で、事なきを得る。

 

今回は始めて受け持つ少年事件を核に、島のお年寄り同士の金銭トラブルなど。

 

離婚して、ひとり息子を必死で育ててきた母親。息子はそんな母に振り向いてほしくて、犯罪を犯す。
恭介の言葉を誤解した少年は、裁判所から脱走してしまう。が、皆の心配は心に届いたようだ。

 

証文を取らない貸し借りのもめ事など、型どおりに行かずに戸惑うことばかり。
お年寄り同士のトラブルは、いわばアクセントとして、この後も続くようだ。

 

だが、島には真の悪人はいないのか。
やや甘めの解決だが、ホノボノした気持ちになれる。

 

画像は11年前の5月1日。

 

| | コメント (0)

« 2024年4月 | トップページ | 2024年6月 »