山本甲子【ひかりの魔女】
著者:山本甲子
価格:734円
カテゴリ:一般
発売日:2016/10/13
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-51935-8
浪人生の真崎光一は一日中家にいる。そこへ祖母が同居することになった。小柄で温厚で普通のおばあちゃん……と思ったらなんだかめちゃめちゃ多くの人に慕われてるし!? 周囲の問題解決してるし! たちまち家庭の状況も好転してるし!!
このおばあちゃんは、同居していた長男が亡くなったので、光一が住む家で同居することになった。
もっとも家自体はおばあちゃんのもので、母親はその辺にちょっと複雑な気持ちを持っているようだ。
父親の会社はかなり危ない状態で、妹は中学生だがやや不良がかっている。
元々地元だったおばあちゃんは、香典をくれた人を訪ね歩く。母から言いつかった光一は同道するのだが。
どこへ行っても「先生、先生」と慕われているおばあちゃん。書道教室を開いて、息子二人を育てていたのだった。
ここは東京都と言っても辺境の地(?)で、自然も多く残されているが、困ったことに暴力団の抗争もある。
そうこうしている内に、ちょっとした事件が起きるのだが、何故かおばあちゃんが動くとそれがいい方向に向かう。
これまた出来すぎ感のある話だったが、誰もがホッコリとした気持ちになれる本だった。
ま、臨機応変、おばあちゃんは上手にウソをつくが、混んだ車両に乗り込むときの嘘だけは頂けなかった。
シリーズで3冊あるようだが、続けて読もうか、どうしようか……。
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