佐々木譲【警察庁から来た男】
ハルキ文庫 さ9-12 道警・大通警察署
佐々木譲/著
出版社名 角川春樹事務所
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-7584-4615-0
(4-7584-4615-6)
税込価格 770円
警察小説の金字塔、大ベストセラー「道警シリーズ」第2弾、新装版!
(解説・細谷正充)
前回百条委員会で発言した津久井は、警察学校で雑務を行うという「飛ばされ方」をされている。「警察内部のことを告発するとこうなる」という、学生たちへの見せしめだ。
学校長は、このまま何事もなく定年を迎えることを望んでいる。
また津久井を救い出すために特別なチームを内緒で作った佐伯も、重要な案件は与えて貰えず、部下はひとりだけだ。
そんな中、警察庁からキャリアの藤川警視正による監察が入る。
外国で問題視された事案のことらしい。
津久井は藤川に協力を求められ、要請に応じて動く。
また、佐伯と部下の新宮が命じられた「ホテルの部屋荒らし」は、意外な展開を見せる。
監察官たちと佐伯たちは、別々の事件を追いながら、だんだん共通のところへ近づいていく。
その展開が、まさに息をもつかせずで、緊迫したシーンが続く。
前回活躍した小島百合も、その技術を駆使して情報を集める。
なかなか見えてこなかった「怪しい人たち」の共通点は、意外なところにあった。
しばらくこのシリーズにはまりそう、事件そのものは辛いところが多いのだが。
それから、キャリアの藤川警視正が意外といい人だった。
またどこかで会えないかなぁ、こんなキャリアにバシバシ観察されたら、道警も少しは改善されるのでは!?
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