森博嗣【冷たい密室と博士たち】
講談社文庫
森博嗣/〔著〕
出版社名 講談社
出版年月 1999年3月
ISBNコード 978-4-06-264560-7
(4-06-264560-2)
税込価格 913円
衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?
S&Mシリーズ第二弾。実はこちらが先に書かれていて、出版社が最初に出す本を依頼してからシリーズ二弾目にしたのだとか。あの【すべてがFになる】の為にメフィスト賞を新設したりしている。
最近著者の本を3冊ほど読んだのが契機で、20年ぶりに再読してみた。
前回の読了後、【日経パソコン】で著者の連載に触れ、西野園萌絵の愛犬「トーマ」が実は著者の愛犬であったこととか、色々背景を知ることも出来た。
本書初版が96年とのことで、あらためて(本書に限らず)ヘビースモーカーが多いことを実感する。
この犀川先生など、タバコが切れると頭が働かない。
萌絵お嬢さまの洋服にも、タバコの臭いがつくのではと、気になる。
もっともこのお嬢さまもなかなかの不良で、自宅でこっそりタバコを吸っている。執事にバレたら叱られることを気にしているのだが……。
また、犀川が意外と世間体を気にしていたり、萌絵が積極的なこともあらためて認識できておかしかった。
著者のお考えもかなり反映されているので、このシリーズを全部読み直してみるつもりだ。
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◆森博嗣「冷たい密室と博士たち」(04.06.01)
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