« 今頃つくつくぼうし | トップページ | 我が家の「米騒動」つづき »

2024.09.12

佐々木譲【警察庁から来た男】

Photo_20240908085101

ハルキ文庫 さ9-12 道警・大通警察署
佐々木譲/著 
出版社名 角川春樹事務所
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-7584-4615-0
(4-7584-4615-6)
税込価格 770円

警察小説の金字塔、大ベストセラー「道警シリーズ」第2弾、新装版!
(解説・細谷正充)

 

前回百条委員会で発言した津久井は、警察学校で雑務を行うという「飛ばされ方」をされている。「警察内部のことを告発するとこうなる」という、学生たちへの見せしめだ。
学校長は、このまま何事もなく定年を迎えることを望んでいる。

また津久井を救い出すために特別なチームを内緒で作った佐伯も、重要な案件は与えて貰えず、部下はひとりだけだ。

そんな中、警察庁からキャリアの藤川警視正による監察が入る。
外国で問題視された事案のことらしい。

津久井は藤川に協力を求められ、要請に応じて動く。

また、佐伯と部下の新宮が命じられた「ホテルの部屋荒らし」は、意外な展開を見せる。

監察官たちと佐伯たちは、別々の事件を追いながら、だんだん共通のところへ近づいていく。

その展開が、まさに息をもつかせずで、緊迫したシーンが続く。

前回活躍した小島百合も、その技術を駆使して情報を集める。

なかなか見えてこなかった「怪しい人たち」の共通点は、意外なところにあった。

しばらくこのシリーズにはまりそう、事件そのものは辛いところが多いのだが。

 

それから、キャリアの藤川警視正が意外といい人だった。
またどこかで会えないかなぁ、こんなキャリアにバシバシ観察されたら、道警も少しは改善されるのでは!?

 

|

« 今頃つくつくぼうし | トップページ | 我が家の「米騒動」つづき »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今頃つくつくぼうし | トップページ | 我が家の「米騒動」つづき »