上田健次【銀座「四宝堂」文房具店3】
著者:上田健次
価格:781円
カテゴリ:一般
発売日:2024/04/05
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-407348-5
どこかミステリアスな青年・宝田硯が店主を務める文房具店「四宝堂」。品揃えの良さはもちろんのこと、オリジナルのブックカバー制作やインク調合のワークショップなども好評の知る人ぞ知る銀座の名店だ。
大人気シリーズ、待望の第3弾!
このシリーズの困った点は、記載されている文房具をすぐ買いたくなること。
前回「中学生の職場体験」をしたこの店の常連春菜は、友人花音とワークショップに参加予定だった。
だが折悪しく流感で欠席になり、花音は一人で参加という冒頭作【ブックカバー】。
不器用な花音だったが、講師美幸の助けもあって、楽しく作業が出来た。
春菜の分も作るため残っていて、自身や美幸の悩みを話し合うことになる。
硯の温かいもてなしに癒されつつ、それぞれ、母の立場・娘の立場を語り合う。
ここでは花音が、万年筆を買う。
その万年筆、PILOTの「kakuno」を、二本も買ってしまった。
前作での影響では、名刺型情報カードも買っている。
久しぶりに友人の結婚式に出た専業主婦 瞳の話【シール】。
元はバリバリのキャリアウーマンだったのに、ここ数年ですっかり世間から取りこぼされてしまったと落ち込む。
銀座へ出るならと、夫力哉から頼まれたものを取りに、四宝堂へ行く。
力哉に貰ったチケットを使って、良子の店「ほほづえ」でお茶をした後だ。
力哉の注文品は、息子の入学に合わせた「お名前シール」だった。
何と、瞳のシールもある。
夫とは職場で出会い、妊娠を機に退職した瞳。
あらためて、力哉の愛を感じるのだった。
この力哉は、非常にカッコいい。容姿だけでなく、行動もスマートだ。
瞳への交際依頼にしても、肝心の仕事への姿勢にしても。
こんな男性、実際にいるかなぁ。
「お名前シール」は息子たちにも使ったし、プレゼントにしたこともある。
自分用も作っておいたらよかったなぁ。
続刊、出ないかなぁ。
そう、硯と良子の行く末も気になるではないか!
他に
【原稿用紙】
【フィールドノート】
【模造紙】
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