三浦しをん【秘密の花園】
著者:三浦しをん
価格:572円
カテゴリ:一般
発売日:2007/02/28
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-116754-1
私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう? 記念碑的青春小説。
ミッションスクールに通う3人の女生徒が一章ずつ担当する。それぞれモノローグ。
一章目の那由多は、母を亡くしたばかり。父と一緒に川縁のマンションで暮らす。
電車の中での出来事で、しばらく家を出られなくなる。
次の章は、幼稚部から通学している淑子。
夏休みには海外へ出かけて、それが当たり前のくらしで、幼稚部からの友人の中には、中学からの入学者をさげすんでいる者もいる。
しかし淑子は那由多や翠とも親しい。
そしてあろうことか、彼女は教師と付き合っていて、それが悲劇をもたらす。
彼女の母が、彼女のためにだけ作ったであろう料理の残りを、ポイポイとゴミ箱へ捨てるにには、まったく共感出来ない。
最後の翠は、本屋の娘で時に店番もしている。
成績は非常に優秀なのだが、平気で遅刻をするし授業をサボりもする。
勘もするどく、淑子の秘密にも気づいている。
淑子と付き合っている国語教師は最低人間だが、この学校出身者の図書館司書教諭の存在には救われる。
しかし何か中途半端で終わったような。淑子の行方は?
密告の手紙を書いた犯人は?
続きを読みたい。
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